JR・私鉄各社は27日、東海道新幹線「のぞみ265号」車内において6月9日に発生した刃物による殺傷事件を受け、鉄道運輸規程(昭和17年2月鉄道省令第3号)が改正されることにともない、手回り品ルールを2019年4月1日に改正すると発表した。

  • JR・私鉄各社で来年4月から手回り品ルールが改正される(写真は東海道・山陽新幹線N700系)

改正内容はJR・私鉄各社ともに、鉄道車内に刃物を持ち込むことができないことを明確化するため、手回り品ルールにおいて刃物を持込み禁止の対象に追加。持込みができないおもな刃物として、包丁類・ナイフ類・なた・鎌・はさみ・のこぎりなどと定めている。他の乗客に危害を及ぼすおそれがないように梱包されたものは除外される。

対象とする刃物およびその梱包方法については「刃物を鉄道車内に持ち込む際の梱包方法についてのガイドライン」(平成30年12月国土交通省鉄道局)によるとのこと。なお、手回り品の中に、他の乗客に危害を及ぼすおそれがないように梱包されていない刃物を収納している疑いがある場合、鉄道係員が手回り品の内容を点検することがある。

今回のルール改正はJR北海道・JR東日本・JR東海・JR西日本・JR四国・JR九州と、大手私鉄の東武鉄道・西武鉄道・京成電鉄・京王電鉄・小田急電鉄・東急電鉄・京急電鉄・東京メトロ・相模鉄道・名古屋鉄道・近畿日本鉄道・南海電鉄・京阪電気鉄道・阪急電鉄・阪神電気鉄道・西日本鉄道、各都市で地下鉄を運行する札幌市交通局・仙台市交通局・東京都交通局・横浜市交通局・名古屋市交通局・京都市交通局・大阪市高速電気軌道・神戸市交通局・福岡市交通局、さらに新京成電鉄・東葉高速鉄道・埼玉高速鉄道・横浜高速鉄道・首都圏新都市鉄道、日本民営鉄道協会・日本地下鉄協会などが発表した。