「よくふてくされずに頑張った」――。コラムニストのジェーン・スー氏とフリーアナウンサーの堀井美香がパーソナリティを務めるTBS Podcast『ジェーン・スーと堀井美香の「OVER THE SUN」』(毎週金曜17時頃~配信)。30日に最新回が配信され、リスナーが自身の半生を振り返った「私の履歴書」に、2人が言葉を寄せた。

父の死をきっかけに勉強へ「きちんと悲しむこともせず」

  • ジェーン・スー氏

    ジェーン・スー氏

今回、番組には「私のもがき続けた半生がどなたかの希望になれば」と、38歳のリスナーからメールが寄せられた。

投稿者は中学3年生の終わりに父を病気で亡くし、父の葬儀で「私は絶対にたくさん勉強して、良い大人になります」と宣言。それから3年間、寝る間も惜しんで勉強し、塾に通うお金がなかったため独学を続け、大学に特待生として入学したという。

しかし本人は当時について、「今思えば、きちんと悲しむこともせず、勉強に逃げていました」と回顧。大学入学という目標を果たした後にうつ病を発症し、休学を経て大学を退学した。

その後は「奨学金を背負った無職の引きこもり」になり、外に出られない時期が長く続いたという。それでも20代の終わりに一人暮らしを始め、30代になると派遣社員として社会復帰。「社会のルールも会社のルールも分からなかった」としながらも経験を重ね、資格も取得した。

そして35歳の時、ついに正社員に。現在は出張で全国を飛び回りながら働いているという。

「人生の骨を探す時間だった」

投稿者がこれまでの日々を振り返って残したのは、「私にとっては人生の骨を探す時間だった」という言葉だった。

「これからの人生は、この骨さえ持っていればなんとかなる。そんな気すらしています」とつづり、番組と出会ったことで「この先の人生が少し明るく思える」とも語った。

その半生に、スー氏と堀井は「よくやってるよ」「よくふてくされずに頑張った」「えらい」と声をかける。

さらにスー氏は、父を亡くしてすぐに勉強へ向かった当時の投稿者について、「ここでもう“いい子”でいるしかないっていうさ、全員を安心させるの。ちゃんと悲しむ間もなくさ」と思いを寄せた。

続けて、悲しむということについて「大騒ぎして泣いたりとかできるのって、誰かが受け止めてくれると思ってたりとか」「それをやってる隙間があるってことなんだと思う」と語り、投稿者が勉強に打ち込んだ末に心身の不調を経験した半生を振り返りながら、「本当に、よくそっから頑張ったわ」と称えた。

堀井も「辛かったよね」と寄り添うと、スー氏は改めて「よく頑張りました」と言葉を送った。

同番組では同日、リスナー(番組通称:互助会員)に向けてスー氏と堀井が1分間エールを贈ったオリジナルソングも公開となった。SNSではすでに「何かと思った笑」「涙出てきたんだけど」など声が寄せられ、リスナーにとっては嬉しい驚きとなっているようだ。

【編集部MEMO】
TBS Podcast『ジェーン・スーと堀井美香の「OVER THE SUN」』は毎週金曜17時配信。日々の悩みや失敗、人生のあれこれを、笑いを交えながら語り合う。メールアドレスは、over@tbs.co.jpでお便りを募集している。次回は11月6日に配信される。