東武鉄道は15日、新型特急車両N100系「スペーシア X」の記者発表会を実施。会場にて「スペーシア X」の各種座席・車両設備の展示も行った。LCDディスプレイを採用した車外表示器も展示され、行先等の表示に加え、多彩な映像演出も可能になった。

  • 記者発表会の会場に展示された「スペーシア X」の車外表示器。LCDディスプレイを採用している

「スペーシア X」の車外表示器は乗降ドア付近に設置を予定しており、一般的なLED式ではなく、28.6インチの液晶式に。交通電業社製のガラス一体型LCD表示器「彩 Vision」で、京阪電気鉄道3000系「プレミアムカー」でも採用された実績がある。

「彩 Vision」の車外表示器は、液晶式としたことで表示エリアを大型化し、表示可能な情報量も増大。動画再生も可能となった。高輝度液晶による可視性の向上に加え、ボンディング技術(特殊な樹脂材を用いて液晶をガラスに貼合し、一体化する技術)によって光の反射を抑え、彩り豊かな表示と広い視野角を屋外でも実現するという。会場に展示された「スペーシア X」の車外表示器は、行先・号数・号車・座席種類・停車駅といった情報を次々に表示するとともに、「SPACIA X」のロゴを用いた映像演出も行い、報道関係者らの注目を集めていた。

  • 文字がくっきり見やすいだけでなく、多彩な映像演出も可能に

  • 交通電業社製「彩 Vision」の車外表示器について紹介するパネルも

なお、会場で配布された資料によれば、「スペーシア X」の車内においても、デッキの天井部にLCDディスプレイを設置しての映像演出を予定しており、さらにアロマディフューザーも備え、「映像と香りで乗客を迎える設計としている」とのことだった。