天気の悪い日が続く梅雨の時期。「なんとなく体が重い」「疲れが抜けない」など、だるさを感じた経験がある人も多いのではないでしょうか。

そこで今回、20~60代の男女300人を対象に、梅雨時期のだるさに関するアンケート調査を実施。その結果、約7割が「梅雨の時期にだるさを感じることがある」と回答しました。

では、こうしただるさはなぜ起こるのでしょうか。梅雨時期にだるさを感じやすい理由や、日常生活でできるセルフケアのポイントについて、医師に話を聞きました。

  • 【イメージ画像】白目でスマホを眺めながら、デスクにもたれかかる男性

    ※画像はイメージです

「梅雨になるとだるい」約7割が実感

まず、梅雨の時期に普段よりも体のだるさを感じることがあるかを聞いたところ、「よくある」(31.3%)、「ときどきある」(42.7%)となり、合わせて74.0%が「だるさを感じることがある」と回答しました。

  • 【グラフ】梅雨の時期にだるさを感じる人は74.0%

一方で、「あまりない」は15.3%、「全くない」は10.7%でした。

梅雨は”おうち時間“が増加、運動や徒歩移動が減る人も

続いて、梅雨の時期の過ごし方について聞いたところ、最も多かったのは「家で過ごす時間が増える」(50.0%)でした。

  • 【グラフ】梅雨の過ごし方としては、「家で過ごす時間が増える」という回答が50.0%で最多

次いで、「運動する機会が減る」(31.1%)、「徒歩移動が減る」(30.2%)、「動画やSNSを見る時間が増える」(27.9%)、「昼寝をすることが増える」(25.2%)と続きました。

雨の日が続くことで外出の機会が減り、自宅で過ごす時間が増える人も少なくないようです。

梅雨のだるさの原因、最多は「湿度の高さ」

梅雨の時期のだるさについて、原因として最も思い当たるものを聞いたところ、「湿度の高さ」(37.8%)が最多となりました。

  • 【グラフ】梅雨のだるさの原因としては、「湿度の高さ」を挙げる人(37.8%)が最も多かった

続いて、「気温差」(19.8%)、「気圧の変化」(14.4%)、「運動不足・活動量の低下」(10.8%)、「睡眠不足」(8.6%)、「食生活の乱れ」(4.5%)が続きました。

梅雨のだるさというと気圧の変化をイメージする人も多いですが、今回の調査では湿度の高さを挙げる人が最も多い結果となりました。

だるさ対策は「十分な睡眠」が最多

梅雨の時期のだるさ対策として行っていることを聞いたところ、最も多い回答は「十分な睡眠をとる」(47.7%)でした。

  • 【グラフ】だるさ対策としては、「十分な睡眠をとる」が47.7%で最多の回答となった

以下は、「水分補給を意識する」(31.5%)、「入浴する」(25.2%)、「散歩や運動をする」(24.3%)、「ストレッチをする」(23.9%)、「栄養バランスを意識する」(23.9%)と続きました。

一方で、「特に何もしていない」と回答した人も14.4%いました。

医師に聞く「梅雨時期にだるさを感じやすい理由と対策」

梅雨のだるさの原因として「湿度の高さ」を挙げる人が多かった一方で、調査では「運動する機会が減る」「徒歩移動が減る」と回答した人も3割前後にのぼりました。

気圧や湿度だけでなく、生活の変化も影響しているのでしょうか。

梅雨時期にだるさを感じやすい理由やセルフケアのポイントについて、医師に話を聞きました。

梅雨のだるさは「気のせい」ではない

梅雨の時期にだるさを感じやすくなるのは、決して気のせいではありません。医学的にも説明できる体の反応と考えられます。

この時期は、低気圧の通過や高い湿度、日中と朝晩の寒暖差、さらに日照時間の減少など、体にとって負担となる環境が重なります。こうした環境に対応するため、私たちの体は自律神経を働かせ続けることになり、その負担が積み重なることで、だるさとして感じられるようになります。

