イタリア半島を貫くアペニン山脈。その北部にある2つの世界遺産────24日に放送されたTBS系ドキュメンタリー番組『世界遺産』(毎週日曜18:00~)では、「ボローニャのポルティコ」と「アペニン山脈北部の蒸発岩カルストと洞窟群」を紹介した。
SNSでは、「狭い土地を有効活用するために生まれたポルティコこと、美しいアーケードが印象的だった」「アペニン山脈の白い山々と神秘的な洞窟の壮大な歴史にロマンを感じた」などの声が上がっている。
ボローニャはローマ時代から交通の要衝として栄えた古都。「ポルティコ」と呼ばれるアーケードが作る街の景観が世界遺産だ。そしてアペニン山脈に点在するのが、白い山々や起伏に富んだ地形、そして約900もの洞窟。
ボローニャでは、62kmにも及ぶアーケード(ポルティコ)が続く。そもそもは狭い町を有効活用するために作られたもので、それがここまでの規模となったことで、この景観も含め、世界遺産となった。
そして、アペニン山脈にはなんと、「ウニの化石」も。つまりここは、元は海の底だったということだ。実は、メッシニアン期塩分危機と呼ばれる、地中海が干上がるという大事件が元で生まれた。
もともと地中海は、西と東の海峡で、外の海と海水の行き来があった。しかし600年前、地殻変動によってそこが塞がれるという事件が。これにより外洋から海水が流れ込まなくなり、長い年月をかけて水が蒸発。海水には石灰や石膏、塩が含まれるが、それが蒸発して生まれたのが蒸発岩。それが隆起することで世界でも珍しい山々が生まれた。
そこには、薄いガラスのような石膏の結晶が見られるほか、石膏の山の地下には、鍾乳洞も。その中には、数万年の月日を要する巨大な鍾乳石も見られる。地中海が干上がるという地球の歴史が作り出した景観は、ただただ美しかった。
これにX(Twitter)では、「アペニン山脈はイタリアの背骨だが、その北部に2つもの世界遺産があったなんて」「地中海にそんな歴史があったなんて」「あのガラスのような石膏が欲しい」「ポルティコを見て周りたい」「あの蒸発岩の景色は、旅行とかで全部周るのは難しそうだから、テレビで観られてよかった」などのコメントが見られた。
この放送は、TVerで見逃し配信されている。
【編集部MEMO】
担当した小澤政志ディレクターは「これまで何度も洞窟を探検してきた私でも、今回ほど多くの洞窟に入ったことはありませんでした。計4本の洞窟を撮影したのです。とにかく入ってみないとわからないのがこの世界。久しぶりにスリリングなロケでした」とコメントしている。
