脚本家のみならず、俳優や映画監督、作詞家、作曲家、放送作家、ミュージシャンなどマルチに活躍しているクドカンこと宮藤官九郎。大人計画に所属し、さまざまな作品を世に放ち続けています。

そんなクドカンが脚本を手掛けた作品に関して、映画好きのマイナビニュース会員にアンケートを実施。宮藤官九郎脚本の映画で印象に残っているおすすめ作品を、ランキングとして発表します。

宮藤官九郎脚本の映画おすすめランキング

マイナビニュース会員に、宮藤官九郎脚本の映画の中で印象に残っているものを教えてもらったところ、上位はこのような結果になりました。

1位 『ピンポン』(22.6%)
2位 『木更津キャッツアイ 日本シリーズ』(22.2%)
3位 『土竜の唄』シリーズ(15.5%)
4位 『舞妓Haaaan!!!』(11.4%)
5位 『カムイ外伝』(6.1%)
6位 『ゼブラーマン』シリーズ(4.4%)
7位 『GO』(3.4%)
8位 『69 sixty nine』(2.4%)
9位 『なくもんか』(2.0%)
9位 『真夜中の弥次さん喜多さん』(2.0%)

1位 『ピンポン』 (主演:窪塚洋介/監督:曽利文彦)

卓球に青春をかける高校生らの奮闘を描いた松本大洋の同名コミックを実写化した、曽利文彦監督作。窪塚洋介、ARATA(井浦新)、中村獅童、サム・リーら豪華キャストの突き抜けた演技も話題となった。

出演/窪塚洋介、ARATA(井浦新)、サム・リー、中村獅童
監督/曽利文彦
脚本/宮藤官九郎
公開年/2002年

・「すごく斬新で映像にぐいぐい引き込まれました。特に、試合のシーンは迫力があってメチャクチャ興奮しました」(31歳男性/コンピューター機器/IT関連技術職)
・「原作を読んだことがなかったが映画作品を観て原作に興味をもつくらい内容もおもしろく、キャラも興味深かった」(39歳女性/その他/その他・専業主婦等)
・「卓球とカンフーのエッセンスが融合されており、斬新な映像作品だと思いました。今でもたまに観て」(35歳男性/その他/その他・専業主婦等)
・「それぞれのキャラが際立っていておもしろかった」(40歳男性/その他/その他・専業主婦等)
・「卓球はあまりやったことがないが、かなり笑えて卓球に興味をもった」(31歳男性/コンピューター機器/IT関連技術職)

2位 『木更津キャッツアイ 日本シリーズ』 (主演:岡田准一/監督:金子文紀)

クドカンが脚本を手掛けた人気テレビドラマ「木更津キャッツアイ」シリーズの映画化第1弾。岡田准一演じる、余命半年と宣告されたぶっさんが、草野球チーム「木更津キャッツアイ」の仲間とともに、ニセ札の原版を盗み出すことに……。監督はドラマ版のメイン監督でもあった金子文紀が務めている。

出演/岡田准一、櫻井翔、酒井若菜、岡田義徳、佐藤隆太、塚本高史、阿部サダヲ
監督/金子文紀
脚本/宮藤官九郎
公開年/2003年

・「ストーリー展開のテンポがよくて観ていて最後まで飽きない」(59歳男性/ソフトウェア・情報処理/IT関連技術職)
・「岡田准一が演じるぶっさんが絶妙でストーリーの展開が非常に感動的だった」(69歳男性/その他/その他・専業主婦等)
・「ドラマシリーズも好きで、映画になっても期待以上だった」(30歳女性/その他/その他・専業主婦等)
・「何となくゆる~いおもしろさがよかったです」(49歳男性/その他/その他・専業主婦等)

3位 「土竜の唄」シリーズ (主演:生田斗真/監督:三池崇史)

「土竜の唄」シリーズは、高橋のぼるの人気コミックを三池崇史監督が描いたアクションコメディ。2014年に『土竜の唄 潜入捜査官 REIJI』、2016年に『土竜の唄 香港狂騒曲』、2021年に『土竜の唄 FINAL』が公開されており、3作ともクドカンが脚本を担当している。生田斗真演じる主人公の菊川玲二が「モグラ」と呼ばれる潜入捜査官として、裏社会に潜入していく。

