メキシコは標高が1,800メートルと高いので、ライブで歌うときに息切れなど大丈夫なのかな? という心配がありました。そして今回の日本文化祭のライブ会場は、"コンサート会場"というのに相応しい大きなホールで、聞くところによると世界で5番目にすばらしいコンサート会場らしいのですが、なにをもっての順位かは定かではありません。

でも、そう言われるのも納得の、広くてキレイで、設備もすばらしい会場でした。で、私と喜多(修平)くんは「このステージでけぇ~!! どうしよう、動けるかな?」と内心ヒヤヒヤ。ステージが広い分、やはり端から端まで動いてあげたいなという思いもあり、ちょっぴりドキドキでした。それでもせっかく遠い日本から呼んでもらったんですもの、しっかりリハーサルから動いたり、全力で声を出して歌ってみたり。

大きな会場でのリハーサル風景

リハで踏ん張って歌ってマス

そんなことをしていたら結局、本番前にすでに2人はライブを一本終えた感覚になってしまい……。特に喜多くんは、自身のアニソンもかなりキーが高いうえ、ほかのアニソンカバーもキーが高いものですから、ランチの後、衣装などを用意して再び会場に戻った際は、マネージャーさんにも「喜多ぽん、本番まで時間あるから少し寝たほうがいいよ」と言われ、ちょっとの間お休みしていました。しかも本番では、ステージ脇にドクターと、なんだか大きな酸素ボンベが用意されていたようで(笑)、もし私たちが酸欠などになったらすぐ使えるように準備されていました。

これから本番っていうところです!

しかし、本番はあら不思議。みんなの温かい声援で息切れはどこへやら。なんと会場には1,800人(標高と同じ?)の方々が足を運んでくださって、無事にみんなと一緒に歌いきることができました。ステージの司会は、今回の通訳やお世話をしてくれたヨッシーという女の子がしてくれたのですが、歌の合間にステージ上でお客さんとなにやら盛り上がっており、私と喜多くんは何を言っているのかさっぱいわからないので、みんなの盛り上がりにただ「いえぇぇぃ~!!」なんてノリノリで手を振っていました。

その後、ヨッシーに「あのときすごく盛り上がっていたけど、なんて言ってくれてたの?」と聞いてみたところ、「由美さんを欲しいか~い?」「喜多くんも欲しいか~い?」と言っていたらしいです。「欲しいか~い」って言われてもねぇ(笑)。でも盛り上がってよかったです。ヨッシーありがとう!

司会もしてくれたヨッシーと☆

本番中です♪

ライブで印象強かったのは、メキシコでもやはり人気の『聖闘士星矢』のこと。私の「地球ぎ」という歌も人気があるようで、歌い出した途端、みんなが一斉に歌ってくれました♪ ブラジルのときもそうでしたが、母国語ではない私の日本語の歌をみんなが覚えて歌ってくれるのって本当にすごいことですし、すばらしいし、歌っている本人がなにより感動しています。みんなの顔もキラキラ輝いていました☆

そうそう、今回はアニソンのカバーも2曲歌わせていただきましたが、そのうちの1曲は『新世紀エヴァンゲリオン』の「残酷な天使のテーゼ」。この歌は、歌はじまり(カラオケと同時に歌わないといけない)で、カラオケと合わせるのが難しいのですが、リハーサルのとき、喜多くんのマネージャーさんにも「この曲、オケと合わせるの難しいですよね」なんて言われていました。けれど私は「はい、でも雰囲気で歌うので大丈夫です」なんて余裕の構えで答えていたのです。

しかし、本番はと言うと、みんなの声援が大きく、オケがまったく聞こえないはじまりで全然歌えていませんでした。その後は、マネージャーさんやスタッフの方が気付いてくれてオケの音量が上がり、無事に歌うことができたのですが。

最後に、歌い終わりステージ脇に戻ったときに、どうしても前述の酸素ボンベが気になり、記念に吸わせていただきました。大きなボンベに、鼻、口を覆うような大きな酸素マスクがつながっていて、スーハースーハー。これで声が変わったら面白いのになぁ、なんて妄想しながら、無事にイベントは終了いたしました。

メキシコ、グアダラハラのファンのみなさん

ライブ終了後ファンのみんなと

さ~て、次はテキーラ話にお付き合いください☆ それでは、また次回お会いしましょう。
See you soon love xx.