「雨が降る前になると頭が痛い」「台風が近づくと体がだるい」――そんな経験はありませんか。

こうした不調は「気象病」と呼ばれ、気圧や湿度、気温などの変化が関係していると考えられています。近年は、その仕組みの解明が進むとともに、「頭痛が起こりやすい人」に共通する特徴についても新たな研究結果が報告されました。

今回は、第一三共ヘルスケアの調査や最新研究をもとに、気象病について現在わかっていることを整理しました。「毎年この時期になると調子が悪い」と感じている人は、自分の症状に近い項目から読んでみてください。


雨の日の頭痛や梅雨のだるさなど、「気象病」と呼ばれる症状は一つではありません。

頭痛、だるさ、めまいなど、人によって現れ方もさまざまです。

まずは、どのような症状が多いのかを見ていきましょう。

約7割が経験。気象病は決して珍しくない

気象病とは、気圧や気温、湿度などの気象の変化によって起こる体調不良の総称です。代表的な症状として頭痛やめまい、倦怠感などが知られています。

第一三共ヘルスケアが実施した全国調査では、気象病を経験したことがある人は64.6%にのぼりました。症状として最も多かったのは「頭痛」で67.1%。さらに、台風シーズンや季節の変わり目に頭痛を経験した人は46.0%で、女性では55.0%と半数を超える結果となっています。

つまり、「雨の日になると頭が痛い」という悩みは決して珍しいものではなく、多くの人が抱えている身近な不調といえます。

また、気象病は頭痛だけでなく、だるさや眠気などとして現れることもあります。

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気象病の中でも、最も多い症状が頭痛です。では、なぜ気圧が下がると頭が痛くなるのでしょうか。

なぜ雨の日に頭が痛くなるの?

気象病による頭痛にはさまざまな要因が関係すると考えられていますが、その一つが「内耳」です。

内耳は気圧の変化に関わる器官とされ、感受性が高い人ほど気圧変化の影響を受けやすく、自律神経のバランスが乱れやすいことが気象病の一因と考えられています。

また、頭痛にはストレスや生活習慣、姿勢なども関係しており、内的な要因としてビタミンDやマグネシウム不足との関連も報告されています。

同じような天候でも症状が出る人と出ない人がいるのは、こうした複数の要因が重なっているためと考えられています。

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同じ雨の日でも、「毎回頭が痛くなる人」と「あまり気にならない人」がいます。

こうした個人差は以前から知られていましたが、その理由を探る研究も少しずつ進んでいます。

最新研究でわかった「頭痛が起こりやすい人」の特徴

近年は、気象病や片頭痛についての研究も進んでいます。

第一三共ヘルスケアが紹介した最新の研究では、頭痛が起こりやすい人には、「ネルボン酸」と「活性型ビタミンD」が血液中で低い傾向にあることが確認されました。

ネルボン酸は、神経細胞の膜を構成する超長鎖脂肪酸の一種です。また、活性型ビタミンDは体内でさまざまな働きを担う成分として知られています。

研究では、これら2つの成分は性別や年代を問わず、頭痛経験者で低い傾向がみられました。

現時点で「これらの成分が低いことが頭痛の原因」と断定できるわけではありませんが、頭痛の起こりやすさと関連する可能性が示唆されています。

今後さらに研究が進めば、頭痛の起こりやすさを血液で客観的に評価する「バイオマーカー候補」として活用される可能性も期待されています。

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原因がすべて解明されているわけではありませんが、日頃の過ごし方を工夫することで症状が和らぐ場合もあります。

今日から始められるセルフケアを見ていきましょう。

今日からできる気象病対策

気象病による頭痛は完全に防ぐことが難しい場合もありますが、日頃のセルフケアによって症状の軽減が期待できます。

第一三共ヘルスケアでは、次のような対策を紹介しています。

・天気予報や気圧予報アプリなどを活用し、気圧変化を事前に把握する
・十分な睡眠をとり、自律神経のバランスを整える
・入浴や音楽鑑賞などでリラックスする時間をつくる
・気分の落ち込みや強い眠気がある場合は、無理のない範囲で外出する(交感神経が優位になり、症状が和らぐケースもある)
・痛みを我慢しすぎず、市販の鎮痛薬を用法・用量を守って使用する

一方で、頭痛が続く場合や市販薬を使う頻度が増えている場合は、自己判断で済ませず医療機関へ相談することも大切です。

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まとめ|「毎年だから」と我慢しないために

雨の日の頭痛や梅雨のだるさは、「毎年のことだから」と我慢してしまう人も少なくありません。

しかし近年は、気象病の仕組みや、頭痛が起こりやすい人に共通する特徴について少しずつ研究が進んでいます。

まだ解明されていないこともありますが、自分の症状を知り、生活習慣やセルフケアを見直すことは、気象病とうまく付き合うための第一歩です。

「気のせい」と片付けず、気になる症状が続く場合は医療機関にも相談しながら、自分に合った対処法を見つけていきましょう。今後さらに研究が進むことで、気象病の仕組みや頭痛への理解がさらに深まることが期待されています。

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