豆の種類や挽き方など、あらゆる要素で変わるコーヒーの味と香り。じつは、「カップの形」でも変わるのだそう……!?
動画を投稿したのは、有名コーヒーメーカー・UCCが運営する「UCCコーヒーアカデミー」。コーヒーのプロによるガチの知識がつまった動画が、話題を呼んでいます。
「カップの種類によってコーヒーの味は変わるか?」という質問を機に作られた今回の動画。UCCの研究開発施設「UCCイノベーションセンター」のメンバーも登場し、本格的な検証が始まります。
イノベーションセンターでも同様の研究が行われており、今回はその研究にも使われた4種類の形の陶器製カップを使うことに。
まずは、実験に使うコーヒーを抽出。AとBを飲み比べると、さっそく「ちょっと違う気がする」との声が。そして、Cを飲むとさらにその違いに感動!
CとDのカップでは、明らかに味を濃く感じたとのコメントが。本当に、カップの形でそんなに変わるんだ……。
解説によると、なんとサイズが大きく、コーヒー量も多かったCとDのカップでは、「重い」と物理的な重量を脳が認識することで、味も濃く感じやすい錯覚が起きたのだそう。
こうした複数の感覚が影響し合う現象を「クロスモーダル効果」といい、コーヒーだけでなく、ヨーグルトをはじめとする別の食品でもみられます。
もっとも香りを感じるDのカップは、データを測定するとたしかに飲み始めの香りの強さが他と比べて抜群。センターが調べた結果、背の高いカップは傾けてコーヒーを飲むため、鼻と液面の距離が近づき、その分香りを感じやすくなるとのこと。
つまり、背が高くてコーヒーがたっぷり入るカップなら、味を濃く&香りをしっかり楽しめる……!!
この研究を応用することで、コーヒーとカップ、それぞれの種類の組み合わせで多様な風味を楽しんだり、新たな形の缶コーヒーで、これまでとは違った味わいに出会える可能性も!
なお、UCCコーヒーアカデミーのYouTubeでは、極上のアイスコーヒーの入れ方や、お湯を注ぐ回数による味の変化など、コーヒー好きにはたまらない情報が盛りだくさん。気になる方はぜひ、その他の動画もチェックしてみては?








