JR東日本は14日、来春のダイヤ改正日を2019年3月16日と発表した。中央本線では特急列車がE353系に統一され、「スーパーあずさ」の列車愛称名は取りやめに。富士急行線直通の特急「富士回遊」、通勤に便利な特急「はちおうじ」「おうめ」がデビューする。

  • 3月16日のダイヤ改正で、「あずさ」「かいじ」など中央本線の特急列車は一部の臨時列車を除きE353系に統一される

首都圏と中央本線の主要駅を結ぶ特急列車は現在、「スーパーあずさ」「あずさ」「かいじ」が活躍中。ダイヤ改正で「スーパーあずさ」の列車愛称名は取りやめとなり、「あずさ」「かいじ」による運転となる。停車駅も一部見直され、主要駅間の平均所要時間を短縮。新宿~甲府間の平均所要時間は1時間32分(3分短縮)、新宿~松本間の平均所要時間は2時間38分(6分短縮)となる。

ダイヤ改正後の上り「あずさ12号」は松本駅10時10分発・新宿駅12時33分着で所要時間2時23分となり、速達ニーズに対応。千葉駅発着および南小谷駅発着の「あずさ」も引き続き運転される。下り「かいじ19号」は始発駅を東京駅(19時15分発)とし、新幹線などからの乗換えが便利に。使用車両は「あずさ」「かいじ」ともにE353系に統一されるが、一部の臨時列車はE257系で運転されるとのこと。

「中央ライナー」「青梅ライナー」に代わる新たな特急も

富士急行線直通の特急「富士回遊(ふじかいゆう)」は新宿~河口湖間で2往復運転。E353系3両編成を使用し、新宿~大月間は特急「かいじ」と併結しての運転となる。富士急行も特急「富士回遊」の運転開始について発表しており、これまでにも首都圏から富士急行線への直通運転を行ってきたが、特急列車の毎日運転は今回が初だという。なお、上り「かいじ16号・富士回遊16号」「かいじ20号・富士回遊20号」は4月中旬頃まで、大月~新宿間で時刻を変更しての運転を予定している。

  • 富士急行線直通の特急「富士回遊」はE353系3両編成で運転

  • 下り「富士回遊1・3号」の運転時刻

  • 上り「富士回遊16・20号」の運転時刻

  • 特急「富士回遊」のおもな区間の特急料金

中央線・青梅線(東京~高尾・青梅間)では現在、朝・夜の通勤時間帯に「中央ライナー」「青梅ライナー」が運転されているが、来春のダイヤ改正で運転取りやめとなり、新たに東京~八王子間の特急「はちおうじ」が上り2本・下り6本、東京~青梅間の特急「おうめ」が上り1本・下り1本、それぞれ運転開始する。両列車とも上りは朝、下りは夜の時間帯に運転され、ゆったり座って通勤できる列車として着席サービス向上を図る。

3月16日のダイヤ改正に合わせ、中央本線を走行する特急「あずさ」「かいじ」「富士回遊」「はちおうじ」「おうめ」の普通車全車両において新たな着席サービスを導入。事前の座席指定が可能となるほか、座席の指定を受けずに空席を利用することも可能となり、利用者の着席ニーズに対応する。