前回は、日々の支出を3つに仕分け、「隠れ浪費」を見直すことで将来の自分のためにお金を回すコツについてお伝えしました。
自分にとってお金を使ったあとの幸福感が続きやすいモノやコトを知ることができれば、あとになって「浪費」にならない、価値あるお金の使い方をしていくことができます。
何に価値を感じるかは一人ひとり異なるものですが、幸福感の続くお金の使い方かどうかを見極めるポイントがあります。
幸せが長続きする支出か、すぐに薄れる支出か
モノやコトは、手に入れた目的や得られる幸福感の質の違いによって、「地位財」と「非地位財」の2つに分類することができます。
「地位財」は、周囲との比較によって価値が決まるモノやコトを言います。
具体的には、「他人より良いものがほしい」という考えのもと購入した高級車やブランド品、あるいは住宅などです。
手に入れた瞬間の高揚感は大きいものの、上を求めるとキリがなく、幸福感が薄れやすいという特徴があります。
一方、「非地位財」は、誰かと比べることなく自分にとって価値があると思えるモノやコトを指します。
たとえば、健康のためのサプリメントや、良質な睡眠をとるための寝具、自由時間を確保するための家事代行サービス、あるいは大切な人との思い出などを得るための旅行などが当てはまります。
「非地位財」は、外部の要因に左右されず幸福感が長続きしやすいため、積極的に目を向けることをおすすめしたいです。
「地位財」から「非地位財」へ 自分軸でポジティブな使い方を
お金を使うモノやコトが「地位財」になるか「非地位財」になるかは、目的によっても変わってきます。
たとえば、「海外旅行」や「高級レストランでの食事」に行く場合、誰かに自慢することが目的であれば、それは「地位財」として一過性の幸福感しかもたらさないのに対して、もし大切な人との思い出づくりのために行くのであれば、幸福感が長続きする「非地位財」と考えることができるでしょう。
「他人からどう見られるか」という外側の基準を捨て、自分の心が本当に満たされるかどうかで選べば、支出の優先順位は自然と明確になります。
周りに流されて不要なものにお金を投じることが少なくなり、結果として手元にゆとりが出てくるでしょう。
自分の心身を整え、明日へのやりがいにもつながる「非地位財」に意識的にお金を使うことで、限られた収入の中でも幸福度を上げていくことができます。
自分にとって価値のあるお金の使い方は「一生モノのスキル」にも
ここまで、一般的な「地位財」と「非地位財」の考え方をお伝えしました。
モノやコトにお金を使う前に「自分にとってどちらに当てはまるか」を立ち止まって考えてみてはどうでしょうか。
お金を使うかどうかを考える機会を重ねていくことで、自分にとって価値のある支出の判断軸が形づくられていきます。
「誰か」ではなく「自分」を基準に満足のラインを引けるようになれば無駄な支出も減り、家計の安定にもつながっていくでしょう。
「お金を稼ぐこと」は一定の年齢までですが、「お金を使うこと」は一生続きます。
人生の早い段階でお金にまつわる考え方や自分に合った向き合い方を身につけることができれば、一生モノのスキルになるとも言えます。
お金の使い道や仕分け方、そして満足のいく使い方を身につけていくことで、お金に対する漠然とした不安から解放されましょう。
