「家事も育児も家計も全部ワリカン! 」バツイチ同士の事実再婚を選んだマンガ家・水谷さるころが、共働き家庭で家事・育児・仕事を円満にまわすためのさまざまな独自ルールを紹介します。第79回のテーマは「それぞれの立場からの見方で違うこと」です。

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我が家は息子がスーパーママ大好きッ子です。なので、子どもを連れてどこかに行くというタスク、家族旅行以外の普段の週末のイベントに関しては、基本的に「お母さんと息子」に「お父さん」がプラスされる図式になりがちです。

そうなると、お父さんは家族でいるにもかかわらず「スマホばっかり見てるおじさん」になってしまう。これについては夫婦で何度も話し合いがされているのですが、構図として、どうしても改善しにくい問題となっています。

私は基本的に子連れで出かけると、息子が気になるので見ている。お母さん大好きな息子はお母さんがいるかぎり99%、お母さんに話しかけてきます。そして「別に見てなくてもいいや」となるお父さんは、気が付くとスマホを見ている。

スマホばっかり見てる……ということよりも「楽しくなさそう」なのがイヤなんですよね。「楽しくなさそうなのに、なんで付いてくるんだろう……」となる。「楽しそうにして」と頼んだこともあるのですが、パートナーは「楽しくないなんて言ってない」と……。うーむ。

この話をママ友にしたところ、結構な割合で「うちもそうだよ」というお返事が返ってきました。これって「あるある」らしい! と気が付いて、ちょっとは気が楽になったものの、気が楽になるより……問題解決がしたい……。

どうしているのかをママ友に聞いたら「一緒に行かない」と……。確かに、赤ちゃんの頃は片時も目が離せないし、トイレに行くのも食事をするのも大人が2人いたほうがよかったです。でも幼児になったら、トイレも食事もそんなに手はかからない。片方が時間を持てあますくらいなら、別々に行動してお互いに時間を有効に使ったほうがいいよね。確かに……と思ったのですが。

パートナーは結構な寂しがり屋なのです!

なので、自分の仕事や用事がないときに母子がどこかに行くなら一緒に来ます。「一緒に行く」という選択をするときに、そのイベントが本当に行きたいのか、楽しそうなのかとか、深く考えてはいないようでした。

一番私が困ることになりやすいのが「私の友達と子連れで遊ぶ」というパターン。この場合、パートナーが「つまらなさそう」にスマホばかり見ると、私がとても気になります。なぜなら、友達に失礼だからです。

なので、よくよく考えて、本当に行きたい場所なのか、楽しそうだと思っているのか考えてから一緒に行くかどうか決めてほしい、という話をしました。それについては、私に言われて「無理して付いていかなくてもいいかも」と気が付いたようです。

ならば、母子で遊ぶ日と父子で遊ぶ日を作って順番に遊んだらいいんじゃないかな? と思いました。

私の周りのママ友達は、みんなイイ感じにお父さんと子どもの日を作っています。「公園に行くとか、映画に行くとかはパパ」などとお互いが得意なほうを担当する感じです。我が家もそうしたい! のですが……我が家はとにかく、息子がなんでも「ママがいい」派……。公園に父子で行かせても「お母さんはまだ来ないのか」と言われてしまう!

「スーパーママ大好きッ子の息子」と「寂しがり屋のお父さん」という組み合わせにより、我が家の問題解決が難しい構造になっているのだとわかりました……。

この問題をどうやって解決すべきか……と悩んだ結果、思いついたのが「私が抜ける」です。

最近は、私が子どもから離れるように意識することにしました。息子が「お母さんがいい」と言うのは、私がつい息子の意見を尊重する(つまり言うことを聞きまくる)せいでもある。

我が家の場合、丸一日子どもを任せてどこかに行く「ワンオペ」のときは片方に2,000円払います(連載第72回「正解」は夫婦で見つけていく参照)。ゆえに「みんな一緒にいるべき」というムードになっていたのです。でも、子どもが大きくなって負担が変わってきたのだから、お互いにちょっとずつスタイルを変えてもいいんじゃないかと思うようになりました。

基本的に私が丸一日、仕事などでどこかに行ってしまうことはあまりありません。なので、パートナーにワンオペをさせるほどのことというのは起こらない。でも、意識して休日にお父さんに息子を任せて、ちょっと近所に買い物に行くとか、積極的にそういうことをするようにしています。

「自分がやるべきタスクを相手に任せている」のではなくて、あえて父子の時間を作る。お母さんがいないと、息子はお父さんにも優しいし、2人は仲良しらしい……。私がいなくなれば、父子のハッピータイムがやってくる……!

ルールを作っても、成長につれて合わなくなったりする……ということがわかりました。今度の週末に「父子の日」を作って、私だけ見たい映画を見に行ったりしちゃおうかな……などと考えています!

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著者プロフィール:水谷さるころ

女子美術短期大学卒業。イラストレーター・マンガ家・グラフィックデザイナー。
1999年「コミック・キュー」にてマンガ家デビュー。2008年に旅チャンネルの番組『行くぞ! 30日間世界一周』に出演、のちにその道中の顛末が『30日間世界一周! (イースト・プレス)』としてマンガ化(全3巻)される。2006年初婚・2009年離婚・2012年再婚(事実婚)。アラサーの10年を描いた『結婚さえできればいいと思っていたけど』(幻冬舎)を出版。その後2014年に出産し、現在は一児の母。産前産後の夫婦関係を描いた『目指せ! ツーオペ育児 ふたりで親になるわけで』(新潮社)、『どんどん仲良くなる夫婦は、家事をうまく分担している。』(幻冬舎)が近著にある。趣味の空手は弐段の腕前。