日本遊技機工業組合(日工組)と日本電動式遊技機工業協同組合(日電協)は8日、「パチンコ・パチスロプレスカンファレンス」を開催。パチンコの「通常時フラグ」や「4つの新カテゴリ」についての説明を行ったほか、「みんなのパチンコ・パチスロサミット2026」に遊びやすいパチンコ・パチスロ特設コーナーを設置すること、2027年2月を「遊びやすいパチンコ・パチスロ導入強化月間」とすることも発表した。

  • 左から日工組・榎本善紀理事長、日電協・小林友也理事長

    左から日工組・榎本善紀理事長、日電協・小林友也理事長

2026年11月より「パチンコは新たに再出発する」

カンファレンスがスタートすると、最初に日工組・榎本善紀理事長が挨拶。まずは「日工組では時代に応じたゲーム性の拡大のため、さまざまな施策を行ってきた。ただ、ハイスペックに偏っていたことも自覚している。その原因も突き止めている」と、ここまでの歩みを回顧。続けて、「今回、いわゆる設定とフラグという2つの実現によってパチンコが大きく変化する」と、今後について説明した。

さらに、「このゲーム性の拡大、そしてユーザーがよりスペックを分かりやすくなる“4つの新カテゴリ”を設けることによって、本来の“優しく楽しいパチンコ”を復活できるのではと考えている。この11月より、パチンコは新たに再出発する」と意気込んだ。

続く日電協・小林友也理事長は、「昨今は(パチスロに比べて)パチンコが若干芳しくないという声も聞かれるが、遊技業界はパチンコ・パチスロどちらも盛り上がってこそ、さらなる活性化につながる」と一言。さらに、「今回のゲーム性の拡大を機にパチンコも盛り上がり、双方(パチンコ・パチスロ)がよりよい方向に進み、活気を取り戻すことを願っている。最後に、今後ともBT機普及へ向けたBT10への協力もよろしくお願いします」と挨拶した。

パチンコの新機能「通常時フラグ」とは

カンファレンスではその後、パチンコの新機能「通常時フラグ」について、日工組・技術委員会の清原賢二技術委員長から説明があった。「通常時フラグ」は、パチンコの通常時のゲーム性の拡張を狙った新機能で、これまで大当たりを待つだけの時間になりがちだった通常時に、多彩なゲーム展開を実現できるようになるという。

この場では例として、チャンス目が停止することで大当たりなどの前兆状態への移行、周期的にチャンスゾーンへの移行、リセット後のチャンスや、RUSH駆け抜け・単発大当りが連続するほどチャンスになる仕組みなどを挙げた。今後は、フラグのない従来のシンプルな台と新機能を持つ台の2本柱で、パチンコはユーザーのニーズに応えていく。なお、新機能を持つ台のホールへの導入は、年内を見込んでいるとのこと。

パチンコを「4つの新カテゴリ」に分類

続いて、パチンコの「4つの新カテゴリ」について、日工組理事で未来遊技機委員会の松下智人副委員長が説明。「4つの新カテゴリ」を導入する目的は、「予算や時間に合わせて最適な機種をユーザーが選べる環境を作る」「可視化することでの依存問題対策推進」「想定とは異なるスペックの誤認対策」の3つ。

新カテゴリはLv.1「スーパーライト」、Lv.2「ライト」、Lv.3「ミドル」、Lv.4「ハイ」の4つで、図柄ぞろい確率や大当たりの出玉数、LT(ラッキートリガー)搭載の有無など、さまざまな要素を加味して分類されるという。

「新カテゴリ」の導入は、2026年11月からの予定。メーカー公式の販促物や取扱説明書の製品スペック記載部分に所定のロゴを配置するなどで周知させていく。なお、過去の台の分類については、日工組WEBサイトで確認できるようにするとのこと。

9月22日に「みんなのパチンコ・パチスロサミット2026」開催

最後に、「みんなのパチンコ・パチスロサミット2026」での施策と「遊びやすいパチンコ・パチスロ導入強化月間」について、日電協・広報担当の信田裕一郎副理事長が説明。

9月22日に東京国際フォーラムで開催される「みんなのパチンコ・パチスロサミット2026」には、遊びやすいパチンコ・パチスロ特設コーナーを設置。同コーナーには比較的遊びやすい・大当たりしやすいLv.1「スーパーライト」、Lv.2「ライト」のパチンコを20台、「BT機」のパチスロ20台を設置予定だ。

さらに、2027年2月には初の試みとなる「遊びやすいパチンコ・パチスロ導入強化月間」を日工組・日電協が共同で実施。本施策の期間中は、Lv.1「スーパーライト」、Lv.2「ライト」のパチンコ、「BT機」、「ノーマルタイプ」「比較的射幸性の低いAT機」のパチスロを優先的に販売していくとのこと。

新機能や「4つの新カテゴリ」の導入が、業界にどんな変化をもたらすのか。“パチンコ業界の新たな再出発”によるうねりに期待したい。