東京メトロは、夜間の線路保守作業用車両において、カメラとAI画像認識技術を搭載した運転者支援システム「ポイントAI(アイ)」を導入すると発表した。人による確認を補完し、夜間保守作業の安全性と確実性の向上、運転者の確認作業の負担軽減を図る。
「ポイントAI」は作業用車両に設置したカメラで前方約50mまでの範囲を撮影し、設備や障害物などの状況をAIが認識するしくみだという。転てつ機が進行方向に開通していない場合や、前方の障害物に接近した場合に、画面表示や音で運転者に注意を促す。
転てつ機は列車の進む方向に応じて線路を切り替える設備。車両の進行方向に正しく開通していない状態で進入すると、車輪がレールを押し開いて通過する「割り出し」が発生し、転てつ機などの損傷につながるおそれがある。「ポイントAI」は割り出しの危険がある状態を画面上で示し、危険がある場合は警報音で知らせることができる。
システムは持ち運び可能とされ、全117台の作業用車両間で共用できるため、導入コストを抑えられるとのこと。2026年度中に発注し、2027年度末までに運用開始を予定している。


