幼い頃、父と離ればなれになって22年──。28日に放送された読売テレビのドキュメンタリー番組『グッと!地球便』(毎週日曜10:25~)で紹介されたのは、アメリカ・ボストンで、納豆職人として働くロウ綾花さん。SNSでは、「ここ昨今でも、一番切ない気持ちになれた」などの声が上がっている。

  • MCの山口智充

    MCの山口智充

両親が離婚し、ロウ綾花さんが姉とともに母についてアメリカに渡ったのは、22年前。10歳の頃だった。大学では生物学を研究。菌や納豆について学び、趣味で納豆作りを始めた。当時のアメリカでは、冷凍納豆しか手に入らず、風味も違っていたからだ。

そして3年前に、本格的に納豆職人となった。こだわったのは納豆菌の配合、割合。何度も試作を繰り返し、自慢の納豆が出来上がった。その味は──「新鮮だと、あまりあの独特な匂いもないんですよ。アメリカの方だとあの匂いがダメな人もいるので」

販路は、基本的にオンライン。それ以外にも、居住地であるボストンの街の店へ飛び込み営業をしながら、アメリカの人たちに納豆を知ってもらおうと努力を続けた。

だが、綾花さんと父親は、ずっと会っていなかったわけではない。ある日、姉がSNSで父の連絡先を発見したのだ。当時、ベトナムに住んでいた父の元へ飛んだ綾花さんは「思ったよりスムーズに会話ができて、やはり親子なんだなと思った」と語った。

ちなみに夫はアメリカ人で父と同い年。最初は父も複雑だったようだったが、今では共通の趣味で会話もできるようになったのだという。

そんな綾花さんの元に、父から送り届けられたのは──駄菓子の数々。それを見た綾花さんは「父がいつも単身赴任でいなくて、思い出はあまりないと思っていましたが、父が帰ってきた時、姉と一緒に出迎えたのを思い出しました。ありますね、思い出」と涙ながらに語った。

その駄菓子は、父がいつも単身赴任のお土産として買って来てくれたもの。思わず、綾花さんの口から「会いたいですね」の言葉が漏れた。

この展開にX(Twitter)では、「これは泣ける」「ここ最近で最も切ない気持ちになった」など、もらい泣きする視聴者が続出。「素敵な話をありがとございます。今日も明日も、あやさんと、あやさんに関わる方にたくさんの素敵な幸せなことが訪れますように」と祈りのコメントをつぶやく人もいた。

アメリカに納豆を広げたい。その夢がいつか叶うのを見てみたい、否、ぜひ叶えてほしいと感じる感動回だった。

この放送は、TVerで見逃し配信されている。

【編集部MEMO】
遠く離れたちで頑張っている大切な人にお届け物を送る同番組。次回7月5日の放送は、韓国でヘアメイクアップサロンを経営する福島綾華さん(32)と、福岡県で暮らす両親をつなぐ。