出演/生田斗真、仲里依紗、吹越満、遠藤憲一、堤真一
監督/三池崇史
脚本/宮藤官九郎
公開年/2014年、2016年、2021年

・「予想外の展開で、主人公がノンストップで巻き込まれていく様子が楽しかった」(48歳女性/ 教育/事務・企画・経営関連)
・「あの警官とやくざの心理状態にスリルを感じる」(63歳男性/サービス/専門職関連)
・「ストーリーやキャラクターにはまった」(55歳女性/流通・チェーンストア/販売・サービス関連)
・「原作を尊重していておもしろかったから」(38歳男性/流通・チェーンストア/販売・サービス関連)

4位 『舞妓Haaaan!!!』 (主演:阿部サダヲ/監督:水田伸生)

阿部サダヲ演じる舞妓好きのサラリーマンを描くコメディ。舞妓好きのサラリーマン・鬼塚公彦は京都転勤を機に念願のお茶屋デビューを果たす。しかし、野球選手に邪魔されて念願の野球拳ができず……。阿部サダヲ、堤真一、柴咲コウらのハイテンションな演技が見もの。

出演/阿部サダヲ、堤真一、柴咲コウ
監督/水田伸生
脚本/宮藤官九郎
公開年/2007年

・「舞妓の世界を映画にする発想がおもしろい」(56歳男性/ビル管理・メンテナンス/営業関連)
・「ユーモアもありホロっと来るところもあり、ほっとする」(62歳女性/その他/その他・専業主婦等)
・「おもしろい題材でラストもうまい」(60歳男性/その他電気・電子関連/営業関連)

5位 『カムイ外伝』 (主演:松山ケンイチ/監督:崔洋一)

白土三平の名作コミックを、松山ケンイチ主演で実写化したアクション時代劇。自由を求めて忍びの世界を抜け、平穏に暮らそうとしたカムイ。しかし、密告により抜け忍として追われる身となってしまう……。監督の崔洋一との共同脚本作品。

出演/松山ケンイチ、小雪、伊藤英明、佐藤浩市、小林薫
監督・脚本/崔洋一
脚本/宮藤官九郎
公開年/2009年

・「昔コミックで読んだカムイに脚色がされていてよりおもしろくなっていた」(63歳女性/医療・福祉・介護サービス/専門サービス関連)
・「子どもの頃に原作を読んでいて、余りにも斬新な映像に感動したから」(52歳男性/海運・鉄道・空輸・陸運/技能工・運輸・設備関連)
・「漫画の原作がかなり好きで映画化されてうれしかったから」(45歳男性/その他/その他・専業主婦等)

6位 「ゼブラーマン」シリーズ (主演:哀川翔/監督:三池崇史)

幻のテレビヒーロー“ゼブラーマン”に憧れ、自らゼブラーマンとなって宇宙人との戦いに身を投じ、ヒーローとなっていく男を描いたSFコメディ「ゼブラーマン」シリーズ。2004年に『ゼブラーマン』、2010年に『ゼブラーマン ゼブラシティの逆襲』の2作が制作された。主演を務めた哀川翔にとっては、この作品が主演100作目となった。

出演/哀川翔、鈴木京香、渡部篤郎、安河内ナオキ、大杉連漣
監督/三池崇史
脚本/宮藤官九郎
公開年/2004年、2010年

・「ちょっと変わったヒーローものでおもしろかった」(47歳女性/ソフトウェア・情報処理/IT関連技術職)
・「ストーリーや設定自体もおもしろいが、やはり哀川翔のギャグのようなおもしろさが一番」(59歳男性/その他/その他・専業主婦等)
・「画面が派手でおもしろかった」(56歳女性/その他/事務・企画・経営関連)

7位 『GO』 (主演:窪塚洋介/監督:行定勲)

金城一紀の直木賞受賞作を、窪塚洋介、柴咲コウらの共演で映画化した、2001年制作の行定勲監督作。高校生の杉原は、付き合いはじめた少女・桜井にいつか在日韓国人であることを告白しなければと思っていた。そんな時、同じ国籍の親友に悲劇が訪れる……。

