本日の一杯は、御徒町から。最寄り駅は東京メトロ日比谷線「仲御徒町」駅の1番出口が近い。この「鶏だし そば うどん 三丁目」は、もちろんJR「御徒町」駅からもアクセスは良く、立ち食いそば激戦区の昭和通り沿いブロックの店舗である。新店のようだが、それにしても変わった屋号だ。台東区の台東3丁目にあるからこのネーミングだと思うが、名前よりモノが大事、ということなのだろうか。もう少し色気を出してもいいのにと部外者ながら考えてしまう。

  • 「海鮮三点そば」(450円)(写真:マイナビニュース)

    「海鮮三点そば」(450円)

メニューはほぼ全てワンコイン

平日の午前9時頃に訪問。入口の窓には早速メニューが並んでいる。中でも目を引いたのは「朝そば(うどん)」で、朝10時までの限定メニュー。たぬき、ちくわ、ゆでたまごが全部入りで、なんと300円。サービスメニューにも程がある。その他も全てワンコインメニュー。一番高いのは「たぬきそば(うどん)とミニカレー」の500円というのだから、驚きだ。激戦区で生き残ってやるぞ! という情熱を感じざるを得ない。

引き戸から店内入店。間口狭く奥に細長い。左手に厨房カウンターで、右手に立ち食いカウンター。奥に2人がけのテーブルが2脚、正面にテレビがある。先客は2名、店の方は3名おり、朝の時間らしい活気があった。入ってすぐの口頭注文。朝そばを注文したいところだが、もうひとつの目玉メニューに目をつけていた。「今日の天ぷら三点盛り」という、日替わり天ぷらそばだ。「海鮮」と「野菜」に分かれており、それぞれ450円と400円というこちらもまた激安。ちなみに本日は「海鮮」がエビ、アナゴ、アサリかき揚、「野菜」がしいたけ、カボチャ、オクラだった。ここは「海鮮三点そば」(450円)を注文。

都内屈指のハイコストパフォーマンス店

代金は引き換え式。一部QRコード決済も対応しているらしい。そういう時代だ。財布からお金を取り出すうちにもうそばの上に天ぷらが置かれていく。その間、20秒ほどで完成。水と丼を持ち、奥のテーブルに陣取る。卓上には刻み唐辛子。「六文そば」などで見られる、かなり辛~い薬味。こちらを適量振りかけ、頂きます。エビはいわゆる海老天ではなく、腰の曲がったエビが二尾、ドッキングしてかき揚げ状に。プリプリで美味い。アナゴ天はホロホロで丼からはみ出す大きさ。アサリかき揚げはツユに浸してトロトロで頂く。ツユは黒が濃い関東風。ベースは甘いが、刻み唐辛子と大量の天ぷらの油でコクとパンチが強い。麺はモチッとした中太サイズ。香りや歯ざわりとは無縁だが、申し分ない。熱々のそばをすすって、体の芯まで温まる。冬の贅沢な朝食だ。

  • 東京メトロ日比谷線「仲御徒町」駅の1番出口からほど近い「鶏だし そば うどん 三丁目」

金額を遥かに上回る満足度。都内屈指のハイコストパフォーマンス店と呼べる。昼時には、おにぎりやミニカレーも気軽につけてしまおう。ぜひ一度お立ち寄りあれ。

著者:高山洋介

1981年生まれ。三重県出身、東京都在住。同人サークル「ENGELERS」にて、主に銭湯を紹介する同人誌『東京銭湯』『三重銭湯』『尼崎銭湯』などをこれまでに制作