今回は1580(天正8)年の様子が描かれた。本能寺の変が目前に迫り、物語が大きく進もうとしている。秀吉(池松壮亮)も髭をたくわえていた。以下では、最も注目されたシーン以外の見どころを紹介していく。

まずは15年越しの約束が果たされ、正勝が龍野城主に任じられるシーンが挙げられる。

長浜城で毛利家に対する軍議をしていた秀吉たち。その場で西播磨の要所・龍野城の城主にサプライズで正勝が任じられる。1565(永禄8)年に出会って以来、小一郎、秀吉とともに数々の戦場を駆け抜けてきた正勝だが、ついに念願の城持ちとなった。感動に打ち震える正勝は改めて秀吉に忠誠を誓う。

SNSでは「時が経つのはあっという間だな。正勝おめでとう!」「みんな揃ってどんちゃん騒ぎしているのが微笑ましい。本当にこいつら仲がいいな」と、仲良しの秀吉家臣団に投稿が集まっている。

正勝の龍野城主就任には、義兄弟である前野長康(渋谷謙人)も自分のことのように喜んでいたが、史実ではこの頃、長康も三木城攻めの功績で三木城主となっている。また、同じく秀吉配下の宮部継潤(ドンペイ)も但馬・豊岡城主に任命されている。順調に中国攻めを進める秀吉軍団の面々は、ようやく栄華を手にし始めた。

土佐の鬼若子・長宗我部元親(磯部寛之)、織田信長に謁見する

次に、能楽師に扮して信長に謁見した元親の姿が挙げられる。信長が感嘆するほど見事な能を演じた元親は、四国の切り取りが順調に進んでいることを報告する。仲介を務めた明智光秀(要潤)も2人のやり取りを満足そうに見つめていた。しかし、信長と元親の関係は思わぬ方向に進んでいくことになる。

SNSでは「元親、一見淑やかなのに曲者っぽい雰囲気もあって興味深いな」「この元親、姫若子感がすごいな。戦場での活躍も見てみたいな」と、土佐の出来人にコメントが集まった。

長宗我部元親は、1539(天文8)年に土佐国岡豊城で生まれた戦国大名。父の長宗我部国親の跡を継ぎ、長宗我部氏第21代当主となった。土佐統一を成し遂げた後、阿波、讃岐、伊予へ勢力を拡大した。1585(天正13)年には四国のほぼ全域を支配する。少年期は姫若子と揶揄されたが、初陣で鬼若子と称されるほどの武勇を示した。さらに一領具足や長宗我部元親百箇条の制定など数々の政策を展開した。元親の正室は明智光秀の家臣である斎藤利三の娘であり、この縁から本能寺の変の背景に四国政策が関係したとする説もある。

織田信長、相撲に敗北した3人の重臣を追放する

そして、信長の近習・森乱との相撲に敗北し、林秀貞、佐久間信盛、そして安藤守就が織田家から追放されるシーンが挙げられる。長宗我部元親の能が終わると、信長は相撲の開催を宣言した。腕に覚えのある家臣が次々に名乗りを上げるが、信長は森乱と林秀貞を指名する。勇ましい秀貞だが寄る年波には勝てずあっさり敗北。すると信長はその場で秀貞に織田家からの追放を告げる。それまで和気あいあいとしていた場に一気に緊張が走り、次いで信盛と守就にも同じ沙汰が下された。

その後の信長と市(宮崎あおい)とのやり取りで、今回の追放処分は重臣を死罪としたくなかった信長の温情であったと明かされたが、当時の家臣たちはどのように捉えていたのかとても興味深いところだ。SNSでは「信長さまなりの優しさなんだな。伝わってないし、伝わって欲しいとも思ってなさそうだけど。切ないな」「言わないと分からないけど、甘い態度を見せたらなめられるもんな」と信長の家中統制術が話題となった。

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明智光秀、足利義昭(尾上右近)に織田信長討伐を命じられる

最後に光秀が義昭に書状で信長討伐を命じられるシーンが挙げられる。突如、信長から長曾我部元親の四国切り取りを認められないと告げられた光秀。これまでの約定を反故にする信長の言動に光秀は大きく不満を募らせる。そこにかつての主である義昭から書状が届いた。内容は何と信長を討てというものだった。大きく動揺する光秀。戦国時代最大の事件はすぐそこに迫っている。

SNSでは「見計らったようなタイミングで手紙が届いたな。光秀がさらに追いつめられているよ」「光秀と信長、義昭。嫌な三角関係だなあ。光秀の心労がヤバイよ」と、本能寺の変の伏線に盛り上がりを見せている。

1573(天正元)年に京を追放された義昭だが、信長に対抗するために中国地方最大の勢力であった毛利輝元を頼る。1576(天正4)年頃には備後・鞆に拠点を置いたため、鞆幕府とも呼ばれている。義昭は信長に反発する勢力をまとめようとしたが、上杉謙信(工藤潤矢)の急死に続いて宇喜多直家(緋田康人)の織田側へ寝返り、さらに荒木村重(トータス松本)、別所長治(下川恭平)が敗北するなど反信長勢力がどんどん弱体化し、義昭の復帰構想も大きく後退していた。それでも義昭は鞆に留まり信長打倒を目指していた。

きょう5日に放送される第26話「信長を笑わせろ!」では、信長が長宗我部元親との約定を反故にしたことで、双方の橋渡しをした明智光秀は苦悩する。また、近ごろ信長の笑った姿を見たことがない秀吉は一計を案じ、長浜城に信長と市を招く。