名古屋鉄道は、2026年度設備投資計画について発表した。鉄道事業における駅および車両の快適性・利便性向上を目的として、通勤型車両500系と9500系・9100系を計40両新造する。

  • 名鉄の新型車両500系。2026年度に1編成(6両組成)新造する

    名鉄の新型車両500系。2026年度に1編成(6両組成)新造する

同社は今年度、500系(6両組成)を1編成、9500系(4両組成)を5編成、9100系(2両組成)を7編成新造するとしている。新型車両となる500系は、100系の後継として名鉄豊田線・犬山線と名古屋市営地下鉄鶴舞線の相互直通運転を行う車両に。9500系と同等の性能を備えた上で、地下鉄鶴舞線との相互直通運転に対応した車両長20m・4扉の車両として導入される。

外観は名鉄車両のシンボリックカラーである赤(スカーレットレッド)に青を加え、左右非対称の前面デザインを採用。車内は木目調の大型袖仕切りとベージュ系の壁、明るい青色のシート生地により、落ち着きと親しみやすさを感じられる空間とする。車内案内表示器の4カ国語対応、防犯カメラの設置、省エネルギー性能の向上なども図る。

9500系・9100系は、3300系・3150系の後継として登場した通勤型車両。スカーレットレッドを用いた前面デザイン、オールロングシート、全車両の優先座席・フリースペース、4カ国語対応の車内案内表示器、車内防犯カメラなどを特徴とする。2024年度から正面貫通扉を中央に配置した前面デザインに変更し、連結運転時に常時通抜け可能な構造としている。

  • 9500系・9100系は2024年度以降、正面貫通扉を中央に配置した前面デザインに変更している

    9500系・9100系は2024年度以降、正面貫通扉を中央に配置した前面デザインに変更している

名鉄は2026年度、総額446億円の設備投資を計画。鉄道事業の投資額は336億円とされ、このうち安全・安定輸送確保に180億円、駅・車両の快適性・利便性向上に155億円を投じる。開発事業・その他の投資額は109億円とのこと。

安全・安定輸送確保に向けたおもな項目として、知立駅付近を含む5カ所での高架化工事、高架橋柱をはじめとした耐震補強、変電所の浸水対策、列車運行管理システム(PTC)の導入拡大、踏切障害物検知装置の更新、AI画像解析を活用した踏切監視システムの導入拡大など実施。金山駅でホームドア設置工事に着手し、駅ホームの混雑緩和を目的とした駅改良工事を行うほか、ホームドアの本設置に合わせた行先表示器の更新も検討する。

駅の快適性・利便性向上に向けて、東岡崎駅の橋上駅化、豊田市駅の北口改札新設、春日井駅の駅改良、森下駅のバリアフリー化、名電各務原駅、宇頭駅、大里駅のバリアフリートイレ設置、QRコードを利用した改札通過にも対応する新型改札機の導入、駅係員による介助をウェブBで予約できるサービスの導入も進める。豊田市駅高架下で開発中の商業施設「μPLAT 豊田市」が2026年夏に開業するほか、名鉄岐阜駅商業施設のリニューアル、東岡崎駅前再開発計画も推進。岡崎市と連携し、東岡崎駅前(駅北口)で複合施設の開発を進める。