ツインメッセ静岡で5月13~17日に開催された「第64回 静岡ホビーショー」では、多くのホビーメーカーが出展し、新製品発表や試作品展示など行っていた。今回は出展したメーカーの中から、フジミ模型、津川洋行、さんけい、ハセガワについて紹介する。
フジミ模型「Train-NEXT」で江ノ電が登場!
フジミ模型はさまざまなジャンルのプラモデルを幅広く製品化する一方、塗装不要・接着剤不要をコンセプトにした鉄道モデル「Train-NEXT」シリーズも展開している。その車両タイプの新製品として、150分の1スケールで江ノ島電鉄1000形・1100形・1200形・1500形を発売することが決定した。
車体は前面・側面が一体成型となっており、スナップフィット形式で屋根・妻面などを組み込んでいくため、組立て時に接着剤が不要。各部品に鉄道模型としての拡張性も持たせ、カプラーや車輪などを他社製品に交換できるように設計している。部品構成図を見せてもらったところ、前面方向幕やライトはクリアパーツで、床下からの導光経路も意識しながら設計していることがうかがえた。前面・客室窓ガラスもはめ込み式となっている。
2026年10月に1000形を発売し、以降は1100形、1200形、1500形と順次発売予定。各形式で異なるライト形状や、屋根・床下機器類を作り分ける。最初は未塗装キットで発売し、将来的に塗装済みキットも展開予定とのこと。価格は決まり次第、発表される。
「Train-NEXT」コンテナタイプでは、20フィートリーファーコンテナを完全新規金型で製作することが決定。40フィートリーファーコンテナ(仮称・タイプB)も新金型で製作が決定した。どちらも他社製のコンテナ貨車に積載できる。20フィートコンテナは形状の異なる冷凍機2タイプを作り分け、40フィートコンテナも既存製品とは異なる冷凍機を新規製作する。発売時期と価格はいずれも現時点で未定とされている。
40フィートリーファーコンテナのタイプ ONE(Ocean Network Express)とtexは、ともに塗装済み完成品として発売中(コンテナ2個入り。価格2,420円)。冷凍機部分を彫刻で再現し、表記も高精度に印刷済み。コンテナ貨車に積載できる。ちなみに、タイプ ONEのリーファーコンテナは国内初の製品化とのこと。コンテナ貨物列車のさらなる充実が見込めるだろう。
古風な小型車両やペーパーキット新製品、ハセガワは久しぶりの江ノ電
続いて、津川洋行、さんけい、ハセガワの新製品もチェックしたい。レトロな小型車両を多数製品化している津川洋行は、Nゲージの木造有蓋貨車を引き続き展開。新発売のワ18275形に続いて、ワ12746形・ワ60000形も近日発売予定となっている。価格は1,760~1,870円。東野鉄道の有蓋緩急車(価格未定)や、宮崎交通鉄道部のデッキ客車フハ4・5形2両セット(価格4,400円)など、小さくて渋い車両が今後も登場する。
一方で、車体が軽い、または小さい場合、牽引力が不足する可能性もある。補助動力として「ゆーれい貨車」ワ1形・ワフ1形も新発売。本来は自走しないはずの貨車だが、外側から見えない箇所にモーター2個を隠しており、機関車の補助動力として活用できる。「ゆーれい貨車」を含む車両各種の動力単品も発売中。ロッド付きタイプも近日発売予定とのこと。入手済みの津川洋行製品の動力交換や、自作車両の動力化における選択肢が広がる。
他にも開発中のB6(2120形)蒸気機関車を参考出品し、全力でネタに振り切りながら自走もできる「ジョークトレイン」シリーズなど各種展示も。情景ストラクチャー・アクセサリーや、HOスケールの銚子電鉄デキ3形電気機関車なども引き続き展開している。
ペーパーキットシリーズ「みにちゅあーと」を展開中のさんけいは、6月発売を予定している新製品の組立て見本を出展。Nゲージスケールから「バイクD」(価格1,100円)と「弁当屋」(価格3,850円)、HOスケールから「駅舎-2」(価格7,150円)、Zゲージスケールから「自転車屋」(価格2,310円)をそれぞれ発売する。
いずれも紙製の組立てキットのため、組立てに木工用接着剤が必要となる。「バイクD」のような非常に細かい部品もあるため、接着剤の塗布に爪楊枝を併用すると良い。他社製品のストラクチャーとともにジオラマに置くと、ノスタルジックな情景表現に生かせるだろう。
最後に、かつて「MODEMO」としておもに路面電車型の鉄道模型を発売していたハセガワから、80分の1スケールのプラモデルで「江ノ島電鉄100形(情景シート付)」が8月1日頃に発売(価格3,520円)される。約30年前に動力付きの塗装済みキットとして発売した同製品が再登場。今回は未塗装キットとなる代わりに、七里ヶ浜周辺をイメージした情景シートが付属する。
車体はグリーン・グレー・クリアパーツのプラスチック製となっており、行先・表記類はデカール再現。集電装置はZパンタとトロリーポールのどちらかを選べる。行先表示に関して、約30年前にはなかった「藤澤」を追加し、「鎌倉」「藤澤」で選択可能になった。ただし、車輪は板状表現となり、自走しないため、ディスプレイ専用となる。
今回の江ノ電100形プラモデルはハセガワ製品として発売するが、「MODEMO」としての展開についても「チャンスがあれば再開したい」というコメントを聞くことができた。すぐの販売再開は難しいとしても、今後の鉄道系の製品展開に期待したい。
















