シルク・ドゥ・ソレイユの舞台に立つ吉田尚生さんへ、双子の兄である幸生さんから届け物とは──12日に放送された読売テレビのドキュメンタリー番組『グッと!地球便』(毎週日曜10:25~)に、BMXを愛し続ける兄弟が出演。SNSでは、「シルク・ドゥ・ソレイユってめちゃくちゃスゴイじゃん」「生でパフォーマンスを観てみたい」などの声が上がっている。

  • 番組MCの山口智充

    番組MCの山口智充

2人がBMXに出逢ったのは、本屋でみかけたBMXの専門雑誌。近所の公演で大会が開かれていることを知り、2人とものめり込んでいった。それからは、練習の日々。双子ということで、「2人で一つのように見られることが多かった。悔しいというより、頑張りたいなと思った」と尚生さんは語る。

シルク・ドゥ・ソレイユの舞台で、尚生さんが演じるのは、物語に風を起こす重要な役柄。舞台冒頭、いきなり尚生さんの、ほぼソロパフォーマンスという見どころから始まり、登場人物たちは次々と、その風に飲み込まれていく。

現在、兄の幸生さんは、BMX輸入メーカーで働いている。2人で始めたBMX。そんなある日、弟の尚生さんに、シルク・ドゥ・ソレイユから連絡があった。明日からでも来てほしいという急なオファーにもかかわらず、尚生さんは行くことを決意。そして数日後、日本を発った。

実は、日本を出発する直前に、尚生さんは恋人にプロポーズをしていた。その答えを待たずに、尚生さんは海外へ向かったが、その時の恋人が今の妻である花実さんだ。結婚は8年前。当時、花実さんは「いきなりシルク・ドゥ・ソレイユに行くと行っても、その後がどうなるか分からない」という将来への不安で、答えを先延ばしにしていた。

だが、送られてくるパフォーマンスをする尚生さんの写真に「見たこともない生き生きとした笑顔」を感じ、「ああ。ここが、この人の居場所なんだ」と少しずつ、心を固めていった。

そんな華々しい活躍を続ける弟へ、兄の幸生さんからの届け物は──「ああ。これ。一緒に何度も見たBMXのマニュアル本だ」。それは、擦り切れるほど読み込み、双子2人で何度も読んだ結果、ページが外れてしまうほどにまでなったボロボロの本。それを懐かしみ、兄との思い出を語る尚生さんの言葉に、スタジオの兄・幸生さんももらい泣きだ。双子だからだろうか。そのうれしさと感動がつながり、海を超えて気持ちが通じ合った瞬間のように思えた。

この光景にX(Twitter)では、「双子でBMXをやってきて、その兄から送られた思い出の品。これは泣けるよね」「兄弟で今もBMXにかかわって頑張っている。その時間と絆の深さに感動した」などのコメントが見られた。

プレゼントは何も、高級な品や、真新しいもの、買おうとしていたものばかりがいいとは限らない。「思い出」──それは、双子だからこそ、双子でBMXに関わり続けてきたからこそ、かけがえのないものとなる。

双子で比べられることも多かっただろう。それでも兄・幸生さんは、2人で共有している「思い出」をあえて、お届けものに選んだ。それは弟・尚生さんにとっては、どんな高級なブランド品よりも、うれしく心動かされるものだったに違いない。

この放送は、TVerで配信されている。

【編集部MEMO】
遠く離れたちで頑張っている大切な人にお届け物を送る同番組。次回7月19日の放送は、スペインの日本食料理人・跡市理華さん(52)と、兵庫県で暮らす家族をつなぐ。