インディと19年の久闊を叙す

『インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国』、やっと試写で観て来ました! 公開前ですが、気持ち的には「やっと観た!」という表現しか当てはまりません。

だって、前作『インディ・ジョーンズ 最後の聖戦』が劇場公開されたのがバブル全盛の1989年。もう19年前なのです。「10年ひと昔」とよく言いますが、19年、本当に長かったです。当時学生だった人も立派な大人。バブルは崩壊し、ボディコン、お立ち台、ファミコンなど様々なアイテムが消えました。公開当時、生まれたばかりの赤ちゃんも、かなり前から歩いてます! っていうかもう大人ですね。それぐらい長いインターバルを乗り越えて、インディの最新作が登場します。

前作『インディ・ジョーンズ 最後の聖戦』(1989年)はシリーズ終結を思わせる作品でした。1作目『レイダース 失われたアーク<<聖櫃>>』(1981年)に続き、因縁のナチスドイツ軍との秘宝争奪戦が展開し、インディの父親ヘンリー(ショーン・コネリー)が初登場しました。インディの少年時代のエピソードが描かれ、様々なインディの個人情報(名前・衣装の由来。蛇が苦手な理由、など)までもが明らかにされました。

この帽子…ムチ…。 インディが帰ってきたんだなあと感無量

シリーズのファンとしてはとにかく感慨深く、「これで終りなんだなぁ」と、鑑賞後につぶやいたのを、確かに覚えています。「いい湯だなぁ」とほぼ同じアクセントであったような気もします。ところが、『インディ』は終わりませんでした。『最後の聖戦』公開直後から第4弾の企画が囁かれ続けていましたが、ついに19年後に帰ってきたのです。

続編を楽しみにしていたとはいえ、鑑賞前は不安もありました。インディアナ・ジョーンズ教授の年齢です。正直な話、シリーズのウリであるガチな激しいアクションを、今年66歳になるハリソン・フォードが演じられるのか……? これまでの作品のように、走り、飛び、落ち、転がり、殴り、殴られ――という激しいアクションが説得力ある映像で描かれていなければ、『インディ・ジョーンズ』とは呼べません。

また、この20年間に娯楽路線をやや離れ、社会派の作品を多数監督して、真の巨匠となったスティーヴン・スピルバーグ監督に、かつてのような純粋な娯楽映画が作れるのかという不安も……。また、1930年代を舞台にしていた前3作に対して、これだけブランクがあるシリーズの時代設定をいったいどうするのかも心配要素の一つでした。

ルーカス&スピルバーグの黄金コンビ

鑑賞前は、期待だけでなく不安もたくさんあったのですが、断言します。『インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国』はこれらの事前の不安を一層する作品です! スケールもアクションも、シリーズ最高の作品です! (ここでインディのテーマ音楽を脳内再生)

いよいよ物語が走り始める!



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