阪急電鉄は14日、同社全線の営業車両を対象に、2027年4月4日の営業終了をもって中吊広告の掲出を終了すると発表した。社会環境の変化を踏まえ、より快適で開放的な車内空間をめざすとともに、紙資源と印刷資材の削減による環境負荷低減にも寄与するとしている。
中吊広告は長年にわたり、移動中の乗客にさまざまな情報を届ける役割を担ってきたが、近年は「スマートフォンやデジタルメディアの普及により、乗客が情報を取得する手段やコミュニケーションのあり方が大きく変化してきた」と同社。車内での過ごし方も多様化し、「より落ち着いた移動空間で過ごしたいという期待も高まっている」としている。
こうした状況を踏まえ、中吊広告の掲出を取りやめることで、車内の見通しや開放感を向上させ、乗客がより快適で心地よく利用できる車内空間の実現をめざすとした。
中吊広告の掲出終了には環境負荷を低減する目的もあり、これまで広告に使用してきた紙資源と印刷資材の削減が見込まれる。2025年度の実績をもとにした試算によれば、年間約83万枚の中吊広告に相当する紙資源の使用量を削減できる見通しだという。
