TBSの10月改編説明会が4日、東京・赤坂の同局で行われ、2026年秋改編におけるゴールデン帯(19~22時)の改編率が0%となることが明らかになった。同局で確認できる1989年以降、春・秋を通じて初めてとなる。

背景にあるのが、TBSが重視する4~59歳男女の個人視聴率「LTV4-59」の好調だ。岸田大輔コンテンツ戦略部長は「大変順調に推移し、タイムテーブルは非常に着実に底上げされている」と手応えを示した。

  • TBS放送センター=東京・赤坂

    TBS放送センター=東京・赤坂

曜日1位、2024年度69日→25年度103日

寺田淳史企画プロデュース室長によると、LTV4-59でTBSが曜日1位を獲得した日数は、2024年度の69日から25年度は103日へ増加。26年度は、9月3日までの158日間ですでに61日で曜日1位を獲得している。まだ年度の半分にも達していない段階で、24年度の年間69日に迫るペースとなった。

特に火曜日は「ほぼほぼ1位」、水曜日も好調で、金曜日も堅調に推移。寺田室長は、19時から22時まで視聴者層を意識して番組をつなぐ“縦流れ”と、それぞれの曜日の特性を意識した改編を続けてきたことが、数字の積み上げにつながっていると分析した。

PUT低下の中、TBSはGP帯ともに上昇

テレビ全体ではPUT(総個人視聴率)が低下する傾向にある中、TBSはゴールデン・プライム帯ともに数字を伸ばしているという。

寺田室長は、現在の勢いについて、一朝一夕に生まれたものではないと説明。約10年前から若い視聴者層を意識する方向へ大きく舵を切り、その後、ターゲットの年齢幅などに細かな調整を重ねながら長年積み上げてきたものが「ようやく花咲いてきた」と捉えている。

各曜日に核となる番組が育ったことも大きい。火曜日には『マツコの知らない世界』、水曜日には『水曜日のダウンタウン』が代表番組として定着しており、そうした強い番組を軸に曜日全体を作ってきた戦略が結果につながったという。

今週も月曜、火曜、水曜でLTV4-59が1位

こうした好調を受け、2026年秋のゴールデン帯は改編率0%となった。要因の一つには、『VIVANT』が2クール放送で日曜21時枠を継続することがある。ただ、それ以上に「バラエティ、ドラマともに大変勢いよく数字を積み上げている」ことが大きいという。

今週も月曜、火曜、水曜でLTV4-59の1位を獲得しているとし、「(レギュラー番組を)変えずにこのまま攻めていけば1位を狙えるのではないか」と意欲。好調な流れを崩さないことを選択した結果、異例の“改編なし”につながった。