――吉沢さんは27歳、橋本さんは25歳、小野さんは21歳。実年齢では親子というのはありえませんが、すんなり演じることができましたか?

現場では全然違和感はなかったです。お二人とも栄一さんと千代さんそのままという感じで、吉沢さんと橋本さんという感じでもなかったので、私もすんなりと役に入れました。

――初共演となった吉沢亮さんの印象を教えてください。

撮影の合間は熱心にセリフの確認をされていて、役に打ち込んでいる印象でした。

――抱いていたイメージと変わったことはありますか?

すごく面白いことをおっしゃる方なんだなと思いました。撮影の合間におっしゃることが面白くて、私はケラケラ笑っていました。

――吉沢さんを見て役者として勉強になったことを教えてください。

真面目に真摯に取り組む姿勢はとても刺激になり、私も常に「もっとよくできるんじゃないか」と考えながら演じました。

――栄一さんはとても饒舌に熱量を持って話される方ですが、それを吉沢さんが見事に演じられていますよね。

すごいなと思いました。歌子も栄一さんに似てよくしゃべるところがあるので、そこは役として参考にしています。長台詞のシーンは、栄一さんの姿を歌子に反映させたりしました。

――長台詞のシーンで特に印象に残っているシーンを教えてください。

お見合いのとき、陳重さんと庭で歩きながら話したシーンは、1分半くらい、ほとんど歌子がしゃべっていて、栄一さんに似ているというのが象徴されているシーンでもあり、印象に残っています。