『シガテラ』 金曜24時12分~ テレ東系

出演者:醍醐虎汰朗、関水渚、長谷川慎ほか
寸評:まさに「天国と地獄」の高校生活。美少女との交際と執拗なイジメを繰り返し描くことで生まれるギャップを楽しむ作品。序盤は天国ばかりで、古谷実らしくタイトルにある「毒」を期待した人は肩すかしが続く。醍醐の演技はいいが、力みすぎて笑いを生む間がズレた感も。
採点:【脚本☆☆ 演出☆☆ キャスト☆☆ 期待度☆☆】

  • 醍醐虎汰朗


『Dr.チョコレート』 土曜22時~ 日テレ系

出演者:坂口健太郎、白山乃愛、西野七瀬ほか
寸評:10歳の天才外科医、治療費1億円、決めゼリフ「年齢なんてただの数字」、“難アリ”ぞろいの医療チーム…少年漫画風の設定が目白押しだがオリジナル。子役ベースの物語で坂口が演じる主人公の役割が薄いのが気がかり。若者狙いなのに医療・刑事が多い同枠の課題が再燃か。
採点:【脚本☆ 演出☆ キャスト☆☆ 期待度☆】

  • 前列左から斉藤由貴、白山乃愛、坂口健太郎、西野七瀬、小澤征悦、後列左から前田旺志郎、葵わかな、古川雄大、鈴木紗理奈


『帰ってきたぞよ!コタローは1人暮らし』 土曜23時~ テレ朝系

出演者:横山裕、川原瑛都、山本舞香、生瀬勝久ほか
寸評:子役の成長は早いだけに「一年遅かった」感はあるが、それでも作品全体から漂う優しく切ないムードは不変。6歳児の1人暮らしに感情移入せずにはいられないリアリティのあるファンタジーの名作に。
採点:【脚本☆☆ 演出☆☆☆ キャスト☆☆☆ 期待度☆☆☆】

  • 生瀬勝久 撮影:泉山美代子


『月読くんの禁断お夜食』 土曜23時30分~ テレ朝系

出演者:萩原利久、トリンドル玲奈、浅香航大ほか
寸評:料理上手な年下のクールイケメンと、目にも美しい夜食…働く女性に週末のごほうびを与えるようなコンセプトドラマ。主人公が初対面の男性をいきなり部屋に上げ、料理を作ってもらう展開が謎すぎた。なぜトリンドルは飯ドラマへの出演が多いのか、それも謎。
採点:【脚本☆ 演出☆☆ キャスト☆ 期待度☆】

  • 左から丸山智己、尾崎匠海、萩原利久、トリンドル玲奈、浅香航大、樋口日奈


『グランマの憂鬱』 土曜23時40分~ 東海テレビ・フジ系

出演者:萬田久子、足立梨花、加藤柚凪ほか
寸評:孤高の総領が日常の問題を一刀両断していく痛快作だが、気になるのはグランマの「喝!」がいまいち迫力に欠けること。良い意味で上品かつ若々しい萬田には怖さを感じづらい。一方で加藤とのコンビはほほえましく、心をほぐす。「三婆」の地元感も肝の1つ。
採点:【脚本☆☆ 演出☆ キャスト☆☆ 期待度☆☆】

  • 萬田久子


『ラストマン―全盲の捜査官―』 日曜21時~ TBS系

出演者:福山雅治、大泉洋、永瀬廉ほか
寸評:刑事ドラマ、しかも「FBI検挙率No.1」「全盲」というコンセプトは平凡だが、黒岩勉の脚本は新規性も含めさすがの仕上がり。アミューズ2トップも含め、安定感重視のプロデュースだけに意外性はない。保守的なドラマが好きな人には最高の作品なのだろう。
採点:【脚本☆☆ 演出☆☆ キャスト☆☆ 期待度☆☆】

  • 福山雅治


『日曜の夜ぐらいは…』 日曜22時~ ABCテレビ・テレ朝系

出演者:清野菜名、岸井ゆきの、生見愛瑠ほか
寸評:岡田惠和の脚本らしく、市井の人々を淡々と描き、大事件が起きるムードはなく、社会の厳しさは描くが、悪人はいない。テーマが「女性3人の友情」である点も含め、牧歌的なムードに癒されたい人向けの作品。仕事のパートがステレオタイプなダークサイドなのは残念。
採点:【脚本☆ 演出☆☆ キャスト☆☆ 期待度☆☆】

  • 左から生見愛瑠、清野菜名、岸井ゆきの 撮影:泉山美代子


『だが、情熱はある』 日曜22時30分~ 日テレ系

出演者:高橋海斗、森本慎太郎、戸塚純貴ほか
寸評:なぜ今、若林と山里なのか。2人の芸に興味はあっても人生にあるのか。友情物語でもサクセスストーリーでもない作品への求心力は微妙。主演2人は努力の跡が見える見事な熱演だが、アイドルで固めて反感を招いたことも事実であり、プロデュース側の責任だろう。
採点:【脚本☆☆ 演出☆☆ キャスト☆☆ 期待度☆☆】