梅雨明けとともに、本格的な夏がやってくる7月。涼を取りつつ迫力の映像を楽しめる映画館にも、大きなスクリーンで楽しみたい超大作や夏らしいホラー作品など、要注目の作品がぞくぞくとやってきます。
なかでも注目は、高い人気を誇る原作やキャラクターを背景に持つ作品の数々。そこで今回は、7月に公開される見逃せない実写化映画をまとめてご紹介します。
7月3日公開『THE ORIGIN OF ULTRAMAN』
1966年の放送当時、最高視聴率42.8%を記録し社会現象となった日本特撮テレビシリーズの金字塔『ウルトラマン』。現在も世代を超えて愛され続けている同シリーズの60周年を記念して、映画、特撮、デザインなど各分野を代表するクリエイターたちが「ウルトラマンとは何なのか」ということを独自の視点で語りつくすドキュメンタリー作品『THE ORIGIN OF ULTRAMAN(オリジン・オブ・ウルトラマン)』が、7月3日より全国のTOHOシネマズやイオンシネマなどで上映されます。
同作では、映画『万引き家族』(2018年)で「第71回カンヌ国際映画祭」のパルム・ドールに輝いた是枝裕和が企画を担当し、"根源を語る証言者"としてギレルモ・デル・トロ(映画監督)、小島秀夫(ゲームクリエイター)、庵野秀明(監督・プロデューサー)、樋口真嗣(映画監督)、ニコラス・ウィンディング・レフン(映画監督)といった第一線で活躍するクリエイターたちが集結。
彼らの言葉からウルトラマンという存在や唯一無二の世界観、造形の魅力をひも解き、円谷英二や当時のスタッフの発想と仕事にも光を当てながら、ウルトラマンがどのようにして世界へ広がっていったのかをたどっていきます。
7月3日公開『死ねばいいのに』
同じく7月3日より、京極夏彦が現代を舞台に描いた異色の同名ミステリー小説を原作とした映画『死ねばいいのに』が、テアトル新宿ほか全国の映画館で順次公開されます。
何者かによって殺害された女性・鹿島亜佐美と、「亜佐美のこと、聞かせてもらいたんです」と彼女の関係者たちを訪ね歩く謎めいた女性・渡来映子。生前の亜佐美を知る人たちが語る断片的な証言をたどるうちに、彼女の数奇な人生と人間の業、そして映子との関係が浮かびあがっていきます。
主人公・渡来映子を演じる奈緒のほか、伊東蒼、前原滉、髙橋ひかる、草川拓弥、田畑智子、平原テツら実力派キャストが集結。映画『マイ・ダディ』でも奈緒と組んだ金井純一が監督を務め、映画『桐島、部活やめるってよ』(2012年)で「第36回日本アカデミー賞」優秀脚本賞を受賞した喜安浩平が脚本を手がけています。
7月3日公開『口に関するアンケート』
同じく7月3日より、デビュー作『近畿地方のある場所について』でモキュメンタリーホラーブームを巻き起こした作家・背筋が、2024年に発表した大ヒットホラー小説を原作とした映画『口に関するアンケート』が全国の映画館で公開されます。
心霊スポットとして知られる墓地の「呪われた木」についての噂を聞き、肝試しに行った大学生たち。しかし翌日、グループの1人がこつ然と姿を消し、墓地を訪れた者たちの周囲でも不可解なことが起こりはじめます。5人の大学生が語る"不可解な証言"から導かれる、人に話せない"恐ろしい真相"とは。
同作でメガホンをとるのは、『呪怨』シリーズ(2000年〜)や『犬鳴村』(2020年)などで知られるJホラー界の巨匠・清水崇。大学生グループの1人・村井翔太を演じる板垣李光人ほか、綱啓永、吉川愛、MOMONA(ME:I)、森愁斗(BUDDiiS)、西山智樹(TAGRIGHT)など、いま注目の若手俳優陣が集結し「90分の最恐体験」を提供します。
7月17日公開『キングダム 魂の決戦』
7月17日には、天下の大将軍になる夢を描く主人公の少年・信と、中華統一を目指す若き王・嬴政らが織りなす壮大な物語を描いた原泰久の人気漫画『キングダム』の実写映画シリーズより、待望の最新作『キングダム 魂の決戦』が全国の映画館に登場します。
2019年から2024年にかけて4作品が公開され、累計動員1734万人、累計興行収入245億を突破した同シリーズ。第5弾となる今回は、秦国存亡をかけた運命の大攻防戦を六国と繰り広げる、原作でも屈指の人気エピソード「合従軍編」を映像化しています。
監督は、シリーズ1作目から手がけている佐藤信介が続投。主人公・信役の山崎賢人、嬴政役の吉沢亮、河了貂役の橋本環奈、李牧役の小栗旬らおなじみのキャストに加え、志尊淳(蒙恬役)、神尾楓珠(王賁役)、坂口憲二(桓騎役)、斎藤工(春申君役)、三吉彩花(媧燐)などの豪華俳優陣が新たに参加しています。
7月24日公開『怪奇タクシー 布告を知らぬ者達に』
水木しげるに師事し、師匠譲りの妖怪ものなどを中心に活動してきた漫画家・森野達弥が描いた都市伝説ホラー『怪奇タクシー』を原作としたオムニバスムービー『怪奇タクシー 布告を知らぬ者達に』が、7月24日よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか、全国の映画館で順次公開されます。