また、気圧の変化を内耳が感知し、その情報が自律神経に影響することも知られています。気圧が低下すると副交感神経が優位になりやすく、眠気や倦怠感、やる気の低下が起こりやすくなります。

さらに、梅雨は日照時間が少なくなるため、気分の安定や覚醒に関わるセロトニンの分泌も低下しがちです。こうした要因が重なり、だるさや気分の落ち込みにつながると考えられています。近年ではこのような不調は「気象病」「天気痛」とも呼ばれています。

湿度・気圧・気温差とだるさの関係

  • 【イメージ画像】雨に濡れる傘

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アンケートでは、だるさの原因として「湿度の高さ」を挙げた人が最も多い結果となりました。湿度が高い環境では、汗が蒸発しにくくなり、体温調節がうまく働きにくくなります。その結果、体に熱がこもりやすくなり、疲れやだるさとして感じやすくなります。

また東洋医学では、こうした状態は体内の水分バランスが崩れた「水滞」「湿邪」と認識されてきました。現代医学でも、むくみや消化機能の低下として説明されています。

気圧の変化も、自律神経に影響します。低気圧のときは自律神経のバランスが乱れやすく、頭痛やめまい、だるさが出やすくなります。

さらに、梅雨は気温差も大きい時期です。冷房の使用も始まり、室内外の温度差が広がることで、自律神経への負担が増え、「寒暖差疲労」と呼ばれる状態につながることもあります。

このように梅雨の体調不良は、湿度や気圧、気温差といった複数の要因が重なって起こると考えられています。

運動不足も原因? 梅雨にだるさが続く理由

梅雨の時期は、外出や運動の機会が減りやすく、自然と活動量が少なくなりがちです。こうした変化も、だるさを感じやすくなる一因として考えられています。

体を動かす機会が減ると、血流や代謝が低下し、疲労物質がたまりやすくなります。また、足の筋肉の働きが弱まることで、むくみも起こりやすくなります。

さらに、日中の活動量が少ないと、夜間の睡眠の質にも影響が出ます。深い睡眠がとりにくくなるため、翌朝の疲れが抜けにくくなることがあります。

また、外に出る機会が減ることで日光を浴びる時間も減り、セロトニンの分泌低下にもつながります。

だるさがあると動くのを控えたくなりますが、軽い運動でも続けることが体調の維持には大切です。

日常生活で意識したいセルフケア

梅雨のだるさ対策として重要なのは、自律神経のバランスを整えることです。

まずは生活リズムを整えることが基本です。起床時間を一定にし、朝に光を浴びることで体内時計が整いやすくなります。曇りの日でも屋外の光は十分に効果があるため、短時間でも外に出ることがおすすめです。

  • 【イメージ画像】水が張っている浴槽

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入浴も大切なポイントです。シャワーだけで済ませるのではなく、ぬるめのお湯にゆっくり浸かることで副交感神経が優位となり、睡眠の質の向上にもつながります。深呼吸や軽いストレッチも有効です。

また、除湿や温度調整を行い、室内環境を快適に保つことも重要です。冷房の設定は外気との差を広げすぎないようにしましょう。

食事面では、ビタミンB群やマグネシウム、トリプトファンを含む食品(豚肉、大豆製品、乳製品、バナナ等)を意識して取り入れるとよいでしょう。一方で、冷たい飲み物や食事のとりすぎには注意が必要です。

梅雨のだるさで受診すべきサインとは

セルフケアで改善するようであれば、様子を見ても問題ありません。ただし、だるさが長く続き、日常生活に支障が出ている場合は注意が必要です。特に、気分の落ち込みや意欲低下が続く場合は、季節性の不調が関係している可能性もあります。

また、睡眠の乱れが続いている場合や、強い頭痛、めまい、動悸、胸の痛み、むくみ、原因不明の体重減少などの症状がある場合は、医療機関への相談を検討しましょう。

持病のある方は、梅雨の時期に症状が悪化することもあるため、早めにかかりつけ医に相談すると安心です。受診先に迷う場合は、まず内科で相談するのがよいでしょう。

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