黒いバンダナにサングラス、がっしりとした体格。そして手には棒のようなもの――。夕暮れの狭い一本道でそんな男性と鉢合わせた女性は、思わず身構えた。しかし、すれ違う瞬間にちらりと見た男性の手元には、想像とはまったく違うものが握られていた。25日放送のTBSラジオのラジオ番組『安住紳一郎の日曜天国』(毎週日曜10:00~11:55)で紹介されたリスナーの体験談に、安住紳一郎アナウンサーも笑いながら反応した。
夕暮れの一本道で前から歩いてきた男性
この日のメッセージテーマは「私の勘違い」。福岡市に住む女性から届いたのは、自転車で通勤していた際に経験した、思わぬ出来事だった。女性の通勤経路には、約50メートル続く一本道があった。3人並ぶといっぱいになるほどの狭さで、いつもそこを自転車で通っていたという。ある日の帰宅途中、その一本道を進んでいると、前方から一人の男性が歩いてきた。
男性は黒いバンダナに黒いTシャツ、黒いパンツ、黒いサングラスという全身黒ずくめの格好。体格もがっしりしており、手には棒状のものを持っていた。当時は夕方で、辺りは暗くなりかけていた。道には女性と男性の二人だけ。女性は「ああ、ちょっと怖いな。なんか武器っぽいものまで持ってるし」と不安を感じたという。ただ、ここで引き返すのも不自然だと思い、そのまま自転車を進めることにした。
男性と目を合わせないように、まっすぐ前だけを見てペダルをこぐ女性。安住アナも、その状況を想像しながら、相手に「なんでこっち見てんだよ」などと言われないようにする気持ちは分かると相づちを打った。
すれ違いざまに判明した“緑の棒”の正体
そして、いよいよ男性とすれ違う瞬間がやってきた。女性は自転車の速度を落とし、ちらりと男性の方へ視線を向けた。そこで目に飛び込んできたのは、男性が手に握っていた緑色の棒の正体だった。
それは、万能ネギの束だった。
武器のようなものを持っているのではないかと警戒していた女性だったが、正体が分かった途端、一気に緊張が解けたという。
「あの格好でネギ?」「お母さんにお使い頼まれた?」「お母さんいくつかな?」
先ほどまでの恐怖はどこへやら。女性は男性の暮らしぶりについて、あれこれ想像を巡らせながら帰宅したそうだ。
そして、「どんな怖そうな格好でも万能ネギを持っているだけで家庭的な感じがしますね。万能ネギって本当に万能だと思いました」と、ユーモアたっぷりに投稿を締めくくった。
この言葉に安住アナは「確かにネギを持ってると家庭的な雰囲気が演出されるね」と、男性の印象が一変したことに納得。さらに、スーパーの袋からネギが飛び出している光景を思い浮かべたり、男性がお使いを頼まれていた可能性を想像したりと、スタジオでも話が広がった。
黒ずくめの服装や大柄な体格から、思わず身構えてしまった女性。しかし、たった一束の万能ネギが、その印象を大きく変えることになった。万能ネギって本当に万能――投稿者のそんな一言に、安住アナも思わず笑いを誘われていた。
【編集部MEMO】
TBSラジオ『安住紳一郎の日曜天国』は、安住紳一郎アナウンサーとアシスタントの中澤有美子アナウンサーが届ける毎週日曜の生放送番組。リスナーの体験談を紹介するメッセージコーナーも人気を集めている。次回、11月1日のメッセージテーマは「最近、ドキドキしたこと」、焚き火マイスターの猪野正哉氏がゲスト出演する予定。メッセージが採用されると、オリジナルポストカード「途中下車シリーズ 北九州・旦過市場」がプレゼントされる。
