女優の小野莉奈が、大河ドラマ『青天を衝け』(NHK総合 毎週日曜20:00~ほか)で吉沢亮演じる主人公・渋沢栄一の長女・歌子を好演している。渋沢家のシーンで存在感を放つ小野に、大河ドラマ初出演の思いや、父・栄一役の吉沢、母・千代役の橋本愛との共演の感想を聞いた。

  • 小野莉奈 撮影:辰根東醐

2018年にTBS系ドラマ『中学聖日記』で同級生の黒岩晶(岡田健史)に思いを寄せる岩崎るなを演じて注目を集め、その後も数々のドラマや映画に出演している小野が、『青天を衝け』で大河ドラマ初出演を果たした。

11月7日放送の第34回で初登場し、第35回では、グラント前アメリカ大統領の応接において母・千代(橋本愛)らとともに奮闘。第36回では、穂積陳重(田村健太郎)との縁談が持ち上がり、意気投合した2人は結婚した。渋沢家が幸せな空気に包まれる中、千代がコレラに感染し帰らぬ人に。「なぜお母さまが亡くならなくてはならないのですか!」と嘆く歌子を小野が熱演した。

――『青天を衝け』出演が決定したときの心境からお聞かせください。

すごくびっくりしました。まさか今の自分がこんな大きな作品に出られるとは思っていなかったのでうれしい気持ちでいっぱいでした。作品を拝見し、「こんなに面白い作品に出られるんだ」と、クランクインの前からワクワクしていました。

――どんなところに面白さを感じましたか?

主人公の子供時代からずっと描いている作品で、この方がいて今の日本が作られてきたんだという勉強があり、家庭のシーンも描かれているので、身近に感じることができて面白いなと思いました。「この方がお父さんなんだ」と思い、ワクワクしながら見ていました。

――歌子を演じる際に心がけていることを教えてください。

たくさんの愛情を受けて育ってきた子で、何事に対しても楽しもうとする人です。そんな歌子を、気持ちを込めて演じるように意識しています。

――歌子とご自身の共通点はありますか?

天真爛漫なところは似ているかもしれません。楽しいことが大好きで、家族のことがすごく好きなところも似ているかなと思います。

――苦労したことを教えてください。

慣れない着物や、重みのあるカツラは少し大変でした。歴史モノは初めてだったので、その時代の所作を教えてもらい、当たり前のようにお芝居に溶け込ませるのも大変でした。

――所作は特にどのようなことを意識しましたか?

指と指の間を空けないとか、歩幅を大きくしないとか、先生に教えてもらったことを意識しました。