東京でひそかにブームが生まれつつある「極太蕎麦」。食べ応えは抜群なのにラーメンよりも胃もたれを感じない、がっつりさっぱりな味わいが魅力です。そんな極太蕎麦屋さんを紹介していく本連載、今回は「なぜ蕎麦にラー油を入れるのか。渋谷店」へ行ってきました。

  • 「なぜ蕎麦にラー油を入れるのか。 渋谷店」でつけ蕎麦を実食

ラー油と生卵で固ゆで蕎麦をガッツリいただく

渋谷駅C2出口から徒歩5分くらいのところにある「なぜ蕎麦にラー油を入れるのか。 渋谷店」。ド派手な黄色い看板が特徴的なこちらは、渋谷ストリームの並び、大通り沿いにお店をかまえています。

  • 入口は「肉そば」と書かれたシンプルなのれん下に。真っ黄色な看板とのコントラストに一瞬、お店を見つけられない人もいるかもしれません

「なぜ蕎麦にラー油を入れるのか。」は、株式会社のみもの。が運営する飲食店のひとつ。ラノベっぽい店名が特徴的なこちらのお店は東京を中心に15店舗営業しており、『なぜ蕎麦』という略称で親しまれているのだそうです。

奇抜な看板と変な名前が気になる同店ですが、系列店には『カレのみ』と呼ばれる「カレーは飲み物。」や『のみものシリーズ』と称される「洋食は飲み物。」、「とんかつは飲み物。」など、さらにエッジの効いた店名がつけられた系列店も多数。強烈なお店の名前を見たことがある人も多いかもしれません。

  • メニューは「温・冷」2種類がラインナップ。味付けやトッピングも豊富に取り揃えられています

名物商品は冷たいつゆでいただく「肉そば」(960円)です。ほかにも天ぷらでいただく商品や、温かいメニューなども用意されており、麺の量は3種類から選択可能。価格は一律となっていました。「小 : 200g」「中 : 235g」「大 : 350g」の3種類とおなっているので、おなかのすき具合でチョイスするのがよさそうです。

ピリリと食欲をそそる「肉そば」を堪能

  • 商品は食券購入式です。商品はテイクアウトも可能で、商品と「弁当容器」(100円)を購入することで対応いただけます

営業時間は『昼の部』の11時から16との17時半から21時半の2部構成に分かれており、テイクアウトやデリバリーも実施しています。このときは土曜日の14時ごろに訪れたのですが、店内には1人でカウンターに座る人や仕事のあいまにランチを楽しむビジネスマンなどが訪れていました。

  • 卓上には積み重ねられた生卵がごろり。インパクト大です

  • こちらはなんといくつ食べても無料なんです。壁にドドンと書かれた『生卵無料』の文字ににやり

  • ほかには天かすとラー油がセットされています。お冷はセルフサービスなので、商品が届くまでに取りに行き、わくわくしながらステイ

今回訪れた渋谷店はカウンター5席、テーブル3席とコンパクトな作りですが、以前お邪魔した西武新宿店はゆったりとした空間でした。のんびり過ごしたいという人は、そちらをチェックするのもありです。

  • 蕎麦メニューは定番メニューのほかに、期間限定メニュー新商品なども随時発売されているようです。今回は、お店1番人気だという「肉そば」を中盛りで注文,

「肉そば」(960円)

  • 「肉そば」(960円)

「肉そば」(960円)は、たっぷり盛られた牛肉と刻み海苔、白ごまが目を引くお店の定番商品。つけ汁は赤みがかったピリ辛そうなビジュアルが特徴的です。辛みの主役は店舗名に使われているラー油での味付けだそう。

