ネット社会の現代では、グルメのブームに火が付くのも"SNSがきっかけ"ということも多い。ここでは、流行に乗り遅れないために知っておきたいSNSで話題の"バズるグルメ"をご紹介。トレンドに敏感なクライアントや同僚たちの前で恥をかかないように、しっかり話題のグルメを押さえておこう。第13回は「#ルビーチョコレート」。

  • ネスレ日本の「キットカット 毎日のナッツ&クランベリー ルビー」

昨年から、ダーク・ミルク・ホワイトに次ぐ、第4のカテゴリーのチョコレートとして注目を集めている「ルビーチョコレート」。Instagramには「#ルビーチョコレート」というハッシュタグを付けた投稿が、2019年11月時点で約1.9万件投稿されている。

  • 80年以上ぶりにチョコレートの新カテゴリーとして生まれた「ルビーチョコレート」

ルビーチョコレートは、ルビーカカオ豆から作られるピンク色のチョコレート。カカオ豆の品種自体は一般的なものだが、その中からルビーチョコレートに適するものを選別し、その色と味を引き出す製造技術を、スイスのチョコレートメーカー・バリーカレボー社が約10年かけて開発した。きれいなピンク色はルビーカカオの天然成分によるもので、着色料は不使用。フルーツのフレーバーも使っていないが、ベリーのようなフルーティな酸味があるのが特徴だ。

最近はルビーチョコレートを使った商品が続々と登場しており、Instagramにはさまざまなお菓子やケーキの写真が投稿されている。「この色が自然の色だなんて本当にびっくり」「幸せなピンク色」など色に対するコメントも多く、味に関しても「甘酸っぱい」「すっきりした甘味で美味しい」など好評。早くも第4のチョコレートとして受け入れられている様子だ。

世界初の商品は、あのキットカット

  • 「キットカット ショコラトリー サブリム ルビー」(400円/1本)。「キットカット ショコラトリー」各店舗とオンラインショップで販売

ルビーチョコレートをバリーカレボー社が世界に向けて発表したのは、2017年9月上海でのこと。その後、ネスレ日本が世界で初めて商品化し、「キットカット ショコラトリー サブリム ルビー」として発売した。

「キットカット ショコラトリー」は「ル パティシエ タカギ」のオーナーシェフ・高木康政の全面監修のもと、素材や製法にこだわった「プレミアム キットカット」を販売する専門店。現在、全国に7店舗を展開している。

ルビーチョコレートを使った商品開発のきっかけについて、ネスレ日本コンフェクショナリー事業本部の平松拓也さんは「世界的に人気が高まっている"メイドインジャパン キットカット"の高級ラインとして革新的な商品を発売することで、新たなチョコレートの魅力をお届けしたいと考えました。高木シェフ監修のもと、ルビーカカオならではの色合い、フルーティな香りや酸味を最大限楽しんでいただくことを意識しながら、『サブリムシリーズ』として開発しました」と話す。

サブリムシリーズとは、「キットカット ショコラトリー」の商品の中でも、カカオの風味を楽しむことを提案する素材にこだわったシリーズ。この商品も、ルビーチョコレートならではのベリーのようなフルーティな酸味をしっかり楽しめるのが特徴だ。

サブリム ルビーは発売以降「キットカット ショコラトリー」の店舗で売り上げの上位を占める人気商品になっているそうで、日本人はもちろん、訪日外国人観光客にも人気とのこと。

  • 「キットカット 毎日のナッツ&クランベリー ルビー」(希望小売価格600円/87g)

2019年3月からは、全国のスーパーやコンビニで気軽に買える「キットカット 毎日のナッツ&クランベリー ルビー」も販売。ルビーチョコレートの味わいに「キットカット」のサクサク感、さらにナッツとクランベリーの風味や食感を味わえる。女性に人気が高いそうだ。

成城石井からもルビーチョコレート商品が続々

  • 「成城石井 自家製 4種赤い果実のルビーチョコレートのパルフェ」(359円)。土台はルビーチョコレートのムースとアングレーズソース(カスタードソース)。フレークとクランベリーをルビーチョコレートでコーティングしたクランチチョコレートをトッピング

成城石井も今季はルビーチョコレートに注目。10月中旬からルビーチョコレートを使った商品の販売を順次スタートさせている。セントラルキッチンの職人の技が光るカップデザート「成城石井 自家製 4種赤い果実のルビーチョコレートのパルフェ」をはじめとする自家製スイーツのほか、バイヤーが開発したナッツのチョコがけやポップコーンといったオリジナル商品など、アイテム数は20種類以上に上る。

  • 「成城石井desica ルビーチョコレートのポルボローネ」(450円/90g)

Instagramの投稿でよく見かけるのは「成城石井desica ルビーチョコレートのポルボローネ」。ポルボローネとは口の中でほろほろと崩れる食感が特徴のクッキー。ポルボローネシリーズは成城石井最高峰のオリジナル商品シリーズ「desica(デシカ)」の中でも人気ナンバーワンを誇る焼き菓子。すでに和三盆や宇治抹茶味などのポルボローネを展開しているが、今回ルビーチョコレートが新味として加わった。甘酸っぱく爽やかなルビーチョコレートの味わいをより引き立たせるため、ポルボローネ生地にラズベリーの顆粒を加え、ラズベリーパウダー入りの粉糖をまぶして仕上げている。

  • お菓子の材料にも使いやすい「成城石井 ルビーチョコレート」(790円/180g)

商品担当者によると、このポルボローネと「成城石井 ルビーチョコレート」は当初の想定を上回る売れ行きだという。

京都の銘菓「おたべ」とコラボした新感覚の和スイーツ

  • 美十「ルビーショコラのおたべ」(660円/10個入り【5個入り×2パック】)

数あるルビーチョコレート関連のInstagramの投稿の中でも、ユニークさで目を引くのが、今年10月に発売された美十(びじゅう)の「ルビーショコラのおたべ」。京都銘菓生八つ橋「おたべ」で有名な京都の美十がバリーカレボー社とコラボ。ルビーチョコレートと京都銘菓のおたべを組み合わせた新感覚の和スイーツを生み出した。

「ルビーチョコレートを当社オリジナルの製法でガナッシュに仕上げ、国産コシヒカリと厳選したお水で作った生八つ橋の生地で包みました。もちもちとした食感と濃厚でフルーティな味わいを楽しめるおたべです。ガナッシュに加工する段階でルビーチョコレートの風味が損なわれてしまうところを何度も配合を変え、ルビーチョコレート本来の味わいを追求しました」(美十マーケティング部の疋田涼葉さん)

商品は京都市内観光地や京都駅のほか、オンラインショップで販売。メインターゲットは20代~30代の女性だが、店頭では子どもや妻に頼まれて購入する男性客も少なくないとか。

  • 「ルビーショコラのおたべ」のパッケージ。光の加減で和柄がキラキラと浮き上がるデザイン

「ルビーショコラのおたべ」は新感覚の和スイーツだけに、パッケージのデザインもこれまでにないものにしたという。宝石のカットとおたべの三角形を連想させる模様をベースに、和柄の麻の葉文様をさりげなく組み込むことで、ルビーチョコレートと和菓子の華やかさを表現したそうだ。

今回紹介した商品以外にも、最近ではカフェのスイーツメニューやクリスマスケーキなどにもルビーチョコレートを使ったものが増えている様子。これからクリスマスやバレンタインシーズンに向けてますます注目度が高まりそうだ。

※価格はすべて税別