“日本一のコント師”を決める大会『キングオブコント2025』の決勝が、11日(18:30~21:56)にTBSで生放送される。決勝初進出を決めたお笑いコンビのトム・ブラウン(布川ひろき、みちお)に喜びや意気込みを聞いた。

  • トム・ブラウン(布川ひろき、みちお)

    トム・ブラウン(布川ひろき、みちお)

今年も『お笑いの日』(11日14:00~21:56)のフィナーレとして開催される『キングオブコント』。決勝進出を決めたのは、青色1号(初/太田プロ)、うるとらブギーズ(4/吉本興業)、元祖いちごちゃん(初/浅井企画)、しずる(5/吉本興業)、トム・ブラウン(初/ケイダッシュステージ)、ファイヤーサンダー(3/ワタナベエンターテインメント)、ベルナルド(初/マセキ芸能社)、や団(4/SMA)、レインボー(初/吉本興業)、ロングコートダディ(4/吉本興業)の10組(50音順、カッコ内は決勝進出回数と所属事務所)。史上最多エントリー数3449組の頂点に立ち、18代目キングの称号と優勝賞金1000万円を手にするのはどの組か。

――決勝進出が決まったときの気持ちと、そのときのお二人の様子を教えてください。

布川:僕は正直、ちょっとどうかなと思っていたので。(準決勝の)1本目はいい感触でしたが、2本目はそこまでかなと思っていたので、ダメかもと思って、ニンニクがめちゃめちゃ入っている餃子を食べていて。そうしたら通っていたので、そのあとの取材が気になっちゃいました(笑)

みちお:1日目は悪くないかなという手応えを感じた分、2日目不安になったんですけど、全然可能性はあると思いつつ、そわそわしちゃいました。優勝が決まった瞬間は、すごくうれしかったです。『キングオブコント』は家で見る大会かもと思って、どこかで諦めている自分もいたんですけど、出る方になれたらうれしいと思いながら生きていたので、思いが叶って完璧じゃん! って。

――初めて『キングオブコント』のファイナリストの座を射止められましたが、この1年でのコントの向き合い方でこだわったことは?

みちお:10カ所19公演、単独ライブをやって、漫才もコントもどっちも同じぐらいやって、いろんな場所でウケるようにしようというのを続けてきた感じです。

――コントの楽しさはどのように感じていますか?

みちお:もともと僕らはコンビを組んですぐからずっとコントばかりやっていたので、やっている瞬間はコントが好きな感じはあるんですけど、どれだけ大変なんだと。漫才は身一つで行けばいいので、大変さが改めてわかりました。大変だけど楽しいです。

布川:入り時間から違うんだなと。漫才は10分前に来ればなんとかなるので。みんな準備大変なんだなというのを味わい、1年目みたいな気持ちです。

――アドバイスをもらったり、影響を受けたりした芸人仲間を教えてください。

みちお:クロコップが身近にいて、今回(クロコップは)準々決勝で落ちて自分もめっちゃ悔しいんですけど、身近で面白いコントが見られたのがデカいです。(影響を受けたのは)細かい感じというより魂という感じです。

布川:僕はクロコップにちゃんと聞いていました。魂ではなく(笑)。「遠くから見たらどうなの?」「このタイミングで音を流すけどどう?」とか聞いて、「これはこうした方がいいです」とか、そういうのをすごく言ってくれていました。

――クロコップさんに意見を聞くというのは、この1年でやるように?

布川:面白ければ大丈夫でしょ、みたいなテンションでやっていて、漫才は基本そうなんですけど、どうやらコントは、実際に物があると見え方が違い、本当に“っぽい”ものじゃないと冷めちゃうんだなと。そういうのはクロコップが教えてくれました。『M-1』終わってすぐに、『キングオブコント』に出ますという話をしていたので、出るからにはちゃんとやらないとと思って。

――コントと漫才で表現できることの違いは感じていますか?

布川:コントの方がやれることの広さは大きい気がします。『ダブルインパクト』の日に思ったんですけど、漫才はセンターマイクの前でやるのである程度制限があって、僕らの漫才は奇抜な方って言われますが、コントの人とやるとそこまで奇抜に見えなくなる。ということは、コントはもっと広げないといけないんだなと気づけて、出てよかったです。

みちお:漫才は、見ている人が頭の中で想像しながら見るお笑い、コントは見たものを笑うお笑いだと思うので、よりバカで許される感じがします。だから、これ漫才だったらバカすぎるかってはぶきそうなこともコントだったら楽しくやれるのかなと。