星野リゾートが展開する温泉旅館ブランド「界」は6月7日、「界 草津」を群馬県・草津温泉に開業する。

  • トンネルを抜けると、草津温泉街へつながる

    トンネルを抜けると、草津温泉街へつながる

施設のコンセプトは、「トンネルがつなぐ木立の湯宿と温泉街」。草津白根山の麓に広がる高台に位置し、最大の特徴である宿泊者専用トンネルで「温泉街の賑わい」と「静謐な湯宿」をつなぐ、新たな宿泊体験を提案する。趣の異なる2つの世界観をシームレスに行き来しながら、草津の名湯、上州の染織文化、選べる会席料理などの多彩な魅力を堪能できる。料金は46,000円~(2名1室利用時1名あたり、税・サービス料込、夕朝食付)。

草津白根の自然に囲まれた湯宿で「静」を感じる

  • 左:木立に囲まれた「界 草津」/右:木立の小径を歩く様子

    左:木立に囲まれた「界 草津」/右:木立の小径を歩く様子

古くから「草津千軒江戸構え」と詠われ、賑やかな温泉街として愛されてきた草津温泉。江戸時代から残る湯畑に通じる道沿いには、多くの店や宿が軒を連ねている。同施設では、そんな街の賑やかさからは一線を画した、静かな高台に位置する温泉宿。館内には、強酸性の自然環境が織りなす、草津白根ならではの独特な色調の岩肌や植生をデザインとして投影している。木立の小径を歩み進めると、野鳥の声や木漏れ日、そよぐ風を感じられ、滞在中は庭に点在する建物をめぐりながら、草津の豊かな自然美とともに「静寂の癒やし」を体感できる。

名湯「草津」のふたつの源泉と、歴史を味わう温泉文化いろは

  • 左:ふたつの源泉を楽しめる広々とした内湯/右:豊かな自然に囲まれた露天風呂

    左:ふたつの源泉を楽しめる広々とした内湯/右:豊かな自然に囲まれた露天風呂

大浴場では、自然湧出量日本一を誇る草津温泉の豊富な湯の恵みを感じられるよう、趣の異なる2種類の酸性泉を引いている。1つは、草津温泉の中でも随一の湧出量・高温・強酸性を特徴とする「万代鉱(ばんだいこう)源泉」。もう1つは、引湯する施設が限られる希少でやや穏やかな酸性の「西の河原(さいのかわら)源泉」。内湯には3つの浴槽を設け、泉質の異なる湯を湯温を変えて楽しめるため、館内にいながらにして"湯めぐり"のような体験が叶う。また、館内では草津温泉の歴史や泉質などの特徴をスタッフが紹介する「温泉文化いろは」を実施し、名湯の真髄に触れる体験を提案する。

ご当地部屋「シルクアートの間」

  • 左:シルクアートで草津の自然美を表現した客室/右:山並みを見わたす客室露天風呂

    左:シルクアートで草津の自然美を表現した客室/右:山並みを見わたす客室露天風呂

界では、地域の文化に浸る滞在を叶えるご当地部屋を用意している。同施設のご当地部屋は、かつて養蚕が盛んだった群馬の歴史にちなんだ「シルクアートの間」。客室をはじめとした館内の布の装飾は、国際的に活躍するテキスタイルデザイナーの須藤玲子氏がデザインを手掛けた。一番の特徴は壁面の布のアートで、雄大な山並みを背景に、温泉の湯けむりが立ち上る草津の情景を一枚の織物で描いた。織物の色彩のグラデーションで山並みを、そこに絹糸を細かく刻んで湯けむりを表している。遠目では草津の湯けむりを描いた一枚の絵画のように、間近では絹糸が織りなす繊細な表情や立体感を堪能できる。織物の産地・桐生の技術によって生み出されている。絹糸や繭の素材を使って作られたランプシェード、草津の高原植物をイメージしたクッション、ベッドライナーなどのインテリアが、心地よい空間を演出する。