  • つけ汁は深めの赤色のような色合いで、ラー油をガッツリ感じられそうな雰囲気を感じられます

  • 蕎麦はお肉のすきまからチラりと顔出ししてくれています

蕎麦湯はカウンター席の横に置かれているので、後ほどいただきましょう。

  • さっそく麺リフト。麺は思っていたよりも細めな印象。具材がしっかり絡むので、さまざまな食感をあわせて楽しめそうです

お蕎麦はつるつるで、嚙み応え抜群なバリカタ仕上げ。冷たいつけ汁と合わせていただくスタイルなので、最後まで食べがいのあるストロングな固さを楽しむことができます。想像よりも細麺だったこちらですが、太すぎないゆえにどんどん食べ進められるのが悪魔的ポイントです。

つけ汁は光沢感のあるラー油が表面を覆っており、その下にはだしの効いた深めなブラウンカラーが隠れています。

  • つけ汁をからめていただく味わいは、ラー油仕立てのパンチある味わいと牛の脂の甘み、そして蕎麦のすっきりとした風味があわさって中毒性ありです

  • 食べ進めることでつけ汁には白ごまや肉の脂の旨みが染み込んでいきます。蕎麦湯でいただく楽しみが増していく感じがたまりません

たっぷり盛られた牛肉は薄切りで5cm角ほど。ひとくちで食べやすい"ちょうどよし"なサイズ感になっているので、時間のないランチタイムの訪れてもサクっと食べられてしまうのも魅力です。

  • そのまま食べてもつけ汁でいただいても満足感あり。蕎麦と同様、噛めば噛むほど旨みを感じられる仕上がりになっています

つけ汁はラー油がたっぷり入った辛みの強い仕上がりになっており、千葉県ご当地グルメ"勝浦タンタンメン"を感じさせるような、香ばしい風味とパンチある辛みが味わい深いです。白ネギのシャキシャキ食感や海苔の香りが広がっていくバラエティ豊かな味わいは飽きの来ない仕上がりになっています。

  • 天かすを入れると味わいには甘みとコクが、食感にはアクセントがプラスされるのでお好みで

キリっとしたラー油の辛みが続く味わいは中毒性たっぷりで、辛いもの好きにはたまらない仕上がりです。辛いものが得意ではない人には刺激的かもしれないですが、そんなときには『生卵』が活躍してくれるはず。

  • 半分くらい食べたところで生卵をパカり。黄身を溶かし、お蕎麦と絡めて実食です

  • 黄身は"割る"くらいのかたちでつけ汁に溶かすと、お蕎麦と生卵がほどよく混ざり合いました

たまごを混ぜていただくと、一気にまろやかなコクがプラスされます。つけ汁のストロングな味わいはそのままに、卵の濃厚な甘みが全体を包み込んでくれるような感覚を楽しめました。終盤につけ汁の辛さに口元がヒリヒリしてきたタイミングを狙って、追加するのがおすすめです。

  • あたたかいスープ割りで最後にほっと落ち着くおいしさを楽しめます

そして最後にはスープ割でつけ汁をずるり。卵をプラスしたからか、ピリ辛玉子スープのような味わいになっていました。次回は卵なしでも味わってみたいところ。

蕎麦の枠を超えた腹持ち抜群な仕上がりに大満足

食べ始め序盤には大盛りでも食べきれるかも……? なんて思っていましたが、いざ食べ終わってみると、中盛りでお腹パンパン大満足といった結果に。トッピングに天かすや生卵などが無料で用意されているので、それを考慮したサイズ選びをするのがおすすめです。

腹持ち抜群でパンチのある味わいを楽しめる「なぜ蕎麦にラー油を入れるのか。」の肉そばは、気合いを入れたいお昼休みや空腹をがっつり満たしたい日のランチタイムにぴったりです。「株式会社のみもの。」が営むお蕎麦屋さんは都内に多数お店を構えているので、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。

なぜ蕎麦にラー油を入れるのか。 渋谷店
【住所】 東京都渋谷区渋谷3-18-6
【営業時間】11:00 ~ 16:00、17:30~21:30
※日曜日(連休中日の場合は連休最終日)は21:00まで
【定休日】なし