JR西日本は14日、来春のダイヤ改正について発表した。ダイヤ改正日は2019年3月16日。琵琶湖線・JR京都線・JR神戸線(東海道・山陽本線)では、新快速「Aシート」のサービス開始や特急「らくラクはりま」の新設により、座席サービスの充実を図る。

  • 3月16日のダイヤ改正に合わせ、新快速「Aシート」もサービス開始する

新快速「Aシート」野洲~姫路・網干間で上下各2本運転

新快速「Aシート」は12両編成の1両(9号車)に快適性を高めた有料座席を設け、着席料金500円(乗車券・定期券など別途必要)で空いている席に自由に座れるサービス。着席定員46名で、リクライニング機能を備えたテーブル付きの座席とし、全席にコンセントを設置して無料Wi-Fiサービスも提供する。ダイヤ改正に合わせ、1日あたり上下各2本の新快速を対照に有料座席サービスを開始し、運転区間は野洲~姫路・網干間とされた。

運転時刻は平日の下りが野洲駅10時59分発・姫路駅13時2分着、野洲駅20時59分発・網干駅23時16分着。平日の上りが網干駅7時22分発・野洲駅9時49分着、姫路駅18時10分発・野洲駅20時16分着。土休日の下りが野洲駅11時59分発・姫路駅14時2分着、野洲駅19時28分発・姫路駅21時34分着。土休日の上りが姫路駅8時40分発・野洲駅10時43分着、姫路駅16時10分発・野洲駅18時16分着。通勤時間帯だけでなく、昼間や深夜でも新快速「Aシート」を利用することができ、「通勤・通学やおでかけなどで便利な『新快速』をさらに快適にご利用いただけます」とのこと。

「びわこエクスプレス」も「通勤特急」に

JR神戸線の大阪~姫路間では、平日朝夕に通勤特急「らくラクはりま」を運転開始する。上りは朝の通勤時間帯に設定され、運転時刻は姫路駅6時21分発・大阪駅7時21分着。下りは夕夜間の帰宅時間帯に設定され、運転時刻は大阪駅19時4分発・姫路駅20時8分着となる。あわせて下り「らくラクはりま」の前後に運転される特急「はまかぜ5号」「スーパーはくと13号」も停車駅を拡大し、大阪~姫路間の途中停車駅を三ノ宮駅・神戸駅・明石駅・西明石駅・加古川駅とする。18~20時台に大阪駅から神戸・姫路方面へ特急列車が毎時1本運転されるダイヤとなり、より便利に快適に利用できるようにする。

  • 特急「らくラクはりま」は6両編成の289系を使用して運転される(写真は289系の特急「くろしお」)

来春のダイヤ改正では、琵琶湖線・JR京都線で運転される「びわこエクスプレス」も、通勤を目的とした利用が多いことから「らくラクはりま」と同様、通勤利用をイメージしやすい“通勤特急「びわこエクスプレス」”に名称を変更する。なお、大阪駅から北陸方面へ運転される特急「サンダーバード」も、ダイヤ改正に合わせて1往復増発。大阪発・金沢発ともに19時台に始発駅を発車し、終点の駅に21時台に到着する。