ご当地楽「シルクを紡ぐ上州座繰り」

  • 左:富岡製糸場を想起させるご当地楽棟/右:座繰り機を使って繭から糸を挽く体験

    左:富岡製糸場を想起させるご当地楽棟/右:座繰り機を使って繭から糸を挽く体験

界ブランドのおもてなしの一環として、地域の文化を体験できる「ご当地楽」を用意している。養蚕・製糸・織物といった絹産業で栄えた染織産地である群馬県にちなみ、同施設では「シルクを紡ぐ上州座繰り」を実施する。江戸時代から続く手仕事に倣い、木製の座繰り機を使って繭から糸を挽く本格的な体験。できた糸はタッセルにして思い出に残すことができる。ご当地楽を行うのは、近代に機械製糸のモデル工場として栄えた富岡製糸場を想起させる専用の建物。糸の繊細さと力強さに直接触れることができる。

くつろぎの時間を過ごせる「暖炉ラウンジ」

  • 暖炉を囲むくつろぎ空間

    暖炉を囲むくつろぎ空間

湯上がりには、湯小屋の隣にある暖炉ラウンジでくつろぐことができる。中心にある暖炉を囲む空間では、薪をくべた暖炉の火のパチパチという音を聞きながら、温もりに包まれた時間を過ごせる。

滞在スタイルに合わせて選べる2つの食事処

滞在中の食事は、界の日本旅会席である「上州豊伝(ほうでん)会席」と、蕎麦割烹 SAI(さい)で楽しむ「地粉生粉打ち(じごなきこうち)蕎麦会席」の2種類から選ぶことができる。蕎麦割烹 SAIは、界 草津の敷地内に誕生し、界では初めて日帰り利用も可能なレストラン。アラカルトも提供し、蕎麦を味わう前の一品料理も豊富に用意しているため、会席料理とは異なる趣の夕食も楽しむことができる。

食事処で味わう「上州豊伝会席」

  • 左:上州豊伝会席/右:布のパーテーションで仕切られた半個室の食事処

    左:上州豊伝会席/右:布のパーテーションで仕切られた半個室の食事処

プライベート感が保たれた半個室の食事処で、ご当地の食文化を生かした会席料理を提供する。草津温泉の湯畑と湯もみをイメージした器で供される先付けから始まる上州豊伝会席は、群馬の豊かな食の魅力を存分に引き出した品々が並ぶ。メインの台の物は「上州常夜鍋」。鍋の出汁の中には丸ごと煮込んだ鶏のもも肉を入れて提供する。群馬名産のほうれん草や柔らかく煮込まれたもも肉を、鶏の旨みが溶け込んだ出汁とともに味わえる。

日帰りでも楽しめる「蕎麦割烹 SAI」

  • 左:地粉生粉打ち蕎麦会席/右:西の河原公園のほとりに佇む「蕎麦割烹 SAI」

    左:地粉生粉打ち蕎麦会席/右:西の河原公園のほとりに佇む「蕎麦割烹 SAI」

蕎麦割烹 SAIの主役となるのは、地粉・生粉打ちにこだわった十割蕎麦と、鰹、昆布、干し椎茸から引いた風味豊かな三段つゆ。西の河原公園のほとりに佇み、緑が美しい店内では、開放的ながらも落ち着いた大人な時間を演出する。ここでは、こだわり抜いた蕎麦を中心とした美食を味わう時間を堪能できる。地元の日本酒やクラフトビール、ナチュラルワインも豊富に揃えており、宿泊者以外の「日帰り利用」にも対応している。

界ならではの湯めぐりと街歩き

  • 左:草津温泉での街歩き/右:西の河原公園の散策

    左:草津温泉での街歩き/右:西の河原公園の散策

最大の特徴である宿泊者専用トンネルを一歩くぐれば、温泉街の活気あふれる街歩きと、宿での非日常の滞在という、対照的な2つの世界を自由に往来することができる。街歩きをより充実させるため、館内では「界 草津まちめぐりセット」を販売する。「三湯めぐり手形」で有名な3つの外湯をめぐり、湯上がりには裏草津のカフェで一息。スタッフおすすめのスポットを紹介するオリジナル冊子「草津めぐりのすすめ」もセットになっており、特別な外湯めぐりが叶う。さらに、トンネルを通って温泉街へ気軽に食事に出かけられるので、豊富な選択肢の中から滞在をカスタマイズできる。