星野リゾートが展開する温泉旅館ブランド「界」は10月15日、「界 蔵王」を山形県・蔵王温泉に開業する。これに伴い、4月22日より予約受付を開始した。
蔵王エリアは、古来より山岳信仰の拠点として知られ、修行者が心身を清める場所でもあった。また蔵王温泉は、肌表面の古い角質や汚れを洗い流し、なめらかに磨き上げる性質から、古くから健やかな肌へと導く湯として親しまれている。そこで同施設は、このエリアの成り立ちと温泉の双方に着目。冬のスキーはもちろん、一年を通して、温泉と向き合い、自分自身を整えるための「ウェルネスに最も適した場所」として蔵王の価値を再定義し、感度の高い旅人を癒やす滞在を提案する。
施設のコンセプトは「御釜で整う、温泉スパイラル」。蔵王の象徴である「御釜」から着想を得た独創的な建築と、日本屈指の強酸性を誇る温泉を活かし、温泉入浴のみならず、サウナ・ジャグジーも楽しめる回遊型のウェルネスエリアを設ける。料金は31,000円~(2名1室利用時1名あたり、税・サービス料込、夕朝食付)となる。
名湯と絶景を巡る回遊型ウェルネス体験
館内には、蔵王の自然と一体になれる回遊型のウェルネスエリアが設けられる。強酸性の名湯を濃度別の浴槽で堪能する温泉入浴に加え、サウナやラウンジを備えたエリアを自由に回遊し、思い思いの「整い」を追求できる。この「巡る」体験は、山岳信仰とともに歩んできた蔵王の地で、一歩ずつ山を登り、心身を清めてきた歴史に着想を得たもの。タワー型の宿を螺旋(スパイラル)状に巡りながら上階へと進むプロセスが、日々の忙しさやストレスを洗い流し、心身を解きほぐす道筋となる。その道筋の頂上で待っているのは、ルーフトップテラスの360度広がる絶景と御釜をモチーフとした柔らかな湯気のジャグジー。心身を解放し、このスパイラルによる「整い」が完成する終着点となる。
ご当地部屋「くれないモダンの間」
同ブランドでは、地域らしさに浸れる「ご当地部屋」を用意している。同施設では、客室のテーマカラーに山形を象徴する「紅花」をモチーフとした色彩を採用し、「くれないモダンの間」とした。山形の手しごとを感じる「紅花和紙」や「山形緞通(だんつう)」、そして天童木工に特注したオリジナルデザインの家具などが配された、モダンで居心地のよい空間。全49室にパノラマビューを望む広い窓があり、客室にいながら蔵王の四季折々の風景はもちろん、いつまでも眺めていられるような、時の移ろいを独り占めできる。
体をいたわり、美しく整う「べにばな山彩会席」
かつての紅花商人が大切な人をもてなした美意識に着想を得た「べにばな山彩会席」を提供する。朱塗りの器が目を引く「宝楽盛り」では、希少な伝統野菜や、するりと喉を通る酢の仕立ての品々を用意する。メインはセリや山菜、山伏茸や花弁茸など5種のきのこと鴨を味わう「月山(がっさん)鍋」。もくず蟹の風味が香る出汁に、鴨の脂をまとったきのこが重なり、噛むたびに旨味がじゅわっと弾ける、驚きに満ちた味わいだという。最後は可憐な花びらをあしらった「紅花と洋ナシのパンナコッタ」が華やかに締めくくる。






