『田鎖ブラザーズ』 金曜22時~ TBS系
出演者:岡田将生、染谷将太、中条あやみほか
寸評:“クライムサスペンス&ミステリー+家族の物語”というジャンルは、最近では『クジャクのダンス、誰が見た?』『ライオンの隠れ家』、古くは『流星の絆』などTBS金曜ドラマの得意ジャンルだけに安定感たっぷり。近年、他のドラマ枠もこれを踏襲しようとしているが、レベルの違いを見せている。静かなトーンの中にこぼれ出るような怒りや深い傷がにじみ、回を追うごとに盛り上がりが増していきそう。
採点:【脚本☆☆ 演出☆☆☆ キャスト☆☆☆ 期待度☆☆☆】
『余命3ヶ月のサレ夫』 金曜23時15分~ テレ朝系
出演者:白洲迅、桜井日奈子、新川優愛ほか
寸評:「末期がんの余命宣告」「妻の不倫と浮気」というダブルパンチを受ける主人公が痛々しく、早々に反撃の一手を見せなければ視聴離れのリスクが高そう。そもそも妻は浮気レベルではなく長年の交際であり、相手に性的な利用もされ、さらに育児放棄という非現実的な設定。つらさで感情移入を狙うのではなく反撃のカタルシスを楽しませる作品であり、「まさかの末期がん克服」というハッピーエンドがあってもいい。
採点:【脚本☆ 演出☆☆ キャスト☆☆ 期待度☆】
『タツキ先生は甘すぎる!』 土曜21時~ 日テレ系
出演者:町田啓太、松本穂香、江口洋介ほか
寸評:フリースクールが舞台だけに慎重かつ丁寧に作られた作品だが、タイトル通り「甘すぎる」ことが共感度とエンタメ性を下げている。当事者から見たら「そんなにうまくいかない」というファンタジーのレベルだけに「社会的な関心を集めるきっかけになるか」も未知数。子どもの問題が1話で解決するのではなく、「なかなか解決しない」「全編をかけて解決する」というエピソードをもっと見せておきたいところ。
採点:【脚本☆ 演出☆☆ キャスト☆☆ 期待度☆☆】
『ターミネーターと恋しちゃったら』 土曜23時~ テレ朝系
出演者:宮舘涼太、臼田あさ美、石田ひかりほか
寸評:ほぼSTARTOのドラマ枠だけに「彼らのアイドル性をどう扱うか」「個人のファン以外をどれだけ引き込めるか」の2点が重要だが、宮舘の良さを引き出せているかはあやしい。序盤はターミネーターという役柄に縛られているからか、バラエティで見せる生き生きとした姿は見せていない。恋愛とは遠い関係性の2人がどのように距離を近づけていくのか。かなりのスローペースで描いたほうが純愛を感じそう。
採点:【脚本☆ 演出☆ キャスト☆ 期待度☆】
『時光代理人』 土曜23時40分~ 東海テレビ・フジ系
出演者:佐藤大樹、本郷奏多、林芽亜里ほか
寸評:「写真撮影者に憑依してタイムスリップできる」「写真撮影されたとき何が起きたのか感じ取れる」という2つの特殊能力は、70・80年代に放送されたNHKの『少年ドラマシリーズ』を彷彿させるライトな設定。必然性や辻褄はゆるめのファンタジーだけに深く考えずに見たいところだが、各話のエピソードはドラマティックかつハートフルで意外な没入感がある。母の失踪という大テーマをもっと見せたい。
採点:【脚本☆☆ 演出☆ キャスト☆ 期待度☆】
『GIFT』 日曜21時~ TBS系
出演者:堤真一、山田裕貴、有村架純ほか
寸評:ルールを知らない人が多い“車いすラグビー”は思い切ったテーマ。さらに“孤独な天才宇宙物理学者”という主人公のかけ合わせも難解で間口の狭い作品になってしまった。見はじめてみるとプレーシーンも選手の人間ドラマも熱く、レク派とマジ派などのディテールもリアルを感じさせられる。設定は難解だが、昭和時代から「仲間や家族の大切さ」「愛と夢とは何なのか」を描いてきたド真ん中の日曜劇場。
採点:【脚本☆☆ 演出☆☆ キャスト☆☆ 期待度☆☆】
『エラー』 日曜22時15分~ ABC・テレ朝系
出演者:畑芽育、志田未来、藤井流星ほか
寸評:まず“童顔の小柄なダブル主演がヘビーな設定を背負う”というギャップに映像的な面白さがある。さらにその2人が「他人以上友達未満」から徐々に絆が芽生え、一方で罪悪感が募るという二面性に引きつけられていく。テーマの「人は取り返しのつかない失敗をしたとき、どう向き合えばいいのか」だけでなく、思わぬ不倫、新たな罪、1億円の損害賠償、迫る刑事の手などのシーンが次々に展開していく弥重早希子の脚本が冴え渡っている。その弥重がライターズルームの筆頭を務めた『3000万』を彷彿させる構成で結末が読めないことも魅力。
採点:【脚本☆☆☆ 演出☆☆☆ キャスト☆☆☆ 期待度☆☆☆】
『10回切って倒れない木はない』 日曜22時30分~ 日テレ系
出演者:志尊淳、仁村紗和、京本大我ほか
寸評:あえて韓国ミックスの作風に挑むのは「これで若者を引きつけたい」という狙いだが、K-POPや韓国美容などのファンと韓国ドラマの視聴者層は必ずしも一致せず、マーケティングに疑問を感じる。近年、テレ東の深夜帯で目立つ“波瀾万丈×純愛”というコンセプトがプライム帯で通用するのか。志尊と仁村の組み合わせは序盤から評判がいい。
採点:【脚本☆ 演出☆ キャスト☆☆ 期待度☆】







