JR東日本と西武鉄道は19日、新秋津駅(JR武蔵野線)と所沢駅(西武池袋線)を結ぶ連絡線を活用した臨時列車の直通運転を2028年度から開始予定と発表した。西武鉄道10000系「ニューレッドアロー」をリニューアルした新宿線観光特急を直通運転に使用する。

  • 新宿線観光特急の外装イメージ

    新宿線観光特急の外装イメージ

新秋津駅と所沢駅の間には、新造車両の搬入や西武多摩川線の車両検査を目的として、JR東日本の線路を通じて西武鉄道の車両を輸送する際に使用する連絡線がある。

現在、この連絡線は車両の搬出入時のみ使用しているが、今回合意した直通運転により、この連絡線を新たなネットワークとして活用。新秋津駅構内と所沢駅を両社線の入口として、沿線の魅力的な観光地やイベントを目的地として結ぶことをめざす。

西武鉄道10000系「ニューレッドアロー」をリニューアルした新宿線観光特急を直通運転の臨時列車に使用し、JR東日本の路線への乗入れに必要な改造を施した上で導入する。アニメ『機動戦士ガンダム』などのメカニックデザインで知られる大河原邦男氏が新宿線観光特急の車両デザインを監修する。車内は一般席に加え、半個室やソファ席を備えた特別感のある客室空間を提供し、ゆったりとくつろぎながら移動できるサービスを実現するという。

  • 新宿線観光特急の内装イメージ

    新宿線観光特急の内装イメージ

  • 直通運転に使用する連絡線と、検討中の運行路線

    直通運転に使用する連絡線と、検討中の運行路線

運行開始は2028年度頃の予定。JR線沿線の小田原・湘南エリア、房総エリア、新幹線接続、東京ディズニーリゾートなどと、西武線沿線の秩父エリア、ベルーナドームなどを結ぶ運行プランが検討されている。西武線の所沢駅以遠から熱海駅、勝浦駅、舞浜駅などへシームレスな移動を実現することで乗換回数の削減を図り、移動時間そのものを楽しんでもらえるサービスを提供するとしている。