REVISIOのテレビ画面注視データ「注目度」の週間番組ランキング(8月10日~16日)で、TBS系ドラマ『VIVANT』が個人全体1位、コア視聴層3位に入った。乃木憂助(堺雅人)が追っていた相手をめぐる前提が覆され、新たな別班員、黒須駿(松坂桃李)らの再登場、さらに新たな敵の存在まで浮上。物語の構図が大きく塗り替えられる展開が、高い注目を集めた。
千葉豪雨を報じるニュース番組が上位に
お盆を迎えたこの週は、夏休み向けの特番が並ぶ一方で、週の後半から災害の報道が前面に出た。8月13日の夕方から14日の未明にかけて千葉県では線状降水帯が3回発生し、22市町村に大雨特別警報が発表された。
気象庁はこれを「令和8年8月千葉豪雨」と命名。地域名を冠した命名は、平成29年7月九州北部豪雨以来9年ぶりとなる。週末にかけても被害の把握や復旧の状況を伝える続報が続き、日曜の夕方と昼に放送されたニュース番組がそれぞれのランキングに入った。
週明けの8月10日には、テレビ朝日『クイズプレゼンバラエティー Qさま!!3時間SP』(テレビ朝日)が個人全体10位に入っている。全47都道府県で「わが県の夏の絶景」を調査し、その結果をクイズにする企画だった。神奈川の江の島、千葉の九十九里浜、大分の原尻の滝などが取り上げられ、気象予報士の石原良純と兄の石原伸晃氏による兄弟対決も組まれている。帰省や旅行を控えた時期とかみ合った内容と言えるだろう。
個人全体とコア視聴層の双方に入った番組は4本にとどまった。ドラマが上位に並ぶ個人全体に対し、コア視聴層はニュース番組が4本を占めており、同じ週でも見られ方が分かれている。
上役がまったく別の顔を持っていた
個人全体1位、コア視聴層3位に入ったのは、通算第14話にあたる8月16日放送の『VIVANT』(TBS)。
前話でタイに渡った乃木憂助(堺雅人)が主犯と見ていたのは、父でありテロ組織「テント」の指導者だったノゴーン・ベキ(役所広司)の脱獄を実行した新庄浩太郎(竜星涼)だ。
その乃木の前に前話の終盤で現れていたのが、新たな別班員である丸菱商事の長野専務(小日向文世)だった。会社では上役にあたる相手が、まったく別の顔を持っていたことになる。
長野の協力を得て新庄を追い詰めた乃木だが、別班の一件に新庄が関わっていないと知る。第11話で拉致されて以来、3話ぶりに黒須駿(松坂桃李)ら5人の姿も映し出された。乃木の弟分にあたる相棒が、過酷な扱いを受けたと分かる状態で再び画面に現れる。
舞台は異国の地へ移り、今作最大の宿敵となる組織の存在も浮かび上がってくる。誰を追えばいいのかという前提そのものが、この回を境に置き換わってしまった。
追う相手が入れ替わり、物語の枠組みそのものが組み替わる。ここまで積み上げてきた見方が一度ほどける感覚は、第1シーズンから追ってきた人ほど強く残ったのではないだろうか。


