三竿Pが恋愛ドラマにこだわる理由はどこにあるのか。その原点には、幼い頃からの“ラブストーリー好き”があったという。
「『東京ラブストーリー』は小学生の頃で大人すぎて分からないところがあったのですが、大人になってからもう1回見て、“そういうことだったんだ!”と気づいたんです。ほかにも『ロングバケーション』とか、月9はずっと見ていました。とにかくドラマが大好きで、特にラブストーリーが大好きだったので、自分の中でやってみたいと思うものも、やっぱりラブストーリーでした」
これまでの作品では、不倫など賛否を呼ぶテーマを扱ってきた。作品への反響について聞くと、意外な本音を明かしてくれた。
「本当はみんなに褒められたいし、評判を見てショックを受けることはあります(笑)。でも、そこは褒められたらいけないジャンルとも思っているので、もう覚悟を持って送り出しています。むしろ、批判的な意見が少ないほうが“おかしいんじゃないか?”と思いながらやっている部分もありますね」
それでも、作品を作る上で一貫しているのは「悔いがないようにやる」という姿勢だ。
「毎回、“これ以上のものを作れない”と思って、燃え尽きたつもりで作っています。だけど、燃え尽きた後に出てくるものもあるんです。『わたしの宝物』の托卵という題材は『昼顔』のラストを考えたときに出てきたものでした。だから今作も、もう燃え尽きる寸前なのですが(笑)、頑張って次につながるいいものを作ろうと思っています」
「ようやく皆さんが見たいものに」葵と澄晴の恋は後半戦へ
20日放送の第7話は、澄晴は、13年前に葵と会っていたことを思い出す。「13年前、俺たち会ってたんですね」と言う澄晴に、葵は「澄晴くんのことが好き」と告白。求め合うようにキスをし、澄晴は思わず想いがあふれ葵を強く抱き締めるという第6話のその先が描かれる。
「葵と澄晴の幸せな瞬間を期待して見ていらっしゃる方も多いと思います。ポスタービジュアルが、2人が笑顔で微笑んで…という感じなので、“あの雰囲気をいつ見られるんですか?”とおっしゃる方が結構いらっしゃったのですが、ようやく、皆さんが見たいものにたどり着ける第7話になっていると思います」
ついに2人の思いが重なり“両想い”となった葵と澄晴。三竿Pが「逆に振りたい」という思いから始めた、まっすぐなラブストーリーは、ここからいよいよ後半戦へ向かう。
とはいえ、一度は互いの思いが重なったからこそ、ここから先もすんなり幸せになれるとは限らない。これまで視聴者の心をざわつかせるテーマを描いてきた三竿Pが、ここからどんな恋愛劇を見せてくれるのか。2人の幸せを願いながらも、どこかに潜む“不穏な気配”から目が離せない。