同作の案内人となるのは、プロデューサー・岩田将克が怪演する正体不明のタクシー運転手・怪⽊焚朗。そのほか岡田結実、的場浩司、永山竜弥ら個性豊かなキャストが集結し、不可解な事故が起こるカーブをテーマにした「カーブの⼈⾷い⾃動⾞」、違法駐車が生んだ悲劇と戦慄の真相が暴かれる「違法駐⾞評論家」、とある秘密を抱えた男の悪夢を描いた「ミステリー・ツアー」という、オカルト、都市伝説、ヒトコワなどジャンルを横断した3つの怪奇譚が綴られます。
メガホンをとったのは、特撮・アニメ・デザインの分野で長く活躍してきた岡本英郎。音楽はドイツ在住のピアニスト福田基が担当し、幻想と現実が入り混じる不気味痛快ホラーを演出します。
7月24日公開『仮面ライダーゼッツ&超宇宙刑事ギャバン インフィニティ Wヒーロー夏映画2026』
同じく7月24日、東映が手がける新時代のWヒーローの活躍を描いた豪華2本立て映画『仮面ライダーゼッツ&超宇宙刑事ギャバン インフィニティ Wヒーロー夏映画2026』が全国の映画館に登場します。
2025年9月より放送中の『仮面ライダーゼッツ』は、無敵のエージェントを夢見る好青年・万津莫(演:今井竜太郎)が、史上初となる胸に装着する変身ベルトで仮面ライダーゼッツに変身し、悪夢の怪人・ナイトメアから人々を救うため奮闘する物語。今回の映画『仮面ライダーゼッツ さよならのミッション』では、現実世界を"白昼夢"へと作り変え、人々の意識を操ろうとする最恐の敵・玖門宗馬こと仮面ライダー夢現(演:曽野舜太/M!LK)に立ち向かいます。
一方、2026年2月より放送中の『超宇宙刑事ギャバン インフィニティ』は、次元を超えて多元宇宙の犯罪に立ち向かう、ギャバン・インフィニティこと弩城怜慈(演:長田光平)ら宇宙刑事の活躍を描いた、スーパー戦隊シリーズの後枠となる新たなヒーローシリーズ「PROJECT R.E.D.」の第1弾作品。今回の映画『超宇宙刑事ギャバン インフィニティ 太陽が泣いた日』では、ギャバン・ブシドー/哀哭院刹那(演:赤羽流河)、ギャバン・ルミナス/祝喜輝(演:角心菜)、ギャバン・ライヤ/風波駆無(演:安井謙太郎)が次元を超えてインフィニティのもと集結し、力を合わせて全ギャバンの抹殺を企てる最凶の敵・ギャバンキラーに立ち向かいます。
7月31日公開『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』
7月31日には、2002年の登場以来、全世界でスーパー・メガヒットを連発し続けている『スパイダーマン』シリーズの最新作『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』の上映が全国の映画館でスタートします。
シリーズ通算10作目となる今回の舞台は、新たにトム・ホランドを主人公に迎えて製作された3部作のラスト『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』から4年後の世界。前作のラストで愛する人たちの記憶から自らの存在を消す道を選び、孤独に暮らしながらスパイダーマンとして戦うピーター・パーカーに迫る新たな脅威と戦いを描きます。
監督は、前3部作を手がけたジョン・ワッツから、『シャン・チー/テン・リングスの伝説』(2021年)のデスティン・ダニエル・クレットンに交代。ゼンデイヤ(MJ役)、ジェイコブ・バタロン(ネッド・リーズ役)といったおなじみのキャストに加え、マーク・ラファロ(ブルース・バナー/ハルク役)、ジョン・バーンサル(フランク・キャッスル/パニッシャー役)、セイディー・シンクなどの名前がクレジットされています。
また同作は、史上初となるSCREENX専用カメラを用いて撮影された「Shot For SCREENX」作品。映画制作の初期段階から270度の視界で映画を楽しめるSCREENX上映を前提に設計されており、全国のSCREENX、4DX、ULTRA 4DXを備えた109シネマズでは、視界いっぱいに「スパイダーマン」の世界が広がる体験を楽しむことができます。
7月31日公開『モアナと伝説の海』
南の島で育った"海に選ばれた少女"モアナが愛する家族や世界を救うため、神秘的な大海原で繰り広げる壮大な冒険を描いた2016年公開の大ヒット3Dアニメーション映画『モアナと伝説の海』。その感動を、迫力あふれる映像と珠玉の音楽で再現した実写版が7月31日より全国の映画館で公開されます。
メガホンをとったのは、ミュージカル映画『ハミルトン』(2020年)で知られるトーマス・ケイル。主演のモアナ役には奇跡の歌声を持つ19歳の新星キャサリン・ラガアイアが大抜擢され、アニメーション版でも同役の声優を務めたドウェイン・ジョンソンが半神半人の英雄マウイ役を演じます。
モアナ役の日本版声優には、Z世代から絶大な人気を誇るガールズグループ「ME:I(ミーアイ)」のTSUZUMIを起用。マウイ役は、アニメーション版でも同役の日本版声優を担当した尾上松也が続投しています。
まとめ:7月公開作品に注目!
『キングダム』や『スパイダーマン』といった大人気シリーズの最新作はもちろん、特撮ファン必見のドキュメンタリー作品、映像が楽しみなディスニー映画、背筋も凍るホラー&ミステリー作品まで、7月公開の実写化映画は見逃せないものばかり。
「Shot For SCREENX」など新たな没入型映像体験も提供されるので、ぜひこの夏は劇場に足を運び作品を楽しんでみてはいかがでしょうか。