2018年6月30日より劇場上映開始、8月8日よりBlu-ray&DVDが発売される、Vシネクスト『宇宙戦隊キュウレンジャーVSスペース・スクワッド』(監督:坂本浩一)は、2018年2月に放送を終了したスーパー戦隊シリーズ『宇宙戦隊キュウレンジャー』の後日譚であると同時に、2017年夏に劇場公開、およびBlu-ray&DVD発売されたVシネマ『スペース・スクワッド ギャバンVSデカレンジャー』に続く「スペース・スクワッド」シリーズの第2弾でもある。

  • キュウレンジャーVSスペスク座談会

    左より南圭介、石垣佑磨、岐洲匠 撮影:大塚素久(SYASYA)

全銀河宇宙を邪悪に染めようと企む邪教団「幻魔空界」十二使徒のひとり・宇宙忍デモストが、時空の裂け目を通って"もうひとつの宇宙"へと逃走。そこは、宇宙幕府ジャークマターの支配を打ち破り、各惑星に平和をもたらした宇宙戦隊キュウレンジャーのいる宇宙だった。

デモストは、新たに開発された「ネオキュータマ」を使い、かつて歴代スーパー戦隊に倒された悪の戦士たち(ヴィランズ)を復活させることに成功する。しかし、「ネオキュータマ」を盗み、デモストに差し出したのは、なんとキュウレンジャーの一員として正義のために戦っていたカメレオングリーン/ハミィだった!

現在、宇宙大統領を務めているホウオウソルジャー/鳳ツルギはハミィを全宇宙に指名手配するが、ハミィを信じるシシレッド/ラッキーはツルギと対立。かつて仲間同士だったキュウレンジャーは今や2つに分かれ、激しく争い合うことに……。

そんな中、デモストを追ってスペース・スクワッドの宇宙刑事ギャバン(typeG)/十文字撃と宇宙刑事シャイダー/烏丸舟が、時空を越えてラッキーたちの元に姿を現した。果たしてギャバンはデモストの陰謀を暴き、内部崩壊したキュウレンジャーの"絆"を元に戻すことができるだろうか?

キュウレンジャーVSスペスク座談会

宇宙幕府ジャークマターから全宇宙の平和を取り戻してから4年の歳月が過ぎ、かつてキュウレンジャーとして戦ってきた仲間たちの"その後"が描かれるのが、本作の注目ポイント。そこに、別の宇宙から時空の壁を破って到来した宇宙忍デモスト(『世界忍者戦ジライヤ』に登場する悪の世界忍者)と、それを追ってきた宇宙刑事ギャバン、宇宙刑事シャイダーの「スペース・スクワッド」チームが入り乱れて、かつてない大スケールの活躍を見せる。

ここでは『キュウレンジャーVSスペース・スクワッド』の劇場公開に備え、キュウレンジャーからシシレッド/ラッキー役の岐洲匠、ホウオウソルジャー/鳳ツルギ役の南圭介、そしてスペース・スクワッドから宇宙刑事ギャバン(typeG)/十文字撃役の石垣佑磨が結集し、作品の注目ポイントや、撮影時のとっておきエピソードなどを熱く、楽しく語りあってもらった。

――『キュウレンジャーVSスペース・スクワッド』は、タイトルのとおりキュウレンジャーとスペース・スクワッドの共演がアピールポイントですが、シシレッド/ラッキーと宇宙刑事ギャバン(typeG)/十文字撃の共演というのは『キュウレンジャー』の第18話(Space.18)「緊急出動!スペースヒーロー!」以来になるんですね。

岐洲:『キュウレンジャー』の放送中に『スペース・スクワッド』が上映されるタイミングでした。石垣さんが「キュウレンジャーと共演したかった」と言ってくださったのを覚えています。第18話での共演がなかったら、今回の『キュウレンジャーVSスペース・スクワッド』も実現していたかどうかわかりませんし、そういう意味でラッキーでした。

石垣:そうなんだよな。やっぱり宇宙一ラッキーな男・ラッキーにあやかっているところがありますね(笑)。

――第18話の段階では、まだホウオウソルジャー/鳳ツルギが登場していませんでしたから、南さんと石垣さんが『キュウレンジャー』の作品世界で共演されるのは初めてになりますね。

南:以前、別の仕事で石垣さんとご一緒する機会がありましたが、今回また共演できてうれしく思いました。

石垣:僕が第18話に出演した後、ホウオウソルジャーが仲間に加わって『キュウレンジャー』が盛り上がったでしょう。もう俺(ギャバン)のこと忘れてんじゃないの!? 逆に「またあいつかよ!」とか思われていないかなって(笑)。

岐洲:そんなこと絶対ないですよ(笑)。

石垣:実はここだけの話、第18話以降にギャバンが追加戦士になって、そのままレギュラー入りしたいって思っていましたから。

南:ええっ!?

石垣:「ギャバンキュータマ」を作ってもらうとか、密かに構想していたんだけどなあ(笑)。第18話を撮影しているとき、追加戦士のオーディションが行なわれていたでしょ。

南:そうでした。

石垣:俺、オーディション会場に入っていって、受けようと思ってたんですよ。

岐洲:南さんのポジション、思いっきり狙われていましたね(笑)。

石垣:でもね、後になって南くんがインタビューされている雑誌を読んだんです。彼はどうしてもヒーローをやりたかったとか、何度もオーディションを受けていたとか、ヒーロー役への思いが強かった。そういう人が追加戦士でよかったなと思いました。

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南:そうですね。ヒーローを演じたいという10年越しの夢が、『キュウレンジャー』でついに叶いましたから。

石垣:しかもホウオウソルジャーって、シシレッドと同じレッド戦士なんだよね。同じチームの中にレッドが2人って、戦隊の中でもそうそうないケースでしょう。

南:追加戦士というと、ゴールドとかシルバーの印象がありますけれど、その2人はすでにキュウレンジャーのメンバーにいますからね(笑)。ホウオウソルジャーという役がいただけて、改めて感謝しています。