出張は夜の会食までが仕事、ということも多々あるため店選びも重要。大阪に来たなら地元の得意先に店選びを任せるものいいが、食事前のちょっと１杯や2次会の店くらいは知っておいた方が便利なはず。そんなちょっとした接待に使えるお店が「心白」だ。
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無機質な空間に飾られたアート作品がひときわ目立つ
※新型コロナウイルスの影響により、営業時間などが変更になっている場合がございます。
ギャラリーのようなハイセンス空間が広がる
梅田から少し南側、オフィスビルが立ち並ぶ「肥後橋駅」から徒歩3分。土佐堀川沿いのビルの5階、エレベーターの扉が開くと「ギャラリー? 」と間違うような洗練された空間が広がる。コンクリート打ちっ放しの壁に木の大きなテーブル、そして一面がガラス張りのカウンターからは中之島の夜景。シンプルモダンなシャレオツ空間で、常時130種の日本酒がたしなめる。
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ガラス張りのカウンター席から中之島の夜景が見渡せる
仕事で関わった日本酒に魅了され、店をオープン
「心白」は2019年10月にオープン。オーナーの八木重行さんは「もともと日本酒が嫌いだった」そうだが、イベント＆PR会社を経営している関係で灘の酒造メーカーの仕事に関わったことから、日本酒に魅了されるようになったという。それから日本酒のイベントを幾度か開くも、参加した人が日本酒のおいしさに惹き込まれてく様子を目の当たりにし、店を開くことを決意した。
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オーナーの八木重行さん(右)と店長の片桐真規さん(左)
冷蔵ショーケースに約130種の日本酒がズラリ
ゆったりとした店の奥には大きな冷蔵ショーケスがあり、常時130種以上の日本酒が並べられている。メニューブックも用意されているが、ショーケースを見ながら八木オーナーや片桐店長に好みを伝えて選んでもらうもよし、ラベルや名前を見ながら直感に任せて選ぶものまた楽しい。
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冷蔵ショーケースに日本全国から集められた日本酒が並ぶ
それでもどうしていいかわからない、という方は三種飲み比べがおすすめだ。SILVER(1人前税別1,000円)とGOLD(1人前税別1,500円)の2種があり、それぞれ45mlの日本酒が3杯セットになっている。SILVERを注文すると、ワイングラスに日本酒を注いでくれた。そう、こちらはすべワイングラスで飲むスタイル。ワインよろしく、香り、色、そして旨味をしっかりと確かめながら日本酒を味わうことができるのだ。この日の３種は、遊左(ゆさ)純米吟醸、笑四季(えみしき) Sensation BLUE、明鏡止水(めいきょうしすい) ラヴィアンローズ。どれも味は異なるが、それぞれの特徴がありこれだけでも満足できそうだ。
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三種飲み比べ SILVER。45mlずつ三種の日本酒が味わえる
うまい肴と日本酒とのペアリングを愉しむ
もちろん、日本酒に合うアテも豊富。おすすめは、鯖やの若さば燻製(1人前税抜580円)。とろ鯖メニューで人気の店から仕入れる逸品は、生鯖に燻製の香りづけをしており、スモーキーさを纏った鯖の旨味が日本酒ととても相性がいい。
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鯖やの若さば燻製はほんのりとした塩加減も絶妙
続いて、酒粕クリームチーズ(船中八策)クラッカーのせ(1人前税抜780円)が登場。高知県の名酒・船中八策の酒粕にクリームチーズを漬け込んだもので、酒粕のまったりした甘さとクリームチーズの滑らかな食感とが格別だ。上に乗ったトマトのほのかな酸味で後味もスッキリ。こちらもさらに日本酒が進む逸品だ。
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酒粕クリームチーズ(船中八策)クラッカーのせ。クラッカーのサクサク食感もアクセント
うまいアテをつまんでいると日本酒が欲しくなる。というわけで、ロ万(ろまん) 純米吟醸(60ml税抜550円)を注文。これまたふくよかな旨味が感じられる極上の一杯。日本酒はどれも60ml、90ml、120mlと量が選べるのもうれしい。八木オーナーとの日本酒談義も弾みご機嫌さんになってきたところで、上喜元(じょうきげん) 純米吟醸(60ml税抜550円)を。キレのいい超辛口で後味もスッキリ。これ以上飲むと危険なので、後ろ髪を引かれながらも退散することにした。
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福島県「花泉酒造」のロ万(ろまん) 純米吟醸 一回火入れ
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山形県、酒田酒造の上喜元(じょうきげん) 純米吟醸
ゆったりとした時間が流れるハイセンスな空間に、おいしいアテと日本酒。そして美しい夜景。取引先を誘えば、商談も進むこと間違いなしの「心白」へぜひどうぞ。
●information
「心白」
大阪府大阪市西区土佐堀1-1-30
b.NAKANOSHIMA 5F
17〜23時
日曜・祝日
※自粛要請解除まで営業時間は流動的になるため、来店前に店舗のインスタグラム(@shinppaku_info)、フェイスブック(www.facebook.com/shinpaku.info/)をご確認ください
