行動力とセットで自己PRすると効果的な能力

行動力だけだと、具体的にどういうときに発揮されるかが伝わりにくい傾向があります。社会人基礎力の説明でも、複数の能力を組み合わせると、いいアピールポイントになると説明しました。ここでは、他のパターンで行動力とセットで自己PRすると効果的な能力をいくつか紹介します。

  • 行動力とセットで自己PRすると効果的な能力

    行動力とセットで自己PRすると効果的な能力

失敗を認めて軌道修正する素直さ

行動力ばかりを強調すると、失敗した場合に軌道修正できないのではないかと受け取られる場合があります。失敗を受け入れて軌道修正する素直さを持ち合わせている場合は、セットでアピールすると効果的です。

  • トライアンドエラーで何度もやり方を変えながら正解を探す
  • 失敗が分かったら現状を受け入れてすぐに対策を検討
  • オープンマインドで失敗を恐れない

自己PRの文中では、上記のようなフレーズを組み込み、行動力だけではない魅力をアピールしましょう。

周囲を巻き込んで成果を出すリーダーシップ

行動力とセットでリーダーシップも発揮できれば、周囲を巻き込みながらチームワークで大きな成果を上げることも可能です。リーダーシップを発揮して何かを達成した経験があれば、そのエピソードを使って自己PR文を作ってみましょう。

  • 部活でキャプテンを務めて大会で〇位という成果を出した
  • 仕事でサブリーダーとして部下〇人の指導をしてプロジェクトを成功させた

リーダーシップを発揮した経験があれば、何らかの成果は出たはずなので、自己PR文が書きやすくなります。成果を書く場合は、その行動を起こした動機も忘れないように書きましょう。

常に新しいことに興味を持ち続ける好奇心

好奇心から行動力が発揮される場合は、常に新しい分野に挑戦し続けるという長所をアピールできます。新しい文化や技術を抵抗なく受け入れ使いこなすという面では、適応力の高さという長所も盛り込めます。

  • 趣味が高じて交友関係が広がり新しいビジネスを立ち上げた
  • 常に新しい技術を追い続けて社内で技術キーマンとなり活躍
  • 短期アルバイトをいろいろ経験したがどれも興味を抱いて問題なくやり遂げた

好奇心と行動力が組み合わさるだけでは無駄な行動も多くなると思われる可能性も。そのため行動を起こす前に目標設定をしていることを盛り込めれば、勘違いを避けられます。

自己PRで行動力をアピールする際の注意点

自己PRで行動力をアピールする場合は、少々注意する点があります。どういう点に気をつけるべきかを解説します。

  • 自己PRで行動力をアピールする際の注意点

    自己PRで行動力をアピールする際の注意点

行動の動機と結果に必ず触れる

「行動力」という言葉はとてもあいまいです。「行動しました」というだけでは、企業への自己アピールとしては響きにくいため注意しましょう。

行動力を自己PRとして伝えるなら、動機と結果をセットで伝えなくてはなりません。「なぜ」の部分はゴール設定、成果の部分はゴールに対する達成度を測る指標です。

多くの会社では、事業活動において目標を設定して、その目標を達成するために行動することが求められます。動機と結果が伴わない行動をする人は、採用担当者の目からみると効率のいい仕事ができない人に見える可能性もあるのです。

他人の意見も取り入れる面があることを説明

行動力をアピールする場合、他人の意見も柔軟に取り入れて行動を修正できることにも触れておきましょう。行動力はあるけれど独りよがりになりやすい、というイメージを避けるためです。

履歴書の自己PR欄では文字数が少ないので、面接のときに補足できるようなら補足しましょう。

【まとめ】行動力は動機と成果も伝えることで効果的な自己PRに

自己PRに行動力を選ぶ場合、なぜその行動を取るに至ったかという動機と、行動した具体的なエピソードと得られた成果をはっきり伝えましょう。企業が求める「行動力」の中には、自分で考えて動ける自立性も求められます。行動力を伝えるとき、自立性が感じられるエピソードがあれば活用しましょう。

行動力と一緒に伝えるといい長所もいくつかピックアップしました。自分の行動力はどの長所と結びついたときに魅力があるのかどうか、じっくり考えてみてください。自己PRに行動力を用いて、就活・転職を成功させましょう。