てってれてれってって~「テッキ~ラ!」。グアダラハラは、なんとテキーラ発祥の地であり、テキーラ村があるところです。ライブ終了後は迷わず、焦らず、とりあえず「テキーラ」祭りでございました。メキシカンレストランには大体、楽団のおじちゃまたちがいらっしゃって演奏をしてくれています。みんなにというよりも、呼ばれたテーブルの周りで演奏するカタチで、ギターも数名、ヴァイオリンも数名、トランペットやウッドベースまでいて、日本ではないこの光景に「いやぁ、生演奏がこんなに間近で見れて聴けて、お食事できるなんて、なんて贅沢なんだろう!」と感動してしまいました。

また、このおじちゃまたち、歌上手いんです。曲によってそれぞれ違う方が歌われ、それに合わせるように自然に誰かがハモリを奏でながら、そして演奏もこなしていて、かっこいいし、楽しい♪ プロってこうゆうものなのかなぁ。でも日本みたいに特別ではなく、日常の中に生演奏があって音楽がある気がしました。日本もこんなスタイルのレストランなどがもっとたくさんあって、普段お食事するのに行けるようなところがあったらいいのになぁと思いました。

メキシカンレストランでは、こんな感じでお肉が出てきます

楽団のみなさん。楽しそうです

さて、楽団のおじちゃまたちに釘付けになった私は、私たちの席にも楽団のおじちゃまたちに来てほしい! とお願いをし、目の前で演奏してもらいました♪ 「リクエストは?」と聞かれ、「メキシコの曲ってわからないけど、あれ、"コンドルは飛んでいく"。あれなんかメキシコっぽいけどどうですか?」と聞いてみました。すると「"コンドルは飛んでいく"はペルーの曲です。知っていますが、リードする楽器がないのでできません」ということでした。

でも、その代わりメキシコのトラディショナルな曲を演奏してくれました。なんか楽しい~と演奏に酔いしれていた瞬間、「ガシャ~ン!!」と私のすぐ後ろでお盆が凄い音を立てて落ちました。びっくりして飛び上がったその瞬間、なぜかテキーラが渡され、どうやら一気に飲まないといけないらしく、「うげぇ~」と言いながら飲んだと思ったら、次は膝のナプキンで目隠しをされ、グルングルンと頭をおもいっきり振らされちゃうんです。なんだこれは~って感じです。

そう、これはメキシコで「マペット」と言うらしく、自分の後ろでガシャンと大きな音が鳴ってテキーラがやってきたら、もれなくマペットに選ばれた証拠。選ばれた人は一気にテキーラを飲まないといけないらしいです。びっくりでしたが、かなり楽しかったですよ。

「マペット」後の私と楽団のみなさん

私もそんなにお酒は強いほうではないですが、メキシコにあるテキーラは日本に輸入されているテキーラとは基本違うらしいです。日本でも有名なテキーラのブランドといえばクエルボですが、同じ瓶で同じ商品でも日本で発売されているテキーラはアガベ(テキーラの原料)100%ではないらしいです。メキシコのクルボなどは基本100%らしいですよ。なのでメキシコで売っているテキーラのほうが、味がほかのものが混ざっていない分、まろやかな味わいだそうです。ぜひテキーラ好きな方は、一度メキシコのグアダラハラにあるテキーラ村へ足を運んでみてはいかがでしょうか。

私達もライブ終了後の次の日には、早速クエルボの工場見学もできるテキーラ村へ行ってきました。原料になるアガベの発酵途中であるものも味見させてくれましたよ。味は、ん~、竹の子が甘くなったような味わいでございました。クエルボの工場見学の最後には、テキーラの入った美味しいマルガリータもいただけます。それを飲みながら、一緒に見学をした外国人男女のグループに声をかけてみました。「日本のアニメ知ってる?」って。すると「知ってるよ! なんのアニメ?」と聞かれました。

テキーラ♪

テキーラ村の街並み

彼等はドイツ、アメリカ、フランスからそれぞれメキシコに近い大学に在籍していて、休暇のバカンスでテキーラ村やメキシコのリゾート地に来たそうです。どうやら私が主題歌を歌っているアニメは知らなさそうだったので、「YUMI MATSUZAWA」でネットで検索してみてねと言い残し、一緒に記念写真を撮影しお別れいたしました。

クエルボ工場であった学生のみんな

アガベの発酵したもの、甘い竹の子みたい?

クエルボのレードマークでもある黒いカラスちゃん

さすがテキーラ村! 樽がこんなことに

そして~、実は今週からまたメキシコなんです(笑)。今回のイベントの前にもメキシコへ呼ばれていたのですが、新型インフルエンザのタイムリーな時期だったので延期になり、今回再びメキシコへ行くことになりました。今度はグアダラハラとはまた違うメキシコシティです。メキシコでは第一の都市です。ピラミッドもあるし、なんといっても私の大好きなフリーダ・カーロの家や美術館もある街。今度はメキシコシティ編と題し、渡航記をお送りしたいなと思います。

シティ編はたくさん観光もできるみたいなので、現地の生の情報をお届けします。お楽しみに。それでは、またお会いしましょう♪
See you soon love xx.