出演/窪塚洋介、柴咲コウ、大竹しのぶ、山崎努
監督/行定勲
脚本/宮藤官九郎
公開年/2001年

・「かっこよかった。一時代を築いた感じがする」(47歳男性/その他/その他・専業主婦等)
・「若者の心情だけでなく、社会問題的なものも感じることができた」(42歳男性/その他/その他・専業主婦等)
・「人種を扱った難しいテーマだか奥が深い」(38歳男性/広告・出版・印刷/クリエイティブ関連)

8位 『69 sixty nine』 (主演:妻夫木聡/監督:李相日)

村上龍の自伝的小説を映画化し、1969年当時の青春を描く李相日監督作。ベトナム反戦運動が高まり、大学紛争に揺れる69年、長崎の高校生・ケンは友人を誘い、演劇とアートとロックのフェスティバルの開催を計画する。

・「正に青春!という感じで、キャストも最高でした」(41歳女性/コンピューター機器/事務・企画・経営関連)
・「ストーリーがよくて好きです」(55歳女性/その他/その他・専業主婦等)

出演/妻夫木聡、安藤政信、岸部一徳、國村隼
監督/李相日
脚本/宮藤官九郎
公開年/2004年

9位 『なくもんか』 (主演:阿部サダヲ/監督:水田伸生)

幼少期に父に捨てられ、東京下町にある総菜屋夫婦の養子として育った青年が、芸人をやっている生き別れの弟の存在を知り、再会を果たす様を描く人情コメディ。阿部サダヲと瑛太が生き別れになった兄弟を演じている。2009年に制作された水田伸生監督作。

出演/阿部サダヲ、(永山)瑛太、竹内結子、いしだあゆみ
監督/水田伸生
脚本/宮藤官九郎
公開年/2004年

・「とても感動する内容だった」(47歳男性/物流・倉庫/営業関連)
・「おもしろさと切なさで楽しむことができるから」(48歳男性/その他/その他・専業主婦等)

9位 『真夜中の弥次さん喜多さん』 (主演:長瀬智也/監督:宮藤官九郎)

しりあがり寿のコミックシリーズを、宮藤官九郎脚本・監督、長瀬智也、中村七之助らの共演で実写映画化した時代劇コメディ。喜多さんを愛する弥次さんは、喜多さんの「リアルがわからない」という声を聞き、リアルを探してお伊勢参りへと旅立つ。

出演/長瀬智也、中村七之助、小池栄子、阿部サダヲ
監督・脚本/宮藤官九郎
公開年/2005年

・「監督ならではの、歌とダンス何でもありの時代劇コメディでおもしろかった」(60歳女性/その他/事務・企画・経営関連)
・「どたばたがありながらよいストーリーだと思います」(50歳男性/その他/その他・専業主婦等)

あなたが好きなクドカン映画は?

1位に輝いたのは、2002年公開の『ピンポン』でした。主演の窪塚洋介はドラマ「池袋ウエストゲートパーク」にも出演しており、宮藤官九郎×窪塚洋介はいわばテッパンの組み合わせ。7位にランクインした『GO』もふたりのタッグの作品となっています。

アンケートでは、クドカンならではのテンポのいい脚本を絶賛する声や、それに応える窪塚の高い演技力のすばらしさを語るコメントが多数寄せられていました。

ランクインした作品以外にも、阿部サダヲ主演、水田伸生監督の『謝罪の王様』や、長瀬智也・神木隆之介出演の宮藤官九郎監督・脚本作『TOO YOUNG TO DIE!若くして死ぬ』など、クドカンらしさ全開の注目の作品も多数制作されています。

脚本家、俳優、映画監督、作詞家、作曲家、放送作家、ミュージシャンと八面六臂の働きを見せる鬼才・宮藤官九郎。あなたにとって、一番印象に残っている作品はなんでしょうか?

調査時期:2022年3月2日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 男女合計510人(男性: 403人、女性: 107人)
調査方法:インターネットログイン式アンケート

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