俳優の役所広司が主演を務め、岡田准一、堀北真希、原田美枝子らが出演し、第146回直木賞作『蜩ノ記』が映画化されることが11日、明らかになった。

映画『蜩ノ記』に出演する堀北真希(左)、役所広司(中央)、原田美枝子

監督は『雨あがる』(2000年)、『博士の愛した数式』(2006年)などで知られる小泉堯史。作家・葉室麟の同名小説を原作に、無罪の罪で切腹を控える戸田秋谷を役所広司、その監視役という立場でありながら秋谷の生き方に尊敬の念を抱いていく青年武士をV6の岡田准一が演じる。また、本作のヒロインで秋谷の娘・戸田薫役には堀北真希が、秋谷を温かく見守る妻戸田織江役には『雨あがる』以来の小泉組参加となる原田美枝子が起用される。

「初めてご一緒する岡田准一さんとの仕事が楽しみです」と語る役所。一方の岡田も「子どもの頃からファンでもある役所さんと初めて共演させていただけることはうれしくもあり楽しみです」と映画さながらの師弟関係が伺える。参考資料などを読み込みながら役作りをしているという堀北は、「薫の武士の娘として家族を支えていく覚悟や、前に出ていく強さではなく内に秘めた強さを持った部分を表現できるようにしたいです」と意気込みを語っていた。

同作は4月末から6月末まで、岩手県や長野県など国内10カ所にてオールロケを行い、9月下旬に完成予定。公開は2014年を予定している。