第一三共ヘルスケアは、弘前大学および東京大学医科学研究所との共同研究により、頭痛が起こりやすい人に共通する特定の血中因子の特徴を新たに明らかにした。

同研究成果は、5月21日に開催された「第67回日本神経学会学術大会」にて発表された。

同社調査によると、日本人の約4人に1人が週1回以上の頭痛を経験しているという。しかし、これまで頭痛を客観的に評価する指標(バイオマーカー)は十分に解明されていなかった。今回の研究では、弘前大学が実施する「岩木健康増進プロジェクト」の健康ビッグデータ(2024年度受診者1,162名分)を活用し、頭痛の実態把握と関連する血液因子の探索・解析を行った。

解析の結果、過去1年間に頭痛を経験した人は、医療機関で診断を受けている割合が1割未満にとどまり、多くが自己判断で対処している現状が確認された。さらに、頭痛経験の有無と血液検査項目を比較したところ、神経細胞の膜を構成する成分である超長鎖脂肪酸の一種「ネルボン酸」と、活性型ビタミンDである「25(OH)D3」の2つの因子において、性年代にかかわらず頭痛経験者の方が低い数値を示す傾向が確認された。

同社によると、今回の研究は、頭痛という客観的な評価が難しい症状について血中因子を指標に身体の状態との関連を新たに示したもので、さらなる詳細な検討により頭痛予測・対策につながる有効なバイオマーカーとなる可能性があるという。今回得られた知見は、自身の身体の状態を把握する一助となるとともに、頭痛との上手な付き合い方を考える材料として、今後のセルフケアや健康意識の向上に寄与することが期待できるとしている。