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今回は1575(天正3)年から1577(天正5)年の様子が描かれた。前回、近江を拝領した藤吉郎(池松壮亮)は羽柴筑前守秀吉と名を改め、小一郎とともにさらなる飛躍を遂げようとしている。

以下では、最も注目されたシーン以外の見どころを紹介していく。

まずは、嫡男・信忠(小関裕太)へ家督を譲り、安土へ移った信長が挙げられる。武田軍との間で起きた岩村城の戦いで総大将を見事に務め上げた信忠。その働きに満足した信長は織田家の家督を譲り、自身は安土へ移り新たな城を築き始めた。天下統一を見据えた信長の新たな一歩だ。

SNSでは「何気に家督継承が描かれるのは珍しい気がするな」「盤石だったのにうっかり死ぬと身内争いで割れるのは多いから早めの家督相続は大事なんだよね」と、織田家の後継者指名に注目が集まった。

安土城は、1576(天正4)年に築城を開始。丹羽長秀(池田鉄洋)が総奉行を務め、琵琶湖東岸の安土山に建設された。信長の天下統一事業を象徴する城であり、日本史上初の本格的天主を持つ城として知られている。清洲城が望楼型3重3階、岐阜城が望楼型4重5階だったのに対し、安土城は望楼型5重6階地下1階という巨大な城だった。従来の山城とは異なり軍事拠点だけでなく、政治、経済、文化、権威を示すための城でもあった。しかし1582(天正10)年、本能寺の変の後に焼失し、わずか数年しか存在しなかった幻の名城といわれている。

近世城郭の先駆けであり、石垣を多用した先進的構造、城下町を含めた都市設計、権威演出を重視した豪華な建築が評価されている。また、それまで土主体だった日本の城に対し、安土城では大規模石垣が採用された。宣教師ルイス・フロイスは、その壮麗さをヨーロッパの城に比肩すると絶賛している。また、その権力を誇示するため、山頂の城郭へ蛇石と呼ばれる巨石が引き上げられようとした。しかし約7千人を動員して行われた運搬の途中で綱が切れ、150人以上が圧死する大事故が発生したと伝えられている。その後、蛇石の所在は分からなくなり現代に至るまで不明のままとなっている。

秀吉、柴田勝家(山口馬木也)と激しく対立

次に上杉謙信(工藤潤矢)との戦での戦略を巡って激しく対立する秀吉と勝家のシーンが挙げられる。独自の情報網で救援を求めてきた七尾城がすでに落ちていることを知った秀吉は総大将・勝家に撤退を進言する。しかし徹底抗戦を唱える勝家とは意見がぶつかった。浅井家から市(宮崎あおい)と3人の姫を救う際には協力した2人だったが、もともと成り上がりの秀吉を快く思っていない勝家と秀吉の対立は深刻になりつつある。

SNSでは「勝家と喧嘩できるだけの自信が付いたことでもあるよな」「勝家は秀吉の出世の勢いに焦っているのかもしれないな」と2人の険悪な関係にコメントが寄せられた。

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小一郎と慶、実の夫婦となる

最後に与一郎を養子に迎え、お互いの過去を分かち合ったことで真の夫婦となった小一郎と慶のシーンが挙げられる。親子3人で長浜城で暮らすようになると、素直な与一郎は加藤清正(伊藤絃)、福島正則(松崎優輝)ともすぐに打ち解け、ともに釣りに行く仲になった。また、慶も頑なだった心をようやく小一郎に開くようになった。

SNSでは「慶さん、やっと泣けて笑えるようになったね。ここまで長かったな」「小一郎の本領が発揮されたね。与一郎くんもまっすぐな子でよかった」と新しく家族となった3人を祝福するコメントが集まった。

きょう24日に放送される第20話「本物の平蜘蛛」では、独自の判断で上杉攻めから帰国した藤吉郎に織田信長は激怒し死罪を言い渡す。そんな中、松永久秀(竹中直人)が再び謀反。その久秀の元に、名器・平蜘蛛を差し出せという信長の意向を伝えるために小一郎と藤吉郎が向かう。

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