名古屋鉄道と三菱電機は26日、名鉄瀬戸線で「無線式新保安システム」(仮称)の実証実験を2027年1月20日から3月上旬まで実施すると発表した。安全性の向上と将来の自動運転化に向けた基盤構築をめざすとしている。

  • 名鉄瀬戸線の車両4000系

    名鉄瀬戸線の車両4000系

名鉄は既存の信号保安システム「M式ATS」の刷新に向け、無線式列車制御システム「CBTC」をベースとした新システムを検討している。CBTCは無線通信で列車の運行を制御し、位置情報をリアルタイムに取得することで、列車間隔を柔軟に調整できる。

今回、実証実験を行う新システムは、既設信号機の情報を無線で列車に常時通知し、その情報をもとに列車を制御する方式となる。地上子の通過時に速度超過を検知して自動停止させるM式ATSと比べて、安全に走行できる速度をつねに把握できる利点がある。列車の位置にかかわらず情報を更新でき、自動制御に必要な情報も常時受信できる。

  • 無線式新保安システムの概要図

    無線式新保安システムの概要図

実証実験では、新システムが名鉄の運行形態に適切に対応するかを確認。新システムと現行のM式ATSを使う車両が同一線区で混在運転することに対する安全性・実用性も検証する。