「プレッシャーがとてもありますね…」──7月26日から第2シーズンがスタートしたTBS系ドラマ『VIVANT』(毎週日曜21:00~)で、主演の堺雅人がぽつり。現在TVerでは、撮影の裏側に密着した番組『VIVANT-Adventure Log-』が配信されている。これはその中で、クランクインを迎えた堺が明かした、シンプルながら重く、複雑な想いが込められた一言だ。
その#11は、まさにその堺のクランクインの現場の様子から始まった。CGチームと美術チームのギミックが合わさった「特殊準備室」のセットに入った堺は、「セットが素晴らしい仕様になっているので、この世界に一気にひき込まれますね」と語る。飾ってある弾薬や武器、爆薬も、ただただ格好いいだけじゃない。「それでいて考証がしっかりしてるという2つの柱がしっかり作っている(制作)チームですよね」
通常のドラマでは、セットは5つ前後だが、このドラマでは50以上のセットが登場。ギミック満載で、そのスタッフの情熱や作品のスケールを改めて目の当たりにして放った言葉が、冒頭の言葉だった。その後、堺は続ける。「僕だけじゃなくて、阿部(寛)さんと一緒に作っていかなければならない“渦”なので、僕1人だけじゃどうしようもない…」
その2人のファーストシーンは、日本橋三越本店を貸し切りに。時刻は午前3時。店のシンボル・天女像の前で行われていた。阿部は明かす。「僕は『半沢直樹』を見て、衝撃を受けたんですよね。このチームでやりたいと思って」と。「この堺さんと、(福澤克雄)監督とのタッグというのを間近で見たいなと思っていたから、その夢が叶ったんですよね。それを踏まえての今回なんで。どういう風な決着をつけていくのかっていうのはすごく期待して(撮影に)入りましたね」と意気込んでいた。
また乃木憂助が勤める丸菱商事での撮影では、乃木の直属の上司である宇佐美哲也に扮する市川猿弥の姿も。たった2つのシーンのためだけに300人ものエキストラが集められたその撮影現場に入り、「このエキストラの数がすごいんですよね。(中略)陰の皆さんの力があって、この作品が完成するっていう…」と緊張と興奮を隠しきれない。このシーンでの、あの「市川猿弥」の茶目っ気たっぷりのNG連発も非常に微笑ましい。
また松坂桃李は、最初からアクションシーンを撮影。本人自らがスタントを行う大規模な戦闘シーンを、通常シーン、防犯カメラに映ったシーン、それぞれ別撮影。文句ひとつ言わず、黙々とこなしていく松坂の背中からは、その覇気が見て取れる。松坂は「ここまでやっていいんだ、ドラマっていう。ドラマがやってきたことないようなチャレンジングな姿勢が今後の日本のドラマを支えていく根本に関わっていくということなんでしょうね」
二宮和也は「出てる人たちが一番、規模のでかさを感じているっていう。なんか怯えながら参加しているって感じはありますよね(笑)。(中略)ちゃんとオンエアされるんだよね、みたいな(笑)。それぐらい見えない中(での撮影)というか」と二宮節を炸裂。小日向文世は8ページに渡る会合シーンを長回しで撮影する中で、映画『国宝』を例に取り、「みんなちゃんとしたものに飢えている。見たいんだよ。これもそうでしょ」とにこやかに雑談をしていた。
翻って#2では、タイでの海外撮影の様子が描かれている。日本と同じようにタイでも撮影前にお祈りをするのだが、その景色が独特。現地スタッフは「神様によって好みが違うから」とその背景を説明する。
ちょうどこの時期は、タイのベストシーズン。堺も「日本は寒波が来てるんでしょ。帰りたくないよ。ここにずっといようよ」と冗談を言うほどで、のびのびとしている。タイでの2か月の撮影にもVlogは密着した。
ここで、得意のアクロバットを見せたのは富栄ドラムだ。バク転などだけでなく、10個のちまきをぺろり。体当たりでの撮影は『VIVANT』の特徴なのかもしれない。
タイはハリウッドも受け入れるほど、世界各国から撮影チームが訪れるため、現地スタッフの動きが淀みない。これには堺も感心。ホスピタリティもいたれりつくせりで、お昼ご飯には美味しいタイ料理のケイタリングに舌鼓を打つ、スタッフや俳優陣の姿も。
そのタイチームと『VIVANT』チームならではの大規模な撮影が、昼間のマーケットのシーン。普段は夜しかにぎわわないその通りを埋め尽くすほどのエキストラや市場の看板を用意し、3日間かけて100メートルもの架空の昼のマーケット通りを創り出していたのだ。そして撮影が終わると、堺が「いい香りがする」とバナナをもらったりする微笑ましい光景も見られた。
そして日本でも、花岡すみれがクランクイン。スケジュールの都合で、画面越しの通話は全員別撮り。つまり花岡はスタッフの代読を頼りに芝居をせざるを得ない。初日はほぼ丸一日、長ゼリフを早口でまくしたてる。そのためか「記憶がないまま撮影が終わった。人生でほぼ口にすることがない言葉ばかりなので、口が回るかすごく不安でした」と撮影の感想を語っている。
山中崇と堺とのやり取りも緊張感にあふれていた。実際に身動きが取れないほどに縛られた山中は、その中でも完璧な芝居を見せる。そのおかげだろう。この2ショットのシーンは、なんと驚異の6時間巻き。その2人の集中力は画面からもビリビリと伝わってくる。アドリブも交えながらの手に汗にぎるそのシーン。その裏側もぜひ、この『VIVANT-Adventure Log-』で、本編とともに感じてほしい。
『VIVANT-Adventure Log-』はTVerで配信中。
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