TBSの10月改編説明会が4日、東京・赤坂の同局で行われ、7月から2クール(半年間)で放送中の日曜劇場『VIVANT』(毎週日曜22:00~)について、好調の要因や今後の展開が語られた。

  • 『VIVANT』主演の堺雅人 (C)TBS

    『VIVANT』主演の堺雅人 (C)TBS

他局からも「テレビの星だよね」

寺田淳史企画プロデュース室長は、まず「視聴者の皆さんに楽しんでいただけていること」が最大の要因と説明。出演者、スタッフが作品に注ぐ「とてつもない熱量」に加え、長期にわたる構想や「前作を超えたい」という思いが結果につながったと分析した。

寺田室長によると、『VIVANT』は他局の関係者からも頻繁に話題にされているそうで、「各局の垣根を越えて、“この番組、本当にテレビの星だよね”ってよく言われる」と明かす。テレビ全体のPUT(総個人視聴率)が下がっている中でも、「いいものを作って、視聴者の皆さんの心を揺さぶって、楽しみにしてもらえる」作品であれば、多くの人に届けられることを『VIVANT』から改めて感じているという。

今シーズンは毎回、世帯視聴率15%超(ビデオリサーチ調べ・関東地区)を記録し、配信でも好調に推移。さらに、視聴者やメディアによる考察が「謎が謎を呼んで次の数字につながる」ことで、リアルタイム視聴にも波及しているとの見方を示した。

“スケールダウン”指摘に飯田P「ここからが本番」

一方、飯田和孝プロデューサーは、ネット上の記事を制作スタッフがチェックしているとした上で、一部で指摘された「前作よりスケールダウンしたのではないか」という声にも言及した。

飯田Pによると、TBSが重視する4~59歳の個人視聴率「LTV4-59」は、第1シーズンより第2シーズンのほうが上回っている。世帯視聴率でも、前作は最終回以外15%に届かなかったのに対し、今作では15%超が続いていることから、「スケールダウンしているということは、必ずしも当てはまらない」とする。

その一方で、前作は乃木憂助の正体が判明する驚きや、人物にまつわるサプライズ、砂漠を舞台にした映像など、分かりやすく派手な要素があったため、それとの比較が“スケールダウン”という印象につながっている可能性を認めた。

しかし、物語は過去と現在がつながり、ようやく必要な“材料”が出そろった段階。飯田Pは「ここからが本番です」と強調し、「スケールダウンというところを、もうとんでもないと思っていただけるような、ここからのドラマになっていきます」と予告する。

さらに、「逆に言うと、その考えでいくと振り落とされますよ」と予告。「心してこれ以降見ていただければ」と、展開の加速をアピールした。

アゼルバイジャン、タイで撮影「物理的にもスケールアップ」

飯田Pは、前作を超えた手応えについても「もちろんございます」と明言する。

今作では2クールという放送期間に加え、アゼルバイジャンやタイでも撮影し、撮影自体も約1年に及んだという。こうした物理的な規模だけでなく、約1年前からプロモーション部門などTBSの各セクションが一体となり、“プロジェクト”として『VIVANT』を推進してきたことも大きなスケールアップだと説明した。

「準備だったり、スタッフ、この全体の連携という部分でスケールアップさせていただいている」といい、その取り組みが作品をより視聴者の身近なコンテンツに押し上げていると分析。「ゴツゴツした感触の良いドラマがこれからも皆さんのもとに届けられる」と期待をあおった。

アジア大会で9月20日・27日は放送休止

今後は、別班奪還作戦に向けて物語が本格的に動き出す。飯田Pは「説明がすべて出された後、ここから感情がぐるぐると動き始めていく」とし、登場人物の感情を追いながらシンプルに楽しんでほしいと呼びかけた。

なお、『アジア大会 愛知・名古屋』の中継に伴い、『VIVANT』は9月20日と27日の2回を休止。10月4日から通常通り放送する予定となっている。