子どものころのお正月の楽しみといえば、「お年玉」。毎年いくらもらえるのか楽しみにしていた人は多いでしょう。しかし、お年玉をもらった経験はたくさんあっても、いざ自分があげる立場になると、「何歳の子どもからあげるべき?」「いくらあげればいいの?」といった疑問が浮かんでくるのではないでしょうか。

そこでこの記事では、お年玉に関するさまざまな情報をまとめてみました。当日に慌てないためにも、前もって確認してみてください。

  • お年玉とは?

    お年玉の由来やマナーなどを紹介します

お年玉とは?

お正月の風物詩として定着しているお年玉ですが、親の教育方針などの理由でもらったことがないという人もいるでしょう。また、小さいころに海外で生活していて、そもそもお年玉の文化がなかったという人もいるかもしれません。あらためてお年玉とはどんなものかを確認してみましょう。

お年玉とは? 覚えておきたいお年玉の基礎知識を紹介
この記事では、「お年玉とは何なのか」をはじめとしたお年玉に関する基礎知識をまとめて紹介します。さらに、気になる海外のお年玉事情もあわせて紹介。お年玉をあげるのが初めてという人は必見です!

お年玉の由来

お年玉は、日本に古くからある風習のうちの一つ。現代では、「現金をポチ袋に入れて大人が子どもに渡す」というのが一般的なルールですが、かつてはこのようなルールではなかったといいます。時代とともに変化していったお年玉の風習を、由来とともに振り返ってみましょう。

子どもに「お年玉」の由来を聞かれたら? 歴史やポチ袋の由来などを徹底解説
この記事では、お年玉の由来や過去と現代との違いを紹介します。また、お年玉を渡すときに入れる「ポチ袋」の由来も紹介。お正月の集まりで披露する話のネタにいかがでしょうか?

  • お年玉の由来

    昔のお年玉はお金ではなく何を配っていたのでしょうか

お年玉のマナー

子どものころはもらう立場だったお年玉。もらう側でいるあいだは、お年玉のマナーについて意識することもないでしょう。そのため、いざ自分があげる立場になってみて初めて、お年玉のマナーを知らないと気づく人も多いのではないでしょうか。誤ったかたちで渡してしまわないよう、お年玉の入れ方や書き方などのマナーについて知っておきましょう。

お年玉の入れ方は? お札の正しい折り方や向きなどを解説
この記事では、お年玉の入れ方やポチ袋の正しい使い方について解説。お札の折り方や入れる向き、ポチ袋を使用する際のマナーについても紹介します。「どうせ子どもにはわからないでしょ…」と侮るなかれ。誰に見られているかわからないので、しっかり確認しておくことが大切です。

お年玉の書き方とは? 意外に知らない正しい書き方をわかりやすく解説
この記事では、お年玉袋の書き方を紹介。ただ名前を書けばいいわけではなく、正しい書き方が存在するので、注意点とあわせて確認しておきましょう。特に自分の子どもや親戚の子ども以外にあげる予定がある人は必見です。

  • お年玉のマナー

    お年玉のマナーを確認しておきましょう

お年玉の相場

お年玉をあげる側として、最も気になるのがお年玉の相場。金額が少なすぎると子どもにがっかりされてしまうかもしれません。一方で、多すぎると親御さんに迷惑だと思われてしまう可能性も。あげる前に、世間ではどのくらいの金額が一般的なのか確認してみましょう。

お年玉の相場は? 世間が実際に甥や姪、孫などにあげている金額を調査
この記事では、お年玉の相場についてさまざまなシチュエーションを想定しながら解説します。また、このお正月にあげる予定の「お年玉の金額」についてマイナビニュース会員の男女504名に聞いてみました。気になるその結果とは!?

  • お年玉の相場

    お年玉の相場を知っておくのもマナーの一つです

お年玉はいつまであげる?

みなさんはお年玉を何歳までもらっていましたか? 「高校生までだった」「社会人になってからも、もらっていた」など、人それぞれ異なるのではないでしょうか。あげる側からすると、いつまであげるべきなのかという点も悩ましい問題です。どのくらいまでが一般的なのかを知っておきましょう。

お年玉はいつからいつまであげる? 一般的な年齢を紹介!
この記事では、一般的にお年玉をあげなくなるとされている年齢を紹介します。また、そもそも「いつからあげるべき?」という疑問にも答えるべく、お年玉をあげ始める年齢についても解説。自分がもらっていた期間とは違う! ということもあるかもしれません。

お年玉の疑問

あげ方や相場のほかにも、お年玉について気になることがあるという人もいるでしょう。例えば、お年玉の贈与税や、もらったお年玉に対するお返し、などが挙げられるのではないでしょうか。ここでは、これらの疑問について解説します。

お年玉に贈与税がかかる?

現金をはじめとした財産をもらった際にかかる贈与税。お年玉も現金を渡す行為であるため、贈与税の対象になっても不思議ではありません。

国税庁のホームページ「贈与税がかからない場合」の項目には、「個人から受ける香典、花輪代、年末年始の贈答、祝物又は見舞いなどのための金品で、社会通念上相当と認められるもの」は、贈与税がかからないとの記載があります。

そのため「社会通念上相当と認められる」範囲のお年玉であれば、贈与税はかからないというのが一般的です。しかし、社会通念上相当以上の金額を渡せば贈与税の対象となると考えられますので、その点は注意しましょう。

お年玉にお返しは必要?

相手方にも子どもがいればお互いにお年玉を渡すことになるので、あえて別でお返しを渡す必要はないでしょう。

しかし、子どものいない相手からもらう場合は、こちらだけお年玉を受け取る形になってしまうので、訪問する際にちょっとした手土産などを用意しておくといいかもしれません。

  • お年玉の疑問

    お互いにお年玉を渡すならお返しは必要ありません

お年玉の英語表現

海外にも日本のお年玉と似たような風習があるといいます。送るものや時期は各国で違いますが、もし海外赴任などの機会があれば、その国の風習にあわせた対応を心掛けましょう。

ちなみに、「お年玉」という言葉を英語で直訳することはできませんが、「新年の贈り物」ということで

  • New year's money
  • New Year’s gift

と表現することができます。

  • お年玉の英語表現

    お年玉は英語に直訳できません

お年玉のマナーを知って気持ちよく新年を迎えよう

お年玉は古くから行われてきた日本の風習。お正月になると、もらったお年玉を何に使おうかとワクワクした子どものころの気持ちを思い出す人も多いでしょう。

一方で、自分があげる立場になってみると、意外にもお年玉のマナーを知らなかったということに気が付きます。あげるからにはマナーを守った上で渡したいもの。お年玉をあげるのが初めてという人は、ぜひこの記事で紹介した内容を参考にしてみてください。