皆さん、こんにちは。松竹芸能所属の鉄道タレント、古谷あつみです。この連載では、日常の電車通勤の時間を少しでも快適に過ごしてほしいという願いから、電車通勤に役立つさまざまなアイテムを紹介しています。第3回目のテーマは「パスケース付きスマホカバーで、身の回りがスッキリ!?」です。

  • 身の回りのものをひとまとめにできる便利アイテムを発見(写真:マイナビニュース)

    身の回りのものをひとまとめにできる便利アイテムを発見(写真はイメージ)

1週間前。私は山手線の車内で、ICカードを入れたパスケースを紛失してしまいました。がっかりしていたら、なんとその2日後にも、自宅の鍵を失くしてしまったのです。テレビでよく見る、鍵を開けてくれる業者に頼んだら思った以上に高額で、高い勉強代を支払うことになりました。それだけにとどまらず、ついこの間もスマホを落としてしまい、画面が割れた姿で発見されました。

私は昔から、身の回りのものをよく紛失してしまうのですが、ここまでくるとなにか対策をしないといけないな……と反省しました。そこで考えました。こうなったら、もうICカードと家の鍵とスマホを全部一緒に持ったほうが良いのではないかと。

■鍵とスマホを一緒に持てば、落とすこともない?

いまは忘れ物の存在を教えてくれるスマホのアプリもあります。世の中の大多数の人にとって便利だろうとは思うものの、そもそもスマホを落としてしまいがちな私にとって、有効とは言えないかもしれません。もう、このスマホを意地でも落とさない! という気持ちを持つことが大切でしょう。

  • 鍵をスマホカバーに取り付ける(写真はイメージ)

  • パスケース付きのため、交通系ICカードを入れれば通勤時などにも役立つ(写真はイメージ)

そんな私が便利アイテムを求め、向かった先は家電量販店でした。手に取った商品は、よく見るタイプのパスケース付きスマホカバー。少し違うのが、バッグなどに引っ掛けられるリングが付いているところでした。使い方が間違っている気もしますが、私はここに鍵を取り付けることにしました。

これで身の回りがスッキリ。鍵とスマホを一緒に持ち、スマホカバーにICカードを入れておけば、これらのアイテムがつねに手もとにある状態になるため、紛失の心配も少なくなるでしょう。

ただし、パスケース付きスマホカバーについては、知っておいてほしい注意点もあります。少しお話しますね。

■磁気ストライプカードとスマホは一緒にしない

クレジットカードやキャッシュカードなど、磁気ストライプ付きのカードをスマホカバーに入れることはおすすめしません。実際、私もキャッシュカードの磁気不良が起きたおかげで、面倒なことになった経験があります。ATMでキャッシュカードが突然使えなくなり、銀行に問い合わせたところ、「磁気不良」と言われました。

  • 磁気ストライプ付きのカードとは一緒にしないほうが良い(写真はイメージ)

  • キャッシュカードなどは注意(写真はイメージ)

磁気不良は強い磁気に近づけたときに起こることがあります。スマホは磁気の発生する部品が多く使われている精密機器なので、できるだけ磁気ストライプ付きのカードとは別々に持っておいたほうが良いでしょう。

■ICカードを重ねて入れるのもNG

  • かわいらしいカードケースも販売されている(写真はイメージ)

強い磁気に近づけないよう工夫し、磁気ストライプ付きのカードを正しく使っていても、磁気不良が起こることがあります。磁気ストライプは摩擦に弱いのです。2枚重ねての収納も避けるように心がけましょう。パスケース付きスマホカバーの場合、磁気ストライプを傷つけてしまう恐れもあるので、やわらかい素材のカードケースに入れるのが望ましいかもしれません。

最近はかわいらしいカードケースも売られていて、これを活用するとテンションが上がります。きっぷを入れておくのにも便利ですよ。

  • 2枚重ねもNG(写真はイメージ)

そして、パスケース付きスマホカバーでよくあるのが、2枚以上のICカードを一緒に入れてしまうことと、「モバイルSuica」などのIC乗車カード機能付きアプリとICカードを重ねて利用すること。いずれも改札機が誤反応を起こしてしまうことがあります。これを「干渉エラー」と言いますが、最近はこうしたエラーをなくす干渉防止グッズも販売されています。2枚のICカードの磁気波を分けてくれるので、とても便利です。

カードにまつわるちょっとした注意点、お役に立てたでしょうか。通勤時などにぜひ活用してほしいと思います。

著者プロフィール :
古谷あつみ(鉄道タレント・松竹芸能所属)

小学生の頃、社会見学で近くにある車両基地へ行き、特急列車の運転台に上げてもらったことがきっかけで、根っからの鉄道好きとなる。学校卒業後は新幹線の車内販売員、JR西日本の駅員として働く。その経験から、きっぷのルールや窓口業務には精通している。現在はタレント活動のほか、公立高校などで講師も務めている。2015年に「東洋経済オンライン」でライターデビューし、旅行サイト「ぐるたび」などでも執筆活動中。泉佐野市PR